前の記事の続きです


 前出のマリーダージュさん自身の

 インスタの中にこんなのあがってて

 本人は読めないのだろうけどw

 日本人の目の付け所って

 ほんとすごいなって。

 彼女が駆け出しの頃ですからね。

 フィガロの1992年の記事。


 ↓ 日本語読めないからって下の方切れてます


若い頃は優雅な専業主婦だったのでしょうね〜

三人産んで、でも


「毎朝、就学前の娘たちをメイドにまかせて」 


皿に絵を描きに行ってたっていう....

保育園じゃないのよw メイドよw

絵付けなんてもちろん駆け出しの頃に

採算が取れるような業種ではないわけです。

どういう気持ちでアトリエに向かって

いたんだろう?




日本にもちろんワーママはいますよ。

もちろん家政婦さんのいる家だって。

でも


この手のアーティストの場合

自分の才能にどれだけ自信があったとしても

ここまで育児他者丸投げを堂々と

日本だったらできるかな⁉︎

ってこと...


私もうちに家事や子守を手伝って

くれる人が来ますが

毎日ではないし

もう仕事後の帰宅なんか分刻みの滑り込みです


ですから

家計として金銭的事情があるわけでもない、

キャリアと言えるかどうかわからないものに


子守の外注出すのはさすがに

私は罪悪感があるかも...


仮に

自分はオッケー!と思っても

日本だったら

義母の目夫の目

もしくは

お受験するなら障害に...ってことで。


フランスってそういうの全然

ないんだろうと

思います。


旦那様が彼女が母親としてよりアーティスト

として輝くことを優先したタイプ

なのかな?


このダージュさんはそれからさらに三人出産して

計6人の子持ち、かつ自分の会社も

軌道に乗せ....


すごすぎる。


でもきっと家のこと細々とはやらないって

キッパリしてるタイプ?


前出の近場のポーセリンのマダムのほうも

掃除機に触ったことがないそうですw

つまり家事をしたことがない...w

(そして彼女の方のブランドに関しては

パリの見本市に展示してはいるものの

商売としては名ばかりだと思う。

いわば名誉の活動。)


それでも

全然悪びれないし

社会の目も冷たくない。


これ日本の方が女性に

厳しいと見るべきなんでしょうかね...

私がモヤモヤするのは

日本人だからかも... 


自分の中の強烈なバイアスに気がつきました。


日本女性が解放されるためには

育児家事外注ははっきりしたキャリアだけでなく

趣味の延長的活動にも適用される

べき! とか言ってみたりして!


だって将来それが化けるかもしれないよ?

現状で収入に結びつかないとやっぱりダメ?

でも

採算考えてたら手描きで皿に絵なんて

描けないよ?


(リモージュが次々と印刷の量産型に

切り替える中でそれを逆手にとって商売を軌道に

載せたとこがほんとすごい)。


「結婚しても

お母さんでも奥さんでもない自分で

いること。」


私にはとても難しくなってしまったと感じています...


でもそうじゃないと

何かを生み出すなんてできない、としたら。


道は険しいなあ〜


(何が辛いって、メンタル以前に家事育児中ってけっこう中腰のシセイのこと多くありません?これがメンタルにも結構来るw ひとりで考え事してればすぐ娘がなあにって飛んでくるしw)



話は変わりますが

この30年前の写真に

写っている椅子は、いまも

座面張り替えてお使いのようですね。

家具もデカンタもグラスも同じもので

まだ現役。


当時のデザインの

お皿や彼女自身のファッションには

さすがに時代を感じるけれど

調度品や家具はそうでもないところが

興味深い。


30年ずっと

中断もせずに皿に絵を描き

それを極めてきたとすれば


本当に凄いこと。

そして幸せなことだと思います。


私も

彼女のように上手くはできないとしても、


たとえ

結婚しようと

育児があろうと

介護があろうと

何があろうと...


若い頃から

自分の中にある小さな「本質」を

枯らさずに、ひとりで水を少しずつ

やり続けよう。


自分が諦めたら終わりだから。