大河ドラマ「光る君へ」。視聴率は(大河ドラマとしては)低めなのかもしれないですが、SNSでは盛り上がってます。刀剣ブームとか、お城マニアとか、最近、歴史オタク的な方々が増えていて、しかも、女性が多くて、古典文学にも造詣の深い方が、ドラマの細部や史実について解説してくれる投稿が多いです。
XやBlueskyのタイムラインに流れてくるそんな投稿を拾い読みしながら、「へぇー」「ほー」と嘆息しているところ。紫式部の書いた「源氏物語」だけじゃなくて、現代語訳されたものや、同じ時代に書かれた日記などの記述にも触れていて、興味深い。
ドラマの中ではあえて触れられてないけど、あの人は「○○日記」の筆者で、あの人は「○○」を書いた人で…と言われて、「はー」「ほー」「へえー」と思いながら、ドラマを見ています。
ドラマのストーリーは怒濤の展開で、目を離せません。平安時代の雅な宮廷のお話かと思ったら、権力闘争と愛憎渦巻くドロドロ展開。脚本は大石静さん。さすがです。
なんかもうね、平安時代だからって、遠慮なく、人がいっぱい死にますよ。昨日の第9回でも、「えーーー」って声が出ちゃうくらい、死んで欲しくなかった人が死にました。いやもう、ため息とか雄叫びとか、そんなんしか出ないですよ。
帝の妻に仕えた紫式部の話ということで、お仕事ドラマ的なものを期待したんですけども、全然、違いました。歴戦のドロドロドラマの脚本家さんなので、そうはならなそうだとは、思ったんですけども、思った以上にドロドロでした。
個人的には、すっぱりさっぱりきっぱりしたお話が好きなんですけども、今回の大河ドラマは、イヤミス並に嫌なところをついてきます(褒めてる)。紫式部と藤原道長も、夫婦としては結ばれないということは史実としてあるわけで、結ばれて幸せになってめでたし、めでたし、っていう結末にならないことが分かっていて、見てる。ほんと、嫌だ…(褒めてる)。
まだ2ヶ月ですよ。あと10ヶ月、この調子でドロドロ展開が続くと思うと、気が滅入…楽しみでしかたありません(目がうつろ)。
とはいえ、そこは大河ドラマ。衣装やセットも重厚だし、キャストも豪華。今回、一番好きなシーンは、死にかけていると思った父親がパチッと目を開いて、驚いて叫びまくる藤原詮子役の吉田羊さんでした。なんだかね、役者さんたちも楽しそうなのです。
そうそう、SNSでも、出演者の皆さんが裏話なんかを投稿していて、それを見るのも楽しいです。やっぱり「へぇー」「ほー」って、あんまり賢くなさそうな感想しか出ないんだけど、そういう風にして撮影したんだ、って思いながら見るとまた違った印象になったりして、面白いです。美しいシーンの裏側の苦労とか。
普通の地上波のテレビドラマ、海外資本の配信ドラマに比べて軽くなってますけども、大河ドラマは最後の砦みたいなもので、お金も時間もかけて、じっくり丁寧に作ってもらいたいです。
他のドラマもね、3本分くらいの予算と時間を1本につぎ込んでくれたらもう少し濃密なものができそうな気もします。気軽に見られる軽快な地上波ドラマも、好きなんですけども、そればっかりになってしまうのもどうかと思うのでした。
【今日の撮影機材】
カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com
レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com
date:2024/3/3
※写真は縮小しています。