ロースクールで秋の学期が始まります。


ロスでの夏の生活が終わりに近づき、月曜日、つまり明日から日本の生活が始まります。

ちょうど、9月11日です。飛行機はがらがらのようです。ぼくはまったく気にしていないので、空いていて有難いと思っています。


これから3ヶ月、日本の秋の空気を吸いながら、学生たちと法律の勉強です。

本職の弁護士業とエジソン博物館の準備もあるので、結構いそがしくなりそうです。


若いころ、新学期が始まるとき、いつもどんな先生なのだろうかと、楽しみにしていたことを思い出します。

いまは逆でどんな学生たちがくるのだろうかと、もっと楽しみです。

考えてみると自分が大学の先生になるとは、まったく思いもよらぬことでした。


人生何があるか、分かりませんね。だから楽しいのかもしれません。




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講談社: 天才エジソンの秘密

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トーランスの旭屋書店


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本をお読み頂きました皆様、


宜しければ、ご感想など頂ければ幸いですてんとうむし



















2006年8月6日


日本の学生たち


  永い間日本から離れて生活していたため、ぼくの日本の若者に対する意識は、新聞・雑誌・テレビ等のマスコミを通じて蓄積されたものでした。無気力・礼儀知らず・ダラシナイ・・・

  張り切って日本にやってきたぼくは、多くの旧友たちから、がっかりしないようにと、いろいろ忠告を受けました。

  ロースクールの初日、ぼくは学生たちの表情を気をつけて観察しました。いろいろおりました。緊張した顔、ぼんやりした顔、まったく感情を見せない顔・・・ニコニコした顔はあまりおりませんでした。

  ぼくは学生たちに次々に質問してゆきました。アメリカのロースクールで使われているソクラテス・メソッドです。学生たちは少し戸惑ったようですが、ぼくはどんどん当ててゆきます。何か発言できるように、少しは助け舟をだしながら次々に質問します。

  ぼくがクラスで最初に教えたことは、間違えてもエエよということでした。とにかく、自分の思いを言葉で表現させるように毎日工夫してみました。少しづつですが、学生の発言が増えてくるのが感じられるようなってきました。

  学期の終わりには、学生たちの表情が変わってきたのが感じられました。ぼくに向かって安心して感情を出すようになった気がしました。ニコニコする学生が増えてきて、心からの対話ができるようになりました。学生たちに友情を感じるようになってきました。うれしかったですよ。

  そのときに気のついたことは、「こいつらオレの若い頃とちっとも変わらん!」ということでした。話し合ってみれば、若者たちの関心は、試験、就職、恋愛、親、金・・・ぼく自身が歩いてきた道とまったく同じではないですか。当たり前のことなのですが、何だかほっとしましたね。

  その次に考えたことは、こんなことでした。なぜ若者たちは大人に理解されないのだろうという疑問です。いつの世においても、「いまどきの若者は・・・」と言われて続けなければならないのでしょうか?ぼくの若いころも、さんざん批判されながら育ちました。

  自分自身の限られた経験を一般化するつもりは毛頭ありませんが、この疑問を解消する手がかりになるのは、「表現」にあるのではないかと思いました。

  学生たちと親しくなるにつれ、感じますのは、知識の量に対し、表現力の不足です。これは若者に限らず、日本の大人にも共通した課題かもしれません。

  知性とは、知識と表現が重なり合って作られると言ったのは、ぼくではなくて、近代知性の代表者カントです。今の日本の教育で欠けているのは、この「表現」にあるのではないでしょうか?

  知識と表現のバランスがとれたとき、魅力のある知性豊かな人間が育つのではないかと思われます。

  ぼくが1年半、日本のロースクールで教えた経験で感じたところです。限られた経験なので間違っているかもしれません。9月から始める秋の学期でこの点をテーマにして学生たちに接してみるつもりでおります。

  硬い話が続いたので、友人から送られてきたカワイイ写真を1枚。



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2006年7月28日


ロースクールで教える

  昨春から日本のロースクールで教えるようになって、ぼくの日本に対する考えは急変しました。

  日本を離れて35年、その間、世界における日本への評価は大きく変わりました。経済成長、バブルの崩壊、そして沈滞ムード。

  新聞・テレビ・週間誌等のマスコミを介して知る日本の姿は、自分が育った環境とは大きく変わり、誇りに思ったり、情けなく思ったり、気になりました。多分日本から離れていたため、余計意識したのだと思います。

  その意識の結果が、日本のロースクールで教える道を選ばせたのだと思います。ぼくが学校で教えるとは、若いころの自分を知っている人からみれば、"Are you kidding?”と疑ってみたくなる状況ではないかと自省したりしています。何しろ出来の悪い学生でしたから。

  現在ぼくは、八王子の創価大学ロースクールで知的財産法とアメリカ法を教えております。
  1年と半年、日本のロースクールで教えた短い経験ですが、ぼくの日本に対する意識はすっかり変わりました。

  日本の学生たち、結構エエですよ。真面目に勉強しよります。少なくともぼくの若いころより、よほど真剣に将来のことを考えているように思えるのです。

  それは、ロースクールだから真面目な学生がくるんよ、とたしなめてくれる旧友もおります。でもぼくは、東京理科大でも、ほんの一部ですが、知財法の実務を教えております。外部のセミナーで学生たちと接することもあります。どこでも学生の真面目さは、変わりませんぜ。

  これは意外な発見でした。ぼくにとっては、”Good Surprise!”です。

  発見の中身は、この続きでお話しますね。


2006年7月26日


シャンソン歌手:若林ケン


シャンソン歌手の若林ケンさんをご存知ですか?

