■马马虎虎de ALS■
12日食品衛生調査会の答申が厚生大臣に通って知事は斡旋をはじめ、委員会のメンバーを決めたその顔ぶれは、純然たる地方のボス集団で「政治的解決」が容易なものたちとなっていた。26日水俣漁協は8月に保障が済んでいるとして、斡旋対象から除外、漁協側は異議を申し立てたが後の祭りであった、もうひとつの難題である患者保障のほうは、斡旋委員会としても結論が出せなかった。 水俣の患者互助会は県側の態度に痺れを切らして、工場に直接一人三百万円の保障要求をぶつけた。
患者家族は調停の成り行きに不安を感じ自然発生的に正門前の座り込みに入った。28日チッソ労組からテントを借りて徹夜で座り込みを行ったが中で焚き火をすると汚れるという口実でテントは取り上げられてしまった、そのような最中に湯浦で患者死亡のニュースが入り、私立病院に入院している患者までが、座り込みに参加すると主張して大騒ぎになる、さらに加えて、去る25日被害保証金(一人三百万)総額二億三千四百万円の申し入れに対して、工場側は「ゼロ回答」を行って応戦。