ネコ踊り病(水俣病)その58 | ■ALS de 马马虎虎 ■

■ALS de 马马虎虎 ■

als罹患者ミッキーは
「奇妙奇天烈・马马虎虎(マーマーヒーヒー=馬馬虎虎・いいかげん)」なオヤジなのである。

马马虎虎de ALS

患者保障

患者家族が、チッソに表立って被害の補償を要求し始めたのは、漁民より遅れ、有機水銀説が公表されてからである、

ところが、九月のチッソとの接触では、「今のところ責任は無い、しかし、寄付金のようなものは考えている」と工場長との面会も拒否され、まともな対応をされなかった、そうこうしているうちに、不知火海沿岸漁民に対する保障の斡旋が、知事を中心に進行、患者側もその斡旋に加えるよう要望した。しかし、調停委員の積極さの無さに業を煮やし、直接チッソへ総額二億三千四百万円、一人当たり三百万円を要求するに至った、 この要求に対して、チッソはゼロ回答で対応、患者たちは工場制門前で座り込みをやらざるを得ないところまで追い詰められた。ようやく十二月知事は調停に加えたが、そこで提示されたものは、未成年一万円、成人十万円、死亡者三十万円というものであった。 チッソが「原因未確定」を強調しな


がら一方で交渉に応じた背景は、事件を早急に鎮静化させたいという政治的圧力があった。こうして患者は、低額の保証金で、


病苦と貧困そして何よりも「差別」の中に閉じ込められた チッソは責任を終始回避し続け、患者や漁民がチッソの高圧的な壁を突き崩せなかったのは、地元住民からの支援が得られなかったことに加え、何よりも行政がチッソに加担したことが大きく影響した。