視線の先に見えるもの              〜文化庁メディア芸術祭2011〜 | mocaのブログ

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立春も過ぎて、最近少しずつ日が長くなってきましたねー。
でも暖かい日があったかと思うと雪が降ったりして、まだまだ春は遠そうです。

さて、先週日曜日は毎年恒例のイベント、文化庁メディア芸術祭へ行ってきました。

今までもいろいろと日記に書いてきたこの芸術祭なんですが、改めて説明するとアニメ、ゲーム、マンガ、写真、映像などなど、メディアアートと呼ばれる作品の展示会です。
また、先端技術のショーケースも兼ねていて、最新のテクノロジーを駆使した作品を体験することもできます。
ぼく自身も通いはじめて今年で3回目なんですが、いつ行っても楽しませてくれる楽しいイベントです。

会場は今年も六本木の新国立美術館。
・・・なんですが、アート部門の最優秀作品が展示してあるということで、まずは東京ミッドタウンへ。

$mocaのブログ-文化庁メディア芸術祭


地下のホールに展示してあった最優秀作品「Cycloïd-E」は、水平につながった巨大な5本のアルミの円筒が音を発しながらうねうねと動き回っているというもの。


$mocaのブログ-最優秀作品「Cycloïd-E」


変幻自在なその動きは子供の頃に遊んだ蛇のおもちゃのようです。
最優秀賞だけあって、さすがにインパクトのある作品でした。
ちなみにミッドタウンでは映像関連受賞作の上映も行われているので、こちらも要注目。

Youtube動画:Cycloïd-E
http://www.youtube.com/watch?v=rtsB8uF6nFk




一通り見終わった後で、いよいよメインの新国立美術館へ。
日曜日だけあって、会場はかなりの人出です。

$mocaのブログ-新国立美術館


この芸術祭ではちゃんと見れば丸一日かかるくらいの作品が展示してあるので、ここからは印象に残ったものをいくつかピックアップ。
撮影禁止だったので写真が載せられないのが残念なんですが、公式サイトでは受賞作の写真や解説が公開されているので、そちらでチェックしてみて下さい。

まずは病気で体の動かなくなったグラフィックアーティストを支援しようと開発された、眼の動きだけで絵が描ける装置「The EyeWriter」。
カメラの付いたメガネ型デバイスをかけてパソコンの前に座ると、眼球の動きを装置が感知し、それによって絵が描けるというものです。
体験している人の様子を見ていたんですが、なかなか難しそう。
でも実際にアーティストのグラフィックを見ると、眼の動きだけで描いたとは信じられない出来です。
何よりも病気を乗り越え、創作を続けようとするアーティストの姿に惹き付けられます。

Youtube動画:The EyeWriter
http://www.youtube.com/watch?v=cSviWI144qE&feature=fvsr


面白かったのはDJ的な遊び方もできる人間スロットマシン「MindBox」。
目の前のスクリーンにはスロット風の回転板の中にヒゲを生やした3人のおっさん。
スタートボタンを押すと一斉にボイスパーカッションを始めるんですが、手元の機械で3人のタイミングを微妙にずらすことができます。
レバーを引くとスクラッチができたり、早送り・巻き戻しも可能。
ヒゲのおっさんが猛スピードでボイパをやってる様子はあまりにバカバカしく、時間を忘れてハマっちゃいました。


個人的に一番気に入ったのは、音楽と映像を組み合わせたインタラクティブアート、「sound / tracks」。
電車の窓から見える景色を瞬時に楽譜にし、それをピアノが自動演奏するという作品です。
走行速度や天候によっても演奏が変わるんですが、すごいのはどの場面でもちゃんと旋律になっているということ。
風景をそのまま音楽にするというアイデアが素晴らしい作品でした。

Youtube動画:sound / tracks
http://www.youtube.com/watch?v=QNDOu7T4KZY


その他にも、ガラス板に指を当てると同じ方向に動き出すゲル、自分の影がそのままプレイヤーになるホッケーゲーム、触らなくても倒れるエスパードミノなどなど面白い展示がたくさんありました。

あとはiPhoneアプリの展示が多かったのもユーザーとしては嬉しいところ。
特にこれは落書き風のインターフェイスが楽しいシーケンサーアプリ「オトブロック」。
音楽好きだけではなくゆるキャラ好きなどにもおすすめ。

Youtube動画:オトブロック
http://www.youtube.com/watch?v=VP1fhPxXJzM&feature=related


ゲーム関連も充実していて、優秀賞だったリモコン型のコントローラーで光と影を操る「無限回廊」は実際にやってみてすごく面白かったし、ポケモンやドラクエをやり込んでる小学生もいました。


全体的な傾向として、今年はパフォーマーのいるインスタレーション作品や体験型の作品が少なかったのは寂しかったんですが、その代わり映像系の展示が充実していて、ブースに入ってその世界に入り込めるような作品や、斬新なコンセプトで映像表現そのものの意味を考えさせるような作品が多くありました。
また、去年少なかった写真やグラフィック系の作品の展示数が増えていたのも嬉しかったです。

ということで今年は特にアニメ・マンガ・ゲームなどエンタメ系の展示が多く取り揃えられた印象で、ふだんアートに興味のない人でも難しいことを考えず遊びに行く感覚で楽しめるはず。

なんといってもこれだけの内容でタダですよ、タダ!
今週の日曜まで開催されているので、ぜひ行ってみてください。
それでは!


文化庁メディア芸術祭公式HP
http://plaza.bunka.go.jp/festival/