先日、パッティングの記事を書いたときにボビー・ジョーンズの話をしました。
考えてみれば僭越な話です。
球聖と言われた彼もパットに苦しんでいた時期があった、という話で取り上げたのですが、
その窮地を救ったのが、カラミティ・ジェーンというパター。
こういう話のようです。
1923年の全米オープンを1週間後に控えていた時、
知人とのラウンドを終えて、ボビーがパットで苦しんでいるという話題になりました。
一緒にラウンドしていた人が、「こういうのを持っているけど」と自分のパターを使ってみることを勧めたそうです。
ボビーは早速練習グリーンでそのパターを使ってみたところ、
ロングパットが入り、「こんなパターがあったらいいな」と言ったそうな。
パターの持ち主は「君のバッグに入れておくよ」と言って、プレゼントしたという話。
それがカラミティ・ジェーンというパター。
そのパターで1週間後の全米オープンを制したというのだから球聖にふさわしい話です。
カラミティ・ジェーンとは西部時代の伝説の女性ガンマン。
一発必中の意味があるのでしょうか。それともじゃじゃ馬というニュアンスか。
名前も洒落ていますね。
いずれにしてもボビー・ジョーンズはこのパターを気に入り、
長く使ったと言われています。
どんなパターだったのか。
このページに解説がありますが、L字のヒッコリーシャフトで今のパターと比較すると、
フェイスがとっても薄い。
実は以前レッスンを受けていたときにこういう薄いL字パターで練習したことがあります。
思ったより使いやすく、本気でこういうパターを探そうかと思ったくらいです。
ちなみに、ネットで売っていないか調べてみたら、ヤフーオークションに2万円で出品されていました。
一瞬、ポチりそうになりましたが、さすがにやめました。
最後に、ボビー・ジョーンズのパッティングを解説している映像を見つけました。
下のリンクをクリックするとYou Tubeのサイトで見ることができます。
ストロークするときに手首がかなりフリーになっていて、驚きました。
今は手首を使わないストロークが主流になっていて、いかに手首を殺すかがポイントになっているのに。
この頃にあっても独特のスタイルだったのか、それとも当時はこういうストロークが一般的だったのか。
興味深く見入ってしまいました。
ちなみに私のパターはこれです。
もう5年位使っていますが、お気に入りの1本です。
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