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裏街道を往く

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 このところ、体調も良いし、精神的にも安定してきて、この世に生かしてもらえることだけで感謝したい気持ちになっている。まず、体の具合が良いのは、2ヶ月半前に、毎朝、1時間半あまりのジョギングを始めたからだ。本来は、南アルプスの仙丈ヶ岳(3033m)に登山するため、体力をつけるために開始したのだ。10月上旬に予定していた登山は、台風が本州に近づいたため、断念せざるを得なくなったが、ジョグは続けた。軽くひと汗かいた後が気持ち良いし、しばらく忘れていた空腹感も覚え、何かとても調子がいいのだ。今では、僕にとって一番のアンチ・エイジングに思えてきて、雨の日、ジョグできないのがうらめしくなっている。始めた頃は、8月中旬で、朝からもうひどい暑さで、足も重く感じたが、今はもう寒いが、足も駆け出してすぐに軽く感じる。すれ違う人と挨拶を交わすようになったが、それだけで社会とつながっている意識も強くなった。このジョグをずっと続けるためにも、目標を立てるのが大事と考え、来年8月、10年以上前まで、15回ほど参加していた北海道マラソンに参加することを決めた。かつては制限時間4時間だったが、今は6時間のようなので、何とか頑張れば、決して無理ではない、と思っている。問題は暑さで、夏場の練習強化にかかっている。

 

毎朝のジョグの他に、充実した気持ちになっているのは、50年近くも続いた、ほぼ毎日の飲酒習慣を止めることができたからだ。これにも訳がある。実は、先月の飯田線乗り鉄の旅の最後で、財布をなくしてしまったのだ。高齢者にもなってもだらしなさが一向になおらず、今回は自分に罰を科すことにした。その罰が、酒を控えるということだった。しかし、完全な断酒はできそうにないので、旅行や祝いの際などは飲酒可とした。ともかく酒を買っておかなければよい。今のところ守れているというか、案外つらくないのが不思議なくらいだ。惰性で飲んでいたのだ。主にビール類を飲んでいたので、このところの寒さは、アルコールを控えるようになった僕に味方しているようなものだ。かつて酒は百薬の長、適量であれば良いとも言われていたが、今では飲まないにこしたことはないとされている。しかし、そうはいっても、酒の味を覚えた者にとっては、時には酔いたいこともあるというのも否定しがたいところだ。だが、酒を控えるようになって、一日一日を大事に過ごすようになってきたのが一番喜ばしいことだ。

 

今、僕は、毎月の旅行を一番の楽しみというか、最優先に考えて生活をしている。何故かというと、母を介護していた最後の10年間以上、旅行に出かけられなかったからだ。介護は負担に感じなかったが、旅行に行けないことだけはつらかった。正直に言うと、毎月旅行するのは、保有資産からすると、リスクがある。しかし、好きな時に旅行したいので、今後もずっと働くことは考えていないし、勤め先の人間関係の煩わしさを思うと、働くという選択肢はない。3年半ほど前に、働かずにやっていくすべを思案した時、投資しかないと思った。自分の代わりにお金に働いてもらうのだ。今、物価高にあって、年金受給者で生活費が不足しているという人々がかなりいる。そして、働ける人は働いて生計を保て、という論調がある。しかし、僕としては、このムチをふるうような「勧め」に異を唱えたい。働くことが大好きならば、いいかもしれないが、老後まで貴重な時間を働いて過ごすのは、脳疲労を招きやすく、認知症を引き起こしやすいのではないだろうか。和田教授が推奨するように、老後は好きなことをして過ごす、なるべく医者のお世話にならないのがいいと僕も思う。好きなことをするということが脳のためにいいというのは誰にも自明のことではないだろうか。好きなことが見つからないとこぼす人もいるかもしれないが、それは脳疲労を起こしている証拠で、ともかく体も心も休めることが大切だ。

 

お金に働いてもらうこと、すなわち本格的に投資を始めて、3年半が経過した。昨年から今年にかけて、米国経済が概ね好調なおかげで、思った以上に含み益が出ており、何度も引き出しているにも関わらず、総資産はあまり変わらない。米国投資を始めた年(22年)は、暴騰するインフレ対策のため、金利を急激に引き上げている時期だったので、株価は一年近く(?もっとかも)低調だった。当時は、気分が落ち込むばかりだったが、何とか市場に居残れた。今思い返すと、そのおかげで株がかなり割安に買えて本当に良かったのだ。


3年半が経過して、経済ニュースなどにも良く接するようになり、ようやく市場経済のことが段々理解できてきた感じだ。投資初心者の多くがいかに短期目線になって一喜一憂しているか、よくわかるようになった。また、市場(株式も債券も)の動向も、予測通りに全くいかないことも理解できるようになった。大暴落を予想する者が絶えないが、大暴落というものは、想定外のことが突如起こったり、想定していない複数の急落要因が折り悪く重なったりして起きるものなので、予測すること自体無理なのだ(だから大暴落が起こると声高に口にする者は決して信じてならない)。

 

最近、株価と債券価格が逆相関関係になるとか、米国の長期金利が下がれば、円高になる、とかいった以前のセオリーは通用しない事態が往々にしておこっている。僕も、毎日、自分の保有するETFや投資信託の損益通算を記録していてこれに気付いた。また、このところ、日経平均株価の日々の変動率が、NYのNasdaq市場よりも激しいことも。何が原因だろうかと考えると、やはり市場があまりにも過熱しているためと思わざるをえない。先日も、米国のソフトウェア企業で株価が急騰しているパランティアが決算で好成績を挙げているにもかかわらず、株価が10%も急落した。そのためか、米国市場はかなり急落した。投資初心者は慌てたろうが、市場通は「調整」とみなし、平然としていたようだ。つまり、パランティアの株価が異常なくらい割高(今日モーサテで、株価収益率PERが何と400倍と知った。ちなみにS&P500は約27倍で、15倍を超えると割高とされる)で、今回の急落は、良い「ガス抜き」になったという。以前はこういった株式市場で言う「調整」という言葉の意味もわからなかったが、今はそうか、とよく理解できてきた。初心者から脱して、客観的に市場を見つめる姿勢も身についてきた気がする。市場が過熱している時は、下手に動かないのが鉄則だろう。今しばらく静観して、来年の新NISA枠の運用方針を決めることが肝要だ。

 

投資を続けてきて、一つだけ、投資をしない人にも、声を大にして勧めたいことがある。それは、ドル円の動きを日々チェックすることだ。これだけでも、日本経済についていろいろなことを知る大きな手がかりになるからだ。そして。おおきな変動があった場合、何故だ、と考え、ニュースで確認することだ。