つなぎジョグ ~夜明け前が一番暗い「夜明けのすべて」 | 走ることについて語るときに僕の書くブログ

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タイトルの通り。
ワタナべの走った記録です。時折、バスケット有。タイトルはもちろん村上春樹さんのエッセイのパクリ。

0515からいつもの田んぼを走った。…ジョギング路は全て田んぼの中である。

 

冬の早朝なので足下は暗い。

タイトルの「夜明け前が一番暗い」はイギリスのことわざらしい。The darkest hour is always just before the dawn.  ➡苦難や雌伏の期間は、終わり間際が一番苦しい。島崎藤村さんの「夜明け前」のタイトルはこの言葉が由来なのかな?とか。

 

 

先般封切になった映画「夜明けのすべて」はよかった。「夜明け前が一番暗い」が作中引用されていて、とてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもよかった。とてもよかった気分をケイゾクさせたくて「一番暗い」夜