なにが真実かわからなくなるネット社会 | へにょへにょ日記[ゆるゆる田舎暮らしブログ]

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カメラ、写真、本、アート、ペット、犬、家電、料理、ハンドメイド、医療、健康…。なんとなく過ぎてゆく日常のあれこれ。スムースチワワの小太郎と過ごした日々。

 

新聞の購読者が減っているみたいで、ちょっと調べたら、2007年までは1世帯あたり1部くらいだったのが、今は0.5部。単純に考えると、半分の家庭は新聞を取っていないことになります。うちの近所ではもっと少ない印象。三軒に一軒くらいかなぁ。

 

高齢になると新聞の細かい文字を読んだり、そもそも集中して文字を読むということが面倒になるらしく、うちの父も、新聞はざっと表面を眺めるくらい。中の記事は、興味のある記事以外はほとんど読んでないみたいです。野球や相撲の結果など、スポーツ欄は見てるかも。

 

母は主要な記事は読んでいるみたいですが、夕刊はつまらないと言ってます。次の日の朝刊と同じニュースが載っているから。いやいや、夕刊はニュース以外の特集記事が面白いのに! 母が(新聞代節約のために)夕刊はやめようかと言うたびに、ダメ! って反対している娘です。

 

紙面と同じ記事+αがネットでは読めますが、実際に紙の新聞を止めてしまったら絶対に、ネットの新聞を今と同じ密度では読まないです。読みたい記事とか大きなトピックスしか見なくなりそう。そもそも、全く見ない日も出てきそう。

 

母は紙の新聞+テレビのニュース、私は紙の新聞+ネットの記事、で情報収集してます。父は、…よくわかりません。新聞もテレビもネットも、適度に見ているみたい。

 

新聞の購読を止めてしまった人たちって、どこから情報収集しているんでしょう。ネットで主要なトピックスは見られますが、自分の興味がない分野や政治経済の詳しい解説などは新聞のほうが読みやすいです。ネットだとわざわざ検索して読みに行く感じ。

 

世界のニュースなんかは新聞で見なければ知らなかったことなんかも多いです。新聞で読んでも全部は理解できてないけれど、なんとなく、どこでどんな問題が起こっているのか、どういう変化があるのか、日本にとってそれがどんな意味を持つのか、みたいなことはわかります。

 

今回の兵庫県知事選挙でのネットの影響が言われてますけども、新聞やテレビを見ないで情報収集しようとすれば、ネットから得るしかないし、自分から情報を得ようとしなくても、ネットでSNSなどを使っていると自然と関連する情報が流れてきます。問題は、ネット以外のメディアでその情報の真偽を確かめる術がなかったことなのでは。

 

ネットの情報を見たとしても、新聞やテレビなどで信用のできる(裏取りのある)情報を得ることができれば、自分でどの情報を信じるか選ぶことができます。真偽不明だけど真実っぽいネットの情報しか見ていなくて、周りの人たち(学校の同級生とか)もそれを信じていたら、ウソだったとしても見抜くのは難しいかもしれないです。

 

新聞を取っていない家庭が増えてるってことは、子ども時代に新聞を読む習慣がない世代が育っているってことなんでしょう。そういう世代がどうやってニュースに触れるか、ネットの情報を判断するのか、親世代は真剣に考えないといけない時期に来ているのかも。うちは高齢者世帯だから、今の若者事情が全然わからないけれど、今回の選挙結果を見ていると、若年層の投票結果が選挙結果に大きく影響しているようで、その人たちがどういう情報を見てどう判断して投票したのか、興味深いです。

 

あと、意外に高齢世代もネットの情報を見ていたみたい、なんて話もあって、ネットに慣れていない高齢者もスマホでネットを見られるようになって、その情報を鵜呑みにしちゃっているようなところがあったのかも。「知らなかった真実」「オールドメディアでは報道されない(既得権益に不都合な)真実」みたいなものに触れて、なんかすごいって思っちゃう心理はわからなくもないです。

 

エビデンスのある保険診療が一番安全なのに、これを飲んだら(やったら)治る! って怪しい民間療法に飛びついちゃう心理と似てます。他の人が知らない新しい治療、自分だけが特別に受けられる治療、みたいなものに惹かれちゃうんですよね。

 

何が正しくて何が間違っているか、人によって判断基準が違うので、その選択は人それぞれでいいのですが、判断する材料がそもそも間違っている場合は、それを是正しなきゃいけないと思います。何が真実かなんてわからないことも多いけれど、確実に間違いだってわかるものを潰していけば、そのあとに残るモノには何かしらの真実が宿っているのではないかと思います。

 

参考。フィルターバブルやエコーチェンバー効果の影響も、たぶん大きいです。

 

 

 

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date:2024/10/31

※写真は縮小しています。

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