劇場版ラブライブサンシャイン 感想その2! μ’sとは違うAqours メタ要素について | サンシャインブログ

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さて、その1 の続きになります!

 

高校を卒業し、文字通りイタリアという遠くへ行ってしまった3年生。

残った1、2年生はこの6人で頑張っていこうと息巻いていたのですが、ここにきて統合先の学校の父兄が浦女生徒を認めないと言いだし、ボロボロの分校に追いやられてしまいました。

なんでも統合先の学校は部活に力を入れている学校らしく、浦女生徒が入ってくることで雰囲気がダラけるからというのが理由とのことですが、最初はここに少し違和感を覚えました。

作中でも言っている通り浦女にはスクールアイドル部という全国大会優勝という結果を残している部活がありますし、部活に力を入れているならむしろ大歓迎ではないのか?と思いました。

障害がある方がストーリー的には盛り上がるとは思いますがちょっと無理があるのでは?

 

と、思ったのですが・・・

 

そう思うのは今まで私がAqoursがどんだけ頑張ってきたかを知っているからなんですよね。

何度も何度も壁にぶつかり、転んで、ボロボロになりながらも、決して諦めることなく、その度に立ち上がって、先へ進んできた、そんな姿を見て頑張ってないなんて口が裂けても言えません。

統合先の学校の父兄はもちろんそんな姿を見てきていません。

私はこのような光景に見覚えがありました。

伝説的な存在とまでなったμ’sが築き上げてきたラブライブ!というコンテンツに後からAqoursが入ってきました。

その時、好意的に迎え入れてくれた人ばかりではありませんでした。

否定的な人がよく言っていた言葉が「Aqoursは頑張ってない」、「ラブライブ!を汚すな」と言った言葉。

それは東京ドームでライブをやっても、紅白歌合戦に出演した今でもなお聞こえてくる言葉です。

 

でも、形が変わっていくのは怖いんですよね。

9人から6人になってしまう事に不安を感じるAqoursも、浦女を受け入れられない父兄もある意味では同じなのかもしれません。

私もAqoursがこれから確実に変わっていくことに不安はあったし、新メンバーを入れて続けて行きますと言われたら素直に受け入れられるのかはわかりません。

その人がどんなに頑張ってます、歌がうまいです、ラブライブ愛がありますと言っても受け入れられない人は確実に出てくると思います。

 

また、梨子がよく知らない人にはスクールアイドルは遊んでるだけのように見えるのではないかというようなことを言っていました。

確かによく知らない人にはアイドルというものは馬鹿にされがちですし、さらにラブライブ!はオタク向けのアニメのやつでしょと馬鹿にされることはよくあります。

そんな中Aqoursは積極的に歌番組に出演したり、アニメ系以外の雑誌にも出てわかってもらおうと頑張ってきました。

そんな姿とも重なって見えてきましたね。

 

今回浦女を否定してくる父兄という存在は、一瞬顔は出てきましたがはっきりとキャラクターとして登場はしませんでした。

顔も名前も知らない、何を考えてるかもよくわからない人たちに理不尽に否定される、そういう人たちにもわかってもらいたいという思いでずっと戦ってきたんですよね。

無印の劇場版では突然人気になってしまい戸惑う姿や、終わらせると決めたのにファンから続けて欲しいと求められ悩んでしまったりなど、ラブライブ!は現実の状況を反映させたメタ的な要素を入れてくる作品なので、そう思うとサンシャインの劇場版の展開にも必然性を感じました。

 

もう一つメタ的な要素として、ラブライブ優勝までしたのに私たちはまだダメダメで、まだまだやることがあると千歌と梨子が言っていた所。

Aqoursはμ’sと同じように東京ドームでのライブを行ったり紅白歌合戦に出演するなどの活躍してきました。

しかし、μ’sの時のようにいくところまで行った!もうやり遂げた!という感じではない印象です。

実際Aqoursはμ’sほどの社会現象的盛り上がりはないんです。

ラブライブ以外に頭角を現してきた2.5次元系コンテンツもたくさんあります。

ラブライブ独走時代は終わったんです。だからまだまだやることがある。

今回の劇場版は、海外に行くなど劇場版ならではの華やかさもあるにはありますが、イタリアでも私服でライブをやったり、手作りラブライブ!をやったりなどスケールがあまり大きくないんです。

最後の曲もたくさんのスクールアイドルを集めてアキバをジャックした『SUNNY DAY SONG』のスケールと比べると、商店街のお祭りくらいの規模なんですよね。

劇場版らしくド派手にやりたいところを意図的に抑えている気がします。

もしかしたら意外と地味でつまらなかったという感想を持った人もいるかもしれませんが、私はこれがμ’sとは違うAqoursの物語なんだと受け取ることができました。

どこまでもAqoursで、どこまでも沼津。

沼津の風景も今まで以上に描き込まれていて、ちょっと寂れた雰囲気もリアルだったし、今までほとんど出てこなかった男性のモブや実在のお店の人なども出てきました。

派手ではないけど温かい沼津が私は好きです。

どこまでも身近な存在としていてくれるAqoursが愛おしいし、応援したいし、自分も頑張りたいと思いましたね。

 

次のライブはメットライフドームです。

相当大きい会場ですが、東京ドームからはスケールダウンしてしまいました。

でももう一度東京ドームに立つという夢が生まれましたね。

どこまでも挑戦者、それがAqoursなんですよね・・・

 

つづく