2024年1月22日(月) 曇り
息子が通う高校には、帰国生英語のクラスがあります。
このクラスは中一から、北米の中学・高校で扱う教科書を用い、
現地校と同じ授業内容で「国語」や「歴史・政治経済」などを学びます。
教えるのは、かつて北米で学校教員をなされていたネイティブの先生方で、
授業形態も北米のそれと同様にディスカッションが中心となります。
また、日本生まれ日本育ちの生徒や、英語圏以外から進学してきた帰国生も、
ネイティブの先生から学ぶ機会が設けられています。
特に中三からは、帰国生とは別クラスではありますが、
すべての英語授業がネイティブ向けの教材を使い、ネイティブの先生方から学ぶクラスが増設されるのです。
英語ネイティブの帰国生でなくても、中学一年、二年と英語の勉強を頑張れば
英語の全授業をネイティブの先生から学べるチャンスが用意されています。
そして、この二つのクラス、帰国生向けオールイングリッシュのクラスと、
ノン・ネイティブ向けオールイングリッシュの英語クラスは、
高3になると一つの英語クラスに融合されます。
ディスカッション中心のため、定員は20名程度。
この二つのクラスで30人ほどいるらしい(息子談)の中に、
息子のように高2までは、日本人先生の授業を受けてきて海外大学への進学を希望する生徒が合流を希望する形になるため、また一定のセレクションがあるそうです。
息子は、中学入学当初から、海外大学への進学を目指していた(はず…)なので、
このクラスへのセレクションがあった中二の秋に、
私とパパからは「挑戦してみたら?」という話は何度かしました。
しかし…、その頃、息子は絶賛反抗期中…。
加えて、青春特有の悩み多き憂い満載の苦しい時期だったようで、とにかくすべてに無気力でした。
一見、楽しそうに学校には通っているようにみられましたが、成績の方はさっぱりです。
オンラインゲームや友だちとの外出ばかりに時間が取られる日々、
将来の進路について向き合うことからはにげているように見られました。
結局、中二の秋の段階で、ネイティブの先生方による英語授業は希望せず、
仲良くしている友だちとわいわい楽しめる一般クラスの方を選びました。
多様なチャンスを惜しみなく提供してくれる学校にせっかく入れたというのに
なんというもったいないことを!
ただ、旦那さんも私も、留学経験があり、
英語だけで進められる授業というのは、なによりも本人の意欲がなければついていけないものであることをよく理解しています。
ここは、「本人の将来」にとってどれほど価値のあるチャンスなのかを説いたとしても、
本人にその意欲がなければ、どのみちドロップアウトするだけでしょう。
のらりくらりと、あれから三年の月日が経ち、高2の終わりを迎えようとした今、
息子は自ら帰国英語組と融合されるこのクラスへの所属を希望し、申請していました。
担当の先生からは、12月に受験したTOEFLのスコアから、受講可能だとの連絡を受けたようです。
いつだって、いろいろと遠回りをする子で、親の心労は計り知れないものがありますが…💦
息子自身、多様な経験と、精神的成熟と、夢に向かって積み重ねてきたことへの自信とで、
ようやく自ら行動を起こして、希望の世界に飛び込む姿勢が(ちょっぴり)備わってきつつあるようです。
(期待を込めて…)