ぼくが彼と出会ったのは、昨年さる女性の友人に連れて行かれた新宿のバーでした。

彼はそこのオーナーで、気が向くとシャンソンを歌います。彼の歌を聞いたときはショックでした。何故なら、ぼくの一つの夢はシャンソン歌手になることだったのです。

これは絶対にかなわんと悟ったとき、歌手になるのはあっさり諦めて、彼を応援することにしました。

彼は昨年、何と60才でデビューを果たしました。シャンソン・シアターのタイトルでCDが発売されています。知る人ぞ知る、特に中年女性のアイドルになりつつあると本人は述べております。

シャンソンに興味のある方にはお勧めです。シャンソンに興味はなくとも、ワインがお好きな方にはええですよ。何故なら、彼の歌は上質のワインと同じで、甘酸っぱく、苦く、そして渋味が適度に交じり合っているのです。

人生の味わいそのものと申し上げたら、よろしいでしょうか。

2006年7月24日


カリフォルニアの青い空ー続


 昨日の土曜日、久しぶりのゴルフに行きました。ところがその日は快晴で気温が何と43度!
 18ホールに辿りついたときには、目が回って倒れそうでした。40人のトーナメントで誰も死ななかったのは奇跡に近い。スコアは聞かんといてください。

 日ごろ暑さに強いことを自慢していたのですが、ちょっと反省しています。カリフォルニアの青い空も度を超すと苦痛になることを知りました。
 だから曇り空があって、雨が降って、ちょうど良いのかもしれません。人の世もそんなものかと、つくづく感じました。喜怒哀楽、適度に混じりあっているのがバランスがとれているのがいいのかもしれません。

 それでもぼくはカリフォルニアの青い空が好きです。懲りない性分なのでしょう。

 

2006年7月16日


カリフォルニアの青い空

たった今ロスに戻ってきました。
3ヶ月ぶりの南カリフォルニアは、目に沁みるような紺碧の空が広がり、しばらくぼーっと見上げていました。
これから9中旬までは、ロスの生活です。
でも遊びに帰って来たわけではないので、遅れていた本職の弁護士業に専念です。

今春は日本で、ロースクールで教え、エジソン展のお手伝い、そして「天才エジソンの秘密」の出版と盛りだくさんでした。おかげで、3ヶ月の間に多くの人たちとの出会いがありました。
いろいろ事件もありますが、日本は素晴らしい国です。特に日本の若者たちは、マスコミで書き立てられているようなワルではないことを知って、ほっとしました。むしろ自分の若い頃より、真面目に人生を考えているようで、少し反省です。

がんばれ!日本の若者たち。
エジソンのことを知るともっと元気がでますよ。


2006年7月13日


7月15日ロスへ帰ります

創価大学ロースクールの春の授業は7月13日で終了予定。
3ヶ月ぶりにロスに戻ることになりました。

これから2ヶ月間、ロスの事務所で弁護士業に専念します。
夏のロスは快適です。ゴルフや水泳を楽しみたいところですが、
遅れた仕事を取り戻すことで追われそうです。

また9月中旬には、日本へ戻ってきます。
日本の秋を楽しみにしています。




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2006年7月08日


札幌でエジソン展が開かれます

7月29日から8月20日まで、札幌でエジソン展が開かれます。
場所は、札幌市青少年科学館、主催はNHKです。
その後、長崎、栃木、富山、静岡等を巡回する予定です。

4-5月の京都のエジソン展は、子供たちとお母さんでいっぱいになりました。札幌でもたくさんの人たちにエジソンを知っていただけたらと願っております。

天才エジソンの秘密(講談社出版)も少しづつ売れ始めております。
エジソンは知れば知るほど、元気のでてくる不思議な魅力のある人物です。


2006年6月22日


上海に行ってきました

今週は上海を訪問しました。
噂には聞いていましたが、上海の発展ぶりには驚かされました。
2008年のオリンピック、そして2010年に予定される万博に向けて、さらに発展することは間違いなさそうです。

街中から空港へ向かうリニアーモーターカーは何と時速430キロと新幹線は比較になりません。
このまま成長したらどうなるのか、想像を超える勢いです。
ただし、海側の発展に比べて取り残された山側の格差は、日本とは比較にならない、深刻な問題を残しております。
これからの中国の動きから目がはなせません。

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http://blog67.fc2.com/e/edisonclub/file/20060622114134s.jpg  青少年教育センター