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裏街道を往く

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今朝の羽鳥モーニングショーを視ていたら、パネルコーナーで、今年の酷暑について取り上げていた。解説は、例の三重大学大学院教授、立花義裕氏。現今の猛暑の原因を、特に、海水温度の上昇と述べていた。昨年は、三陸付近の海水温度が高かったのに対して、今年は日本近海すべてで高かったという。しかも海中深くになっても、温度が高いという。海水温度が高いと、全体として、魚の不漁になるという、特にサバ、サケ、サンマの漁獲量は減少している。函館では、名物のスルメイカの不漁が深刻な状況らしい。海水温が上がると、魚のえさとなるプランクトンは減少する(北の海洋の方が、プランクトンが多く、富栄養であることは、高校の生物の教科書でも述べられている)。

 

この日は、地球温暖化(立花教授は、気候危機と称していた、僕も全く同感だ)の影響が豪雨、干ばつといった自然災害のみならず、食料危機につながることが強調された。今、酷暑が報道されている北海道(先日、北見で39度)では、ジャガイモや玉ねぎの生育が悪いという。米どころの新潟、上越地方では、今月(26日現在)、降水量がわずか1㎜で、米の不作が懸念されているという。米不足による価格の高騰が、今後も続きそうだ。農作物ばかりではない。連日の酷暑のため、家畜、牛も豚も鶏もみな夏バテで、餌を十分に食べない結果、牛乳、豚肉、卵の価格が大幅にあがりそうだ。日本は、食料品も多く輸入に頼っているため、世界的な猛暑の影響は、輸入食品の高騰さらには、将来的に広範な食糧危機の恐れさえあるのだ。僕自身、長年コーヒー豆を買って、愛飲しているが、数年前に比べて、価格は少なくとも3倍になって、高騰を実感する。コーヒーが高級品となって飲めなくなるかもしれない。有数の産地国ブラジルでも、品不足は深刻で、偽物が出回っていると、先日NHKの国際放送が報道していた。

 

気候変動による海面上昇により、国土が水没する危機に瀕している国さえある。南太平洋に位置するツバル、バヌアツとインド洋に位置する、観光国としても知られるモルディブだ。両国とも国土の大部分が海抜数メートル以下である。先日、国際ニュースで、オーストラリアがツバルの住民を受け入れる旨を出して、アンケート調査を行ったと報じていた。

 

とうとう国際司法裁判所(ICJ)が「各国が気候変動対策の義務を負う」という異例とも言える勧告的意見を出す事態となった。日本政府が、この意見にどう応じたかは知らないが、おそらく与党の参議院選挙敗北で余裕がなく、問題にさえしていないであろう。米国の「暴君」は、地球温暖化さえ認めていないありさまだ、先にテキサス州で、死者が百人を超す大洪水が起こったと言うのに(しかも、被害が拡大した要因のひとつにとして、国立気象局の人員削減により、警報の発令が遅れたともいわれている)。なお、この国際機関の所長は、岩澤雄司氏という日本人で、今年3月3日に選出された。

 

世界各地で気候変動による災害が頻発していることさえ、あまり報道されていない。お隣韓国でも16日以来5日間豪雨が続き、死者24人を出しているが、特に取り上げられていない。ともかく、いかに気候変動が恐ろしい現実を次々と生じさせているかを知り、その深刻さを皆が理解してほしい。そして将来のある子供たちに、何故、現今の酷暑が起こっているかを根本から分かりやすく説明し、危機に備える心構えを培ってほしい。