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裏街道を往く

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 毎朝恒例のジョッギング中にスマホを見て、「米、イラン攻撃2週間停止に同意」とあり、ちょっぴり安堵した。このニュースの詳しい経緯はまだはっきりわからないが、後に視たNHKキャッチで、BBCによると、仲介役パキスタンのシャリフ首相が、Tにイラン攻撃の期限を2週間延期を、イラン側には、その間のホルムズ海峡の安全、解放を要請したという。ともかく、イランの発電所爆破という戦争犯罪を犯すのを一時的にも止めたことは大いに評価すべきである。もし強行すれば、多くのイラン人の命が犠牲になるし、イランの報復により、湾岸周辺国の原油関連施設への攻撃により、原油価格はさらに急騰し、世界経済は破綻に追い込まれるにちがいない。今回パキスタンが仲介役に立たなかったら、おそらく世界は混沌たる状況に陥っただろう。ヨーロッパ諸国は多く、イスラエル寄りであるし、イランとの関係も良くない(特に英国は敵対している)。日本はイランと友好関係を保っているものの、現政府は、日米同盟関係を至上視して、「暴君」Tに明らかに追従的な態度を示しており、仲介役になれない(タイの外相には、期待されているのにもかかわらず)。メディアには、今回パキスタンが仲介に成功した要因を詳細に解明してもらいたい。国連も無力化が歴然としている中で、今回パキスタンが果たした役割はかけがいのないものである。

 

NHKの国際報道番組キャッチを視ていて、気になったことがあった。ここ一か月以上続くイラン情勢について、しばしば各チャンネルに登場する某大学教授が、「一言でいえば、T氏の勝ちと言えると思います。…交渉術では、事態を鎮静化させるために、あえて事態を大きく悪化させるやり方があります。まさにT氏は、このやり方で、イランを交渉の場に、そしてホルムズ海峡の解放に近づけさせた、と思います」。僕は、この発言に耳を疑った。明らかにT寄りの後出しの見解であり、Tの脅迫、脅しのあるまじき言動(しかも恐ろしく口汚い)を容認(いや正当化)するものだ。僕は、最近、とみに識者に不信感を抱くことが多くあるが、この発言のひどさには唖然とさせられた。

 

イラン情勢についての報道番組を視ていて、気が付いたことは、キャスター、コメンター、その他識者が、ほとんど平和という言葉を口にもしないことだ。人類が犯し続けてきた最も愚かな戦争というものを止めるための方策を模索、議論することはほとんどない。今回で言えば、米・イスラエル、イラン間の戦争の行方、戦略・戦力分析、原油供給不足や価格急騰による物価高、インフレの予測などといった目先の状況にばかり目を奪われて、長期的展望にたっていない。戦争を何としても止めよう、平和を祈ろう、とする姿勢が感じられないのだ。本当に失ったときに、ようやく初めて気がつくのであろうか。人間というものは同じ過ちを繰り返す性なのであろうか。

 

このような記事を書くと、偽善者と思われるかもしれない。僕は、別にそう思われようと構わない。こうした記事を書くのは、以前も述べたように、今回のイラン情勢を危機と感じる自分の状況判断を記録して置きたい、つまり自分のために記録しているのであって、賛同を目的としているわけではない。僕のこれまでの記事に高評価をつけて下さった方には深く感謝している。

 

僕は、無力を深く自覚している。政治活動に参加すればよい、と思われる方もいよう。しかし、僕は、(毎月旅行をしたり、読書・音楽を楽しんだり、文章を書いたりする)今の生活を続けることが一番大切と考えている。僕はここ十年間、毎月UNHCRやユニセフに募金している。わずかでも身銭を削らないと、あれこれ言えないと考えるからだ。そして、後は健康と平和を祈るのみ。    

 

 

       一昨日、ジョグの合間に体操をしていたところ、見上げると、桜が満開だった。