なんとなく、家族がギスギスしちゃうと、こんなときに犬が猫がいたらなぁって、1日1回くらいの頻度で思います。
母が延々と話しかけてくるので相手をするのが面倒臭かったり(なるべく話相手になってあげねば、と思いつつ、どうでもいい話題が続くと疲れます)、食事のときに父が座ったまま「今日はお茶とコーヒーでいいよ」「ソースが出てないね」と言って自分はまったく動かなかったり(はいはいとやってしまう母もいけない)、今すぐ使う予定もない機能(LINEの友だち登録の仕方とか)の使い方を聞いてくる父とか(それ聞くのもう何回目…)。
両親ともに自分で身の回りのこともして病院にも(付き添いなしで)ひとりで行ってくれてるので、それはありがたいことなんだけども、徐々に、ちょっとずつ、「介護」的な領域に入ってきてるな、と感じます。事務的な手続きとか、買い物(何が必要かの判断など)とか、サポートをすることが増えました。
両親のサポートにプラスしてモフモフのお世話となると大変になってしまいそうで不安もありますが、逆に、モフモフが両親の相手をしてくれたら私の負担は減るし、血圧も下がってみんなの健康度も上がって脳も活性化して認知症のリスクも下がるのでは、という期待もあり。
そんなわけで、自分の癒しも求めて、毎日、保護犬とかブリーダーさんとかペットショップの子犬情報を眺めてしまっています。スムースチワワは少ないので、特定の子をチェックして、まだ売れてない、と、ひやひやしながら見たりも。
スムースチワワじゃないのだけど、あるサイトの子犬の写真を母に見せたら、顔がタヌキに似ていて可愛いと「ポンちゃん」と名前を付けてしまいました。で、その日からその子は「ポンちゃん」と呼ばれて、ときどき、動向をチェック。なかなか飼い主が決まらず、これはうちで飼うしかないのか(半分本気、半分無理)と思っていたら、とうとうおうちが決まりました。はぁ…諦めがついてよかった。そして、母とふたりでポンちゃんの門出を祝いつつ、プチポンちゃんロスの現在です。
それにしても、我が家ではこれだけ悩んでいるというのに、世間には、子犬を「プレゼント」してしまう人が、いまだにいるらしく、びっくり。
作家の林真理子さんがペットショップで売れ残った子犬を買ってペットロスの知人にプレゼントしたエピソードをエッセイに書いたらしく、批判的な感想を見ました。その文章を読んでないので詳しい事情はわからないけれど、感想だけ読んだら、ちょっとありえないかなと思ってしまいます。犬種なども含めて、飼う方が自分で調べて、その生活環境で飼える動物を選ばないとお互いに不幸になってしまいそう。林さんの場合は、エッセイのネタとして面白く書いた面もあるのかもしれないし、無理ならご自分で飼うくらいの覚悟で贈ったのかもしれないです。実際のところはわからないのでなんともいえないけど、これをマネしてしまう人が出ないことを祈るしかない。
この本の内容紹介文に「ペットショップの売れ残り犬をつい購入、輸送費も省みず高知の友人にプレゼント」と書いてありました。
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で、そんなことを考えていたら、同じような境遇で保護されて里親を探しているワンコの話を聞きました。今現在でもそんなことがあるんですね。伴侶を失って寂しいだろうと、子どもたちが高齢ひとり暮らしの母親に大型犬の子犬を贈ったそう。どんどん大きくなる子犬の散歩にも難儀していたら、とうとう、引っ張られて転んで怪我をしてしまい、たまたまそのことを知った保護活動をしている方が見かねて引き取ったということのようです。
どういう経緯だったのかわからないけれど、贈るにしても、もう少し小さい犬や猫にするとか、最悪、飼えなくなったら自分たちで引き取るくらいの覚悟で贈るべきなのでは。犬を親に贈った子どもたちも引き取れないということで、里親探しとなったようです。
高齢者がペットを飼うなとも言いたくないし、病気などの諸事情で飼えなくなることもあるし、そのときに引き取り手が見つからないということもあり得るとは思うけれど、最初から無理だと想像がつくような大型犬を贈るというのはどうなのかな。
おそらく、ペットショップなどで購入した犬なのではないかと思いますが、ショップのほうも、もう少し、飼い主さんの事情を考慮して、飼えそうなワンコを勧めてくれればよかったのに、と思います。
保護犬や保護猫は、(団体にもよりますが)かなり厳しく里親さんをチェックして、居住環境や年収まで確認した上で引き渡しているようです。それが嫌でペットショップから購入する方もいると思うけれど、それにしても、購入者本人が飼うのかどうかとか、その子犬がどれくらい大きくなるのかとか、定期的なトリミングが必要なのかどうかとか、ちゃんと説明と確認をしてから販売してもらいたいです。(普通はやってるのかもしれないですけど)
そういえば、ブリーダーさんのサイトでも、家族全員の同意がない場合は販売しません、と明記しているところもありました。妻へのサプライズプレゼント! とかはダメです、と。逆に、そんな人がいるんだ(そんな問い合わせがあるんだ)と驚き。
私が子どもの頃は、まだ、飼い犬の寿命が数年からせいぜい5,6年くらいだった気がします。フィラリアの予防薬が一般化して、犬の寿命も10年以上というのが普通になりました。以前は、子どもへのプレゼントでワンコを贈った、とかって話もよく聞いたけれど、最近はさすがにあまり聞かなくなりました。
飼い始めたら、子どもたちが大きくなって成人して独立した後まで犬との生活が続きます。子どもへ贈るというよりは、家族の一員としてみんなでお迎えする、という意識が広まったのかなと思います。外飼いから屋内飼いになったというのも大きい理由かもしれないですね。今、外飼いのワンコ、ほとんど見かけなくなりました。
我が家は孫もいないので、小さなモフモフの家族が増えたらいいなぁと、妄想中。父が消極的なのでなかなか厳しいですが、いいタイミングとご縁があれば、と心の準備は万端です。
【今日の撮影機材】
カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com
レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com
date:2023/11/4
※写真は縮小しています。