英語学習は、いつスタートさせるのが正解だったか。 | 傍流のアメリカ大学受験

傍流のアメリカ大学受験

都内私立中高一貫校の高校三年生。米国大学進学準備に奮闘中。
純ジャパ(日本生まれ日本育ち、海外経験ゼロ)の息子がどこまで挑戦できるか、親もつたない英語を駆使して情報収集に格闘しています。

2024年3月5日(火)   晴れ

 

 

 

 

 

 

私の英語学習歴は、中学からアルファベットでスタート、

高校受験用にちょこっとは塾に行ってたはず💦

 

数学の授業はよく覚えているのですが、英語は全く記憶にない!

特段の思い入れもない教科だったというわけですね…。

 

 

高校での英語も授業でゆるく学ぶ程度で、

高2の途中から通塾、前述の予備校にて英文法の楽しさに目覚め

同時期に訪れた初の海外旅行で英語が通じる楽しさを味わい、

「英語を使ってグローバルな仕事がしたい!」という将来像ができました。

(安易!)

 

不本意な大学進学から脱却したく、アルバイトをいっぱいしてお金を貯め、

留学向け英語学校にダブルスクールで通い、アメリカの大学に出願し、

 

日本の大学を中退して、渡米しました。

(この間、親とは当然、壮絶なバトルの数々がありました…!)

 

 

それなりのTOEFLスコアを獲得したつもりでしたが

現地に行くと、先生の話が聞き取れない!

友だちとの会話はもっと成り立たない!で

使えない英語力に愕然とする日々でした…。

 

 

そんな暗黒の留学生活の始まりでしたが、私にはもう後がない!

ここで踏みとどまる以外に生きる道はないと腹をくくり、

留学の理想と現実のギャップに打ちひしがれながらも

なんとか生き延びました。

 

いつの間にか毎晩、夢は英語でみるようになっていました。

そう言えば独り言も英語になっていて、頭の中は英語で考えていました。

そのくらい英語に対する苦労が無くなったあとも、

大学での勉強はつらく苦しいままでした。(時々達成感)


そっか…、そうなのか…。


大学の授業を辛く大変に感じるのは、英語だからのせいじゃなく、授業内容が深くて専門的だからなのだとやっと気がつきました。

→とうとう途中で授業についていくのが辛くなり、専攻を変えました…😂

 

 

卒業できた時は、

試験と課題にがんじがらめの奴隷生活から解放された気分で

喜びよりも安堵、やっと足かせがはずれた自由を感じました。

 

しかし、こんなに苦労して得た英語も、

新入社員で配属された海外事業部では全く役に立たないのです…!

自分の専攻とは違うIT事業で使うのは、知らない専門用語だらけ、

さらにビジネス英語は、キャンパス英語とは単語から表現からして全く違うもので、

これはこれでまたイチからの学び直しが必要となる日々でした。

 

 

自分が高校生の頃に夢見た「英語を使ってグローバルな仕事がしたい!」の道中は

華やかな面はほとんどなく、

いつも苦しかったり辛かったりすることばかりで、

今振り返っても「よくぞやり抜いたな…。」と言う感想しか出てきません。

若いし、世間を知らなかったからできたもの…。

 


同じように、学部留学し卒業した旦那さんも似たような経験と感想でした!

 

 

それにしても、自分たちがこれだけの大変な思いをしたのに

自分の子には「こんな苦労をしなくて済むように、早期の英語教育を与えよう。」と思わなかったのは、なぜなのでしょう!?

 

共働きで忙しく、親がそこまで付き合う時間と体力がなかったことと、

習い事への余剰資金が乏しかったことが一番の理由ですが、

 

学部留学時代に感じたのは、英語が流ちょうに話せること以上に

基礎学力と、論理的思考力の重要さでした。

 

30年前、それほどの経済圏ではなかった、シンガポール・マレーシア・インドネシアの、東南アジアからの留学生の方々が、とても優秀で驚いたのです!

 

英語にはお国訛りがありましたが、その思考力の高さに「彼ら(お金持ちの私費留学)が自国に帰ったら、彼らの国の国家経済はすごく成長するだろうな。」と感じました。


実際、一部のアメリカ人の英語が私にとって聞き取りにくかった原因は、

私のリスニング力の問題によるものではなく、単にその人に論理的思考力が欠如している問題だと理解し、私の中の霧が晴れた瞬間でした。


 

このような自分の留学時代の経験や

また社会人として海外の方々と一緒に働く中で、

息子には、英語よりなによりまずは論理的思考を身につけて欲しいと思い、

中学受験を選択し、英語は後回しとなりました。



さて、この選択はベターだったでしょうか!?

 

 

中学受験勉強を通して確かな基礎学力と、今ある学びの場を得られたことに感謝しているか、

それとも、受験勉強はそこそこで、英語を早いうちから取り組ませてほしかったと思っているか、

こればかりは息子の胸の内を聞いてみないと分かりませんね…。

 

そしてこの感想は、今、英語で苦労している段階と、

実際に大学へ行き、今度は学問で苦労する段階とで、


感想はまた、違ったものになってくるのかもなと思うのでした。