ジャニーズの性加害問題、広告などでタレントさんを起用する企業が次々と契約に関する態度を表明しつつあり、さらに、テレビ番組などでのスポンサー契約についても見直しを迫られているという状況のよう。
長年、ジャニーズのざっくりしたファン(ファンクラブに入ったりコンサートに通ったりするほどではない)なので、この問題の行く末が気になります。ファンの責任はあるのか、とか、いろいろ考えちゃいます。ファンだからこそ、「この問題、みんな知ってたよねぇ」「でも黙認してたよねぇ」っていう負い目みたいなものもあり。
成人男性から未成年男性(または成年男性?)への加害、権力者からの強制と服従(パワハラ?)、事務所による隠蔽と取引先への圧力、所属タレントたちも黙認(許容?)、タレントさんたちを起用する業界も黙認、ファンも薄々知っていて黙認、マスコミも知っていて報道せず。現在事務所に所属して活動しているタレントさんたちのお仕事はどうなるのか、などなど、いろんな要素が絡んでるところが、根が深い。
性加害と、事務所の圧力っていうのは直接は関係ないのかもしれないけれど、事務所の圧力が、この問題が長年表沙汰にならなかった原因だろうし、それによって被害が続いていたわけだから、やっぱり深く関係していると考えたほうがいいのでしょう。
過去には裁判で事実認定されてる上に、今回、事務所が公式に認めたり、外部専門家による調査結果が出たり、国連人権理事会による聞き取り調査が行われたりして、明かになったとおり、性加害は実際にあって、それ自体を疑う余地はないです。しかも被害者は3桁以上という衝撃的な報告も。
↓参考
加害者が亡くなっていることもあり、今後、刑事事件になることはないのかもしれないですが、事実を知っていて放置してきた事務所の責任は重いです。
海外での事例と比較すると、今回のジャニーズ事務所の対応は甘過ぎ。社名の変更は必須だったのではないかと思います。
↓参考
社名、というか加害者である創業者の名前が、ファンクラブやら子会社やら、果ては所属タレントのグループ名にまで使われているので、変更は大変なことだと思います。しかし、問題が明るみに出てこれだけ世間で批判を浴びている以上、やるべきことはやらないと、会社自体の存続も危ういのでは。
ファンの思いとは別に、冷静に、ビジネス業界としてどういう対応を取っていったらいいのかっていうのは各社の反応が一律ではないことからも、混乱ぶりがうかがえます。
↓参考
性加害は許されないけれども、(罪のないであろう)タレントさんは守りたい、または、今後も企業の広告塔としての役割を期待している、というスタンスもあれば、コンプライアンスに問題がある企業(ジャニーズ)とは一切契約しない、という強い態度を表明するのも、企業イメージを守るための手段のひとつかも。
ファンとしては、タレントさんが憂いなく活躍する姿を見たいので、そのために社名の変更や、トップの交代があっても、場合によっては会社がなくなってしまって別の事務所に移籍してでも、よいお仕事をしてくれれば、それでいいです。
そして、一個人としては、性加害を許すべきではないと思うし、責任の一端を担うジャニーズ事務所はそれなりの代償を払う必要があると思います。
あと、思うのは、これはジャニーズ事務所だけの問題ではなく、関係する業界全体の問題でもあるということ。エンタメ業界でのセクハラ、パワハラって、昔からよく聞きます。枕営業とかも。
今回、大きな事務所で男児への加害ということで話題になっているけど、女性の被害はこんなもんではないのではないかと、想像してます。未成年女性に対して、または成人女性に対して、なにが行われているのか、表に出てこないものがまだまだいっぱいあるんじゃないかなぁ。
いい役(や仕事)をもらうために、決定権を持つ男性から性行為などを強要された、みたいな記事もちらほら見ますし。実際にそうして抜擢された方が映画などにも出ているかもしれないから、二次被害が起こる可能性もあるし、すべて表沙汰にすることがいいことだとも思わないけれど、せめて、今後はそういうことが起こらないように、今回の件を教訓にして、子どもたちが安心して憧れて夢見られる業界になって欲しい。
そのためにも、お金を出すスポンサー企業が性被害に敏感になって、問題がある作品や人には出資しない。という態度を取ることはいいことだと思います。今回の問題をなぁなぁで済まそうという企業よりは、強い態度を表明している企業を応援したいです。
【今日の撮影機材】
カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com
レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com
date:2023/9/14
※写真は縮小しています。