今日もハーブクッキング、無事終了しました。
今日のメインは『豚フィレ肉のセージとオレンジ煮』。
この時期、ハーブは何でもおいしくいただけますが、
とくに、このセージは今の時期、5月に入る頃が
もっとも、その力を発揮してくれるのです。
先日のセージ料理の記事
ギリシャのクレタ島では、セージがよく育つので、
5月の1、2日の夜明け前に採取するのが伝統になっているそうで、
なぜなら、この時期に育っているセージにはとくに薬効があり、
その力を発揮してくれると、昔から、いわれているのです。
さて、お料理でいうと、セージのフリッターはとても有名。
その豊潤な風味はそのままでもおいしく、
また、肉料理、とくに豚肉と相性がよいのです。
「ソーセージ」の”セージ”もこのセージですから。。。
もちろん、肉の臭み消しになるほか、殺菌効果、肉に香りをつける
賦香作用に優れているのです。また、消化促進作用などが
油っぽいお肉を食べた後、胃をスッキリさせてくれます。
また、中世の頃、このセージは聖母マリアに祝福されていると、
信じられたことから、『キリストの薬草』という別名もあります。
セージの名はラテン語の”サルバーレ”(salvare)・・・
"癒す”という言葉から来たもの。
生命を救う力があると考えられていたので
”救世主セージ”という”サルビア・サルバトリクス(Salviasalvatrix)と
呼ばれることもありました。
こんなことからも、
古代ギリシャ人は、セージには人間を不死にする力があると信じ、
古代エジプト人もセージは人に生命を与え、守る存在だと
信じられていたのです。
面白いことに、セージの生育状態が、家の主人の仕事運やお金に
影響するといわれ、セージが育つことが家庭の幸せの象徴だったのです。
また、セージが育つ家庭はみな健康だ、との言い伝えなどもありました。
幸いなことに、我が家の庭には毎年、元気にセージが育ってくれます。
家族みんな大きな病気もせず、元気に明るく暮らせるのは、
このセージのおかげでしょうか
と思っております。
こんなこと以外にも、
さまざまな魔力や不思議な力を持つと信じられきたセージ・・・
そのお話しもまた、書きたいと思います。