社会が変わることで表面化するもの | へにょへにょ日記[ゆるゆる田舎暮らしブログ]

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ジャニーズ事務所は社名変更へ動き出したみたいですね。

 

創業者による性加害問題が表面化して謝罪会見をしても社名を変えない方針だったけれど、相次ぐスポンサー企業の契約見直しなどで、あっさり方針転換。

 

いやはや。企業の力ってすごいなって思いました。いままで、噂レベルであったとしてもそういう疑惑があった会社と延々と契約し続けていたわけで、その前段階でこの力を発揮していたら、相当な被害を防げたんじゃないかって思っちゃいましたよ。

 

結局、企業も一緒になって「金儲け(双方の利益)」のために問題を見て見ぬフリをしていたってことだったんですよね。

 

この期に及んで、「タレントに罪はない」とは言えない。

 

タレントさんに罪はないし、むしろ被害者(会社の問題によって仕事がなくなるという意味で)かもしれないけれど、それと、企業が事務所と契約をするかどうかは別問題。いくら業績が良くても、問題をかかえる会社と契約するリスクが高いと思えば、契約は見送るというのがビジネスではないかと。

 

企業の力っていう意味では、今回のこの「契約見直し圧力」みたいなものの逆バージョンで、いままで、様々な問題が隠蔽されたり、理不尽な扱いを受けたりしたタレントさんや会社もあるんだろうなと、想像。○○しなければ△△には出資しません、とか、■■さんが出てくれれば新人の★★さんも起用しますよ、とか(いわゆるバーター?)、そういうことがまかり通っている世界なんだろうなぁ。それによって、活躍の機会を奪われている人たちが大勢いるのではないかと。

 

そう考えると、所属タレントさんも(当然ながら)「事務所の力」によって仕事の幅を広げているわけで、「罪はない」と堂々と言ってしまえるほど潔白ではないわけで。今後、どういう形で活躍されるにしても、この問題を他人事にせずに新たな被害者を生まないような情報を発信して欲しいなと思います。

 

いろんな記事を見る中で、気になったのが、以前は男性への性加害が犯罪として裁かれることがなかったということ。そういう法律がなかった。それが、近年になって法改正されて、男性も被害者として認められるようになったということ。この法改正がされた当時も大きく報道されたけれど、いまだに不十分な感じも。

 

↓参考

 

例えば、ジャニーズの問題で言えば、数十年前から被害があったわけだけど、その当時には男性から男性への性加害は犯罪ではなかった、ということで、いくら雑誌や暴露本で訴えても、刑事事件にはならなかった(できなかった)ってことなのかな。

 

私もリアルタイムで暴露本などを見ていたけれど(本屋で働いていたので)、(ジャニーズ事務所が公認していない)非公式な本だし、内容も誇張してあるんじゃないかと思っていました。すべてがウソではないにしても、完全に全部事実だとも限らないかな、と。

 

ジャニーズはけっこう、ブランド戦略が厳しかったイメージで、勝手に写真やグッズを売ったりして儲けようとする人はファンからしたら邪道で、「ちゃんとした」ファンは、事務所の公認グッズを買いましょう、みたいな雰囲気があった、ような。

 

ネットでも、不正利用を警戒して、ジャニーズタレントの写真は一切非公開だったというのも有名な話。つまり、事務所からは公式の写真を一切ネットに上げない(雑誌の表紙もグレーの人影だし記者会見の集合写真でも外れていたり)ので、ネット上に載っている写真はすべて非公式なもの、という扱いでした。

 

ジャニーズのタレントさんたちがSNSを始めたり、写真がネット上で見られるようになったのもわりと最近ではないかと。ドラマの公式サイトにもジャニーズの所属タレントさんの写真は載ってなくて、相関図などで写真がないのはジャニーズ所属なんだな、と自然と分かるシステム。

 

なので、そんなジャニーズの暗部を暴こうなんて、かなり難易度の高いこと。しかも、刑事事件になるかならないか分からないし、当時は男性同士の性加害という認識も薄かった。女性の被害に関しても今よりももっと軽く見られていたような時代です。職場のセクハラが「コミュニケーション」と言われていたような時代。

 

だから、この問題が長年埋もれてしまっていたことも、仕方ない面はあったかもしれない、とも思います。今、表面化して大きく報じられているのも、時代(社会)のほうが変わったということも大きいです。

 

とはいえ、日本の現状が世界から大きく遅れているのも事実。法整備なども、もっとできることがあるんじゃないかな。

 

こういう問題、一般的に、男性よりも女性のほうが敏感。政治や法改正で問題解決への道が開かれづらいのは、その意思決定の場に、女性の数が少ないから、っていうのも大きい気がします。

 

女性相手だったら一言説明すればわかることも、昔の考えに凝り固まっているおじさん相手だといくら説明しても理解されないだろうって、肌感覚でわかる。そういうおじさんばっかりのところでいくら議論しても、なかなか前に進まなそう。

 

「自分は痴漢に遭ったことも見たこともない(だから痴漢なんていない)」って本気で思っているような男性に、いくら痴漢被害を訴えても、(頭では理解しても)実感としてわかってもらえない。女性だったら、自分が被害に遭ったことがなくても、周りの女性たちで誰も被害に遭ってないということはないだろうし、自分自身があわやという目に遭ったことがある方も多いはず。

 

そういう意味で、政治や行政の場に、女性が増えたら、世の中がいろいろと変わるんじゃないかと思います。女性だけじゃなくて、いろんな特性のある方が混ざったらいいと思うけれど、とりあえずは、世の中の半分を占める女性の議員さんを増やしたいです。

 

 

【今日の撮影機材】

カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com

レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com

date:2023/9/14

※写真は縮小しています。

 

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