田舎の家につきました。
 今まで5回キャンセルになった飛行機を
 諦めて
 1200キロの陸路、三つくらい国境
 越えたけど、
 検問らしいこともしてなかった。
 何じゃそりゃ!

 本日のテーマですが
 前に書いたことの再考でもあります。
 夫のそれはもういいので(
 エルメスブログファッションジャンル
 なのにTに穴の奴の記事が人気記事ってどういうw)、
 自分にとってのラグジュアリーです。


 贅沢って何?
   エルメス好きだしいっそ
 お金でかたがつくかなと思ったんですが…

 どうやら私にとっては
 それは自己表現と関わるようだ。

 以前、憧れのマダムについて書いた時に


この方の何がそんなに羨ましいか
考えてみたのですが。

自分が表現したいと思う世界があり
そういう表現のためには努力を惜しまず
自分の納得いく形で才能を開花させているところ
だろうなあ。と。

自己表現の世界は過酷です。
私は音楽の分野にいるわけではないですが
競争と選抜と訓練の連続で
神経をすり減らす世界について
無知な訳でもありません。

自分のことを信じ抜かないと
言葉ひとついうこともできず
それを口にしても
どんなに時間かけて論を補強しても
認められるかどうかはまた別、
そもそも他者の評価に引き摺られて
ポリシーや感性を鈍らせるようなら最初から
やらない方がマシの世界。

自己表現は、美しく尊い、修羅の世界。


結婚して子供を持ってそういった修羅
から距離を置いていますが。

日本のテレビや新聞で時折伝わってくる
「修羅にまみれた」かつての日本の同僚の
仕事ぶりに対する罪悪感のようなものや
やり残した感や
「私はまだ本気出してないから感」wは
どうにも埋まらない。



一生働かなくてもいいです、子育ても全部外注でいいです、って世界に生きたいわけでもない。そうなら学歴もキャリアもただの蛇足だし体外受精までためした意味もないw

だからといって、生活のために仕事せざるを得ないという状況はチキンでヘタレの今の私には過酷すぎるし(むろんそういう場合はそもそもエルメスなんて言ってる場合じゃない?)。

でも、自分がちっと新規に頑張ろうかなと思うことでも高給の夫にしてみたら「それしか報酬が出ないの??」って驚かれて(あんたらとは業界が違うのよ…)、二言目には、子育てから離れる口実にしかならないようなものなら反対って言われて…

土日や夜に外出していなければならないような仕事も遠方に出る仕事もましてや海外に行く仕事も…

ここ数年幾度も断ってきて
今の窓際の私なんですから...。

全ての女性がそうであるわけでは無いと思うけれど
今の私には結構自由がない。


マリーダージュさんのインスタの動画を
娘が気に入ってこの頃
「あのおばさんのターブルセッティング見よう」
といってきます。
生意気に皿の好みまで付け加えて。
もちろんお気にいりはあのオスマン様式の
ショールームの動画。


このマリーさんという人の
テーブルセッティングは皿や花の扱いが
ガサツwで割れやしないか壊れやしないか
ハラハラの連続ですが(茶事に通じた日本人なら
卒倒するだろう)、キビキビ自分の色彩センスを
全く迷いなくプレゼン。
彼女の皿にあるおおらかさそのものです。

あたしがいいと思ったものの
どこが悪いの いいに決まってる
っていう感じとでも言おうかw


娘は例えばいつも
好き勝手に絵を描いて褒められてまた調子こいて
描いている。
それを見てて
そんな歳から人間には表現の欲求があるんだと感じる。

長じて困難にぶつかり(才能の点や環境の点や年齢
その他もろもろ)、
表現など諦めて粛々と生きるのが
大人だと悟るとしても。


人生でまだ贅沢が許されるなら
自分の表現で世の中にうってでたいものです。




↓ マリーダージュさんのご自宅拝見動画で紹介されていたお部屋に多用されているトワルドジュイ。壁紙もベッドリネンも…それがしもフランスの昔のファブリックが好きです。