こんにちは、石川です。
実は私、この2ヶ月ほど、地元香美市で行われた選挙の立候補者のお手伝いをボランティアでしていました。
先日無事に選挙も終了したので、今回、そのお手伝いを通じて感じた「田舎のこと」をお話したいと思います。
ちなみに、私は事務担当でしたので、その業務から感じた事になります。
1 まずは「香美市」のことを
香美市は高知市のベッドタウンして発展を期待されてきましたが、思うような発展がなされていないのが現状です。
人口は徐々に減少していて、市の中心部でも空き家が目立つようになりました。
以前書いたことがありますが、商店街はシャッター商店街化しており、夜の9時になると、とても寂しい街になってしまいます。
皆さんのお住まいの地域でも思い当たることがあるかもしれませんね。
私がすんでいる「香美市土佐山田地区」には市の人口の70パーセント以上が集まっていますが、市の面積でいうと、人口が一番少ない「香美市物部地区」が一番広くなっています。
このように、香美市は、「土佐山田町」「香北町」「物部村」が合併して、一つのまとまった市になったわけですが、今でも、暮らしぶりや価値観、抱えている地域の問題が違うのも、また事実であります。
高知家で暮す~香美市~(ここに移住者向けにまとまられていますのでご参考までに)
そんな流れで出来上がった市ですから、今までは他の市町村のことと関心がなかった人も、同じ市民となってからは、他の地区の事が何となく気になる、ということも増えたかもしれません。
2 選挙を手伝って感じた「リアルな過疎化・高齢化」
さて、話を本題に戻します。
私も含めて、多くの市民は、何となく「過疎・高齢化」しているんだろうな、とは感じていました。
例えば市の広報を見れば、お亡くなりになった方のほうが、誕生してくる赤ちゃんよりもはるかに多く、また、自分の住んでいる地域を見回してみても、ご高齢の方が多いわけで、そういうレベルでは「過疎・高齢化」は感じられるわけです。
今回、私が「リアルに過疎・高齢化」を感じたのは、実は選挙人名簿を見た時でした。
選挙人名簿とは、その地域の有権者を、世帯ごとにまとめており、名前、性別、生年月日がわかるので、その地区にどんな特性の方がいらっしゃるか一目でわかります。
これは選挙管理委員会が管理しており、コピーや持出しができないので、選管の許可を貰い、初めて閲覧することができるものです。
また、名簿の書き写しは認められていて、選挙活動で使用するハガキの宛名用に、選管の監視のもと、その名簿を書き写すこともできます。
名簿は、地区ごとにまとめられています。
ですから、例えば「物部の○○地区」の有権者を確認できます。
私も選挙で使用する法定ハガキ用に、せっせと、仕事の合間に、時間をみては選管に行き、名簿を書き写していました。
私は、山間地域である物部地区を書き写していたのですが、そこで気付いたことがあります。
それは、
「同じ市内でも、市街地と山間地では世帯数が全く違う」
ということでした。
例えば、名簿の1ページに30人の名前が記載されているとします。
A地区もB地区も30人ですが、実はこれを「世帯」で考えると見えてくるものがあります。
市街地のA地区は30人が6世帯
山間地のB地区は30人が30世帯
これは有権者の数、つまり成人の数では同じですが、A地区とB地区の「過疎・高齢化の状態」は全く違うということを意味します。
つまり、
A地区は、2世代3世代の同居世帯が、まだ幾つかある
B世帯は全てが単身世帯である、しかも高齢者がほとんど
ということを意味しているのです。
これはとてもとても大きな「地域の問題」です。
ご高齢の人が一人で住んでいて、周りはそういう人ばかり、若い人もほとんどおらず、さらに一軒一軒の距離がかなり離れている、ということも大いにありえるのです。
私は実際にその地区に行ったことはありませんが、このように選挙人名簿を見ることで、「リアルな過疎・高齢化」に触れてしまいました。
皆さんのご両親は今、どんな環境に暮していらっしゃいますか?
このような環境になっていないでしょうか?
もし、このような環境に住んでいて、自分の体に何か異常が来た場合、迅速に頼れる人にSOSを出せるでしょうか、またそのSOSを行政などが確実に受け取ることができるでしょうか?
そんな事を、名簿を眺めながら考えてしまいました。
まず、皆さんには、地域が抱える過疎化や高齢化の現実を知り、そして自分の家族のことを考えてほしいと思います。
ご高齢の親御さんをどうサポートするか?
私たち一人一人が、まずはその問題を正面から受け止めることが、その地域の過疎・高齢化に伴う悲劇を食い止める第一歩であると思います。
皆さんは、今でこそ、親御さんのことで悩んでいるかもしれませんが、いずれは、自分のお子さんが同じように「ご高齢になったあなたのサポート」のことで悩む時が、きっとくることでしょう。
だからこそ、まずは自分が、今できる第一歩を踏み出す必要性があるかと思います。
以上、選挙を手伝って初めてリアルの感じた「過疎・高齢化」のお話でした。
ではまた、お会いしましょう!