先週の日曜日、群馬県の名山、妙義山の山麓にあるホテルに宿泊しに行きました。客室からだけでなく、11階にある朝食会場からも、峨々たる妙義山の展望を楽しみながら食事ができ、心安らぐことが出来、今回、株価急落の事態があったので余計、心慰められました。当日は、群馬県立自然史博物館(富岡市)にも訪れ、3人の女性ガイドの解説も聞けて、生物や地質の知識も増しました。
翌日は、下仁田を訪れました。下仁田というと、ネギやこんにゃくで有名ですが、ジオパークもあり、地質学を学ぶ者にとっては、重要な地なのです。山を構成する地層が、山の根元の地層と異なって、他の地域から移動してきたことを示すクリッペ(根無し山)や何と日本列島を横断する大断層、中央構造線が詳解走っているのです。
しかし、一番書いておきたいことは、「一番」という地元のラーメン店のことです。
丁度正午ごろ、行きました。駅から店までは人と出会わなかったのに、店の前には、10人ほど並んでいました。僕は「何で」と思い、ネットで検索したところ、何と「孤独のグルメ」にも紹介された店であることを初めて知りました。待っていても、なかなか客は出てきません。他の客は二人連れが多く、独りなのは僕だけだったので、食べ終えた客一人が出てきたとき、順番どおりではなく、僕が先に中に入れました。典型的な昭和レトロを思わせる店内でした。最大12人が座れるカウンター席だけです。周囲には、打席に入った野球選手のポスターがいくつも目につきました。それからサイン入りの色紙も飾られていました。客がなかなか出てこなかった理由も良くわかりました。何と店主ひとりで切り盛りしているのです。すごく忙しいにもかかわらず、店主(男30歳台?)は客から話しかけられると、あの「ふなっしー」と似た声で、機嫌良さそそうに答えるのです。その独特な雰囲気のためか、だいぶ待たされても、不思議なくらい穏やかでいられるのです。一時間以上待って、ようやく注文した餃子、タンメンが出てきました(どの客もみなこの二品を注文するのです)。タンメンは、野菜(特にキャベツ)たっぷりで、明らかに大盛といっていいほどです。麺は自家製らしく、うどんに近いくらいの太麺です。勿論おいしかったのですが、合わせて1100円(タンメン650円、餃子(6個)450円)と安価だったのには、驚きました。でも、味や価格よりも、「一番」の推しは、店主の人柄の良さです。僕が「おいしかったです」と店を出る時に言うと、「とんでもないです」と心のこもった声で言いました(勿論僕一人にではなく、どの客にも言っていました)。本当に下仁田に来て良かったと思いました、また行きます。
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90日間「相互」関税(実はこの「相互」も欺瞞ですが)上乗せ分延期の発表も、安全資産である米国債がひどく売られたことにより、政権内で合理的判断が唯一できる存在と言ってよいベッセント財務長官の進言により、追い込まれた末の決断だったと見て間違いありません。Tは決して自らの失策を認めません。「相手を攻撃する、自らの非を認めない、でたらめを言う」はTの行動の鉄則です。テレビ東京の経済報道番組WBSの解説者が面白いことを言っていました。TのXでのコメントは、逆の意味にとるのが良いと。つまり「うまく行っている」は、「うまく行っていない、まずい」であり、今回の赤沢大臣との会談後のコメント「交渉妥結を急いでいない」は、「早くこちらの脅迫、無理難題をのめ」ということです。確かにそうだと僕も賛同してします。
さて、今回、米国債売りの動きがあったことは、僕にとっても深刻な問題です。一応事態が落ち着きを取り戻していることで、識者の中には、危機と考えていない向きもありますが、米国が主導してきた自由主義経済体制のほころびと考えると、楽観視できません。安全資産であるはずの米国債が売られるということは、米国の資金流出であり、とどのつまり世界の基軸通貨ドルへの信頼喪失です。世界経済に計り知れない影響を与えることは必至です。最悪のシナリオを辿ることになれば、大混乱は免れません。
僕は、株価の大暴落よりも、為替の大変動を恐れています。現在、ドル円は142円台と緩やかな円高基調で動いていますが、Tの破壊的な大暴走が続けば、おそらく急激な円高になる可能性があります。為替の変動は、株価の動向よりも、難しいようで、何が起こるか、先のことは皆目わかりません。円高というと、円が買われていると思い込みがちですが、現状は、ドル売りの勢いの方が勝っているために、相対的に円高になっているというのが真相のようです。来週、130円台の円高になるという予想も、これまでは理屈通りの予想(えてしてはずれる)と、あまり信用しなかったのですが、今回ばかりは可能性が高いと、恐れています。御存知の通り、昨年は、米国株価の上昇と円安が重なって、大きく含み益が増えたのですが、今年は、株価の急落と円高のダブルパンチで、昨年の含み益を帳消しにするほどになっています。
今回の事態で、僕も、とりあえず米国総合債券AGGの国内投資信託版を売却しました。
米国ETFの債券ETFも、円安の時に購入してしまったので、含み損が大きく、売却して、他のETFに乗り換えようか、迷っています。ナスダックに連動する高利回りのJEPQも、このままでよいのか、知識不足で苦慮しています。現在も20%の含み益を保っているVIG,DGRWは、継続します。米国一辺倒と書きましたが、実はインド株も若干保有していて、ちょっと前に急落していたのですが、このところ、上昇してきており、地域分散も大事だなと改めて感じ、この機会に資金をいくらか投入したいと考えています(YouTubeで、インド経済は内需主導ということを知り、安心感を得ました)。
佐々木融という方が、現在の為替相場の状況を語り、今後の経済リスクの可能性を丁寧に解説しています。穏やかな口調ながら、現在の深刻な状況を強く訴えています。
