更新日:2023年12月30日
年末ですし、pokomenの庭巡り総決算2023年をしたいと思います。
ここでは第2のホームグラウンド奈良県で好きな庭ベスト10を選んでみました。
個々についての説明は最小限にしています、詳しくはリンク先でどうぞ。
では早速見ていきましょう。
第10位 慈光院(大和郡山市)
石州流茶道の寺院。大刈り込みと借景の庭を広い縁側から眺めます。どこもかしこも凛としつつ、なぜかとってもキュートでラブリーです。
第9位 安倍文殊院(桜井市)
奈良県にある快慶仏では最も美しいんじゃないでしょうか。なんで快慶さんってこの世を超越した美をこの世に造型できちゃうんでしょうかね? 謎です。
第8位 法華寺・海龍王寺(奈良市)
法華寺と海龍王寺は背中合わせにあり、ご本尊の特別公開時期も重なっていますので、訪ねるならセットです。両ご本尊ともに美仏として界隈ではたいへん有名です。
第7位 志賀直哉旧居(奈良市)
志賀直哉らしい抑制のきいた数寄屋住宅。昭和初期の建築だけど最近の住宅のように風通しが良く、開放感があります。住みたい!
第6位 當麻寺金堂・講堂・中之坊(當麻町)
折口信夫『死者の書』で知られる當麻寺。金堂・講堂には日本最古の塑像と日本最古の乾漆像が安置されており、濃い空間です。伽藍内の子院をひとつ訪ねるなら中之坊がオススメです。石州流でお茶を出していただけますが、所作がとっても格好いいです。
第5位 依水園(奈良市)
奈良県最高の庭園と断言します。若草山、三笠山を借景としています。2月上旬の茶室見学やひな人形展に参加するのも楽しいと思います。
第4位 興福寺国宝館(奈良市)
阿修羅像をはじめとする乾漆八部衆立像と、天燈鬼・龍燈鬼立像が見どころ。阿修羅像は3面で年齢が異なっているように見えます。いずれも繊細かつあどけない表情ですし、腕も足も腰も細いんですけど、よく考えたら阿修羅って戦闘神なんですよね。
第3位 薬師寺(奈良市)
ご本尊の薬師三尊像(国宝)は日本仏像最高傑作と評価されることも多いです。しかし、東塔・西塔に納められた釈迦八相像も負けず劣らず最高! 将来の国宝です。
第2位 興福寺北円堂(奈良市)
無著・世親像を見に行ってください。運慶らの台頭期を日本のルネッサンスと呼ぶ人もいますが、、それが誇張ではないことが分かります。春秋の期間限定公開。なお、お堂も国宝。
第1位 法隆寺(斑鳩町)
金堂、五重塔、大宝蔵院、いずれにもとんでもない宝物があふれています。仏教がまだ日本文化内に取り込まれる前の香りが濃密に感じられます。誇張じゃなく、見どころしかないです。何度も訪ねているのですが、濃すぎてなかなか記事が書けないくらい。すぐ近くの中宮寺、法起寺、法輪寺もオススメ。
興福院、東大寺二月堂周辺のお堂、唐招提寺、新薬師寺、室生寺・室生山上公園(宇陀市)など、良いところは他にもたくさんたくさんありまして、ちゃんと見て回ろうとしたら忙しいです。鹿と戯れてる場合ちゃうでホンマ(笑)