2022年2月に當麻寺の中之坊(なかのぼう)に行ってきました。
※2024年7月3日更新。2023年10月、2024年6月再訪のため加筆修正。
當麻寺に行ったら、僕はまずは伽藍(金堂・講堂・曼荼羅堂)を拝観します。拝観料はたったの500円。金堂には日本最古の乾漆像の四天王像がありますが、日本でいちばんイケメンの仏さまです(個人の感想です)。飛鳥時代の像ってことですから1300年以上前に造られたお姿なんですけどね、でも余裕で現代に通じる格好良さ。
ペルシャ風の顔立ちに口髭、顎髭、頭にはターバン。襟の高い甲冑。似た像はどこにもありません。かなり脆くなっており博物館に運び出すこともできませんから、ここで見るしかないです。
唐破風の入口をくぐり、拝観受付を済ませます。受付脇に、近年まで陀羅尼助が作られていたおくどさんと釜があります。
さていよいよお庭に向かいます。
中之坊のお庭は大和三名庭と言われておりまして、片桐石州(慈光院を建てた超有名大名茶人)による作庭です。中心に池があって、向こう側は築山。その向こうには當麻寺西塔(平安時代前期)が見えます。
庭からは重要文化財の茶室「丸窓席」が見えます。大きな丸窓がチャームポイントですが、なぜかこの窓は庭を向いていません。不思議。
池の向こう、低い塀添いに歩いていきます(写真は振り返ったところ)。
ちょっと野性的な花園を通り過ぎ、
小さな宝物館(「霊宝殿」)を見学してから、最後に呈茶をお願いします。石州流のきびきびしたお作法で出していただけます。(お茶の心得が全くなくても楽しめます。)
なお霊宝殿では様々な企画展示をしておられます。2023年秋は「片桐石州没350年展」で、茶道具などがいくつか特別に公開されていました。僕が気に入ったのは石州好みと伝わる蛇腹花入れ。
あまりに格好いいので写しがたくさん作られたそうですが、その本歌がここ中之坊にあります。もちろん寝かせて展示されていました(笑) 花は下の籠状になったところに活けるわけです。面白くて格好いい。こんな花入れもあるんですね! 石州さん、すげーよアンタ!
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