2024年5月1日(水) 曇り
受験生にありがちな「不安でいっぱい」症候群に襲われている模様。
幸いと言うか、まだ軽症な方で、勉強が手に着かなくなったとか
成績が上がらないといった症状にまでは至っていないです。
ただ、やらなきゃいけない事務的なことが進まず溜まっていく一方な状態です。
パパは、自分の留学経験から話してくれました。
パパは高校生の時、
外交官になりたいと思ってDCで政治学を学んだんだよね。
霞が関にある外務省内部の見学にも行ったよ。
でも、勉強を進めるうちに、政治的アプローチよりはビジネスで海外と関りたいと希望が変わって、公務員ではなくグローバル展開をする企業へ就職したんだよね。
会社の仕事は、正直政治の知識は必要ないものだったけど、大学で学んだ時間は無駄だとは思わないよ。
学びたいと思う専攻と、卒業後の職種が違っても、仕事はしていけるから大丈夫。
大学で専攻を決めたら、他の選択肢が全くなくなるわけではないことを理解できた様子でした。
身近な友だちが、国家資格を必要とする職業を目指す子が多いからか、
大学の学び=将来の職業
であるべき、という固定概念があったようです。
私からは、
卒業後の就職が不安なのであれば、
就職に強い武器を、大学時代に増やしてはどうかと話しました。
学生インターンに求められる技術とか、
就職ビザを発行してくれる業界とか、
大学に入ってからそういったことをリサーチしたらいいと思う。
必要であればダブルメジャーで卒業するのもありだと思う。
その場合、卒業に半年か一年余分に時間がかかるかもしれないけど、
やりたいことのためだったら、がんばってみたらどうかな、と。
パパからと私から具体的な話をした後の息子の表情は、
少し納得したような、明るいものへと変化が見られました。
21世紀の今は、情報量が多く、しかもリアルタイムで入ってくる時代。
体験する前から不安が増殖されてしまうのも仕方ない気がします。
私たちの留学時代には、インターネットもe-mailもなく、
未知の世界すぎるからこそ、恐れなく飛び込んで行けたのかもしれません。
そして、バブルがはじけた後とは言え、就職の心配は一切なかったことも大きいですね。
現代の若者は、国内海外を問わず、就職先が見つかるかどうかは大きな関門のようです。
さらには、その仕事が永続的に存在するかもキャリア形成には深刻な懸念です。
AIに仕事を取って変わられる未来も現実のものとなり、変化の激しい時代ですね。
あれこれ考えると足がすくんでしまう気持ちも分からないでもないですが、
だからこそパパは
「一度、アメリカに行ってみなよ。行ってみたら自分の気持ちを発見できると思う。」
と言って、息子の背中を押しました。
私も、息子の話を聞いていて全く同じことを思いましたよ。
「この夏にサマースクールで現地の高校生たちと1ヶ月過ごしてみて、
『あ、これは違うな』と思ったら、国内大学受験に切り替えてもいいんじゃないかな。
高3の夏休みに1ヶ月留学って言うのはリスクもあるけれど、
秋から切り替えても受験に間に合う国内大学はあるから。
自分の気持ちを確認するためにも、この夏はアメリカに行くのがいいと思う。」
と話しました。
具体的に留学の準備をし始めた2年前には想像もしなかった歴史的円安に、
世界的に起こる急速なインフレ。
ぼんやり過ごしている息子の耳にも、これらのニュースが入っていないはずがありません。
面と向かって親に対して言いはしないけど、
本当は経済的な心配もあるんじゃないかなと感じました。
GW後半の4連休は、家族全員家にいるし、外出の予定もわずかなので、
引き続きこれらの、息子の中にある不安や心配を払拭する時間を設けていきたいと思います。
そして、5月中旬には一皮むけてバージョンアップした状態で
今度こそ出願準備に集中できる状態になっているように、サポートしていきたいと思います。
内面のデトックスと
勉強部屋の断捨離と、
やることいっぱいですね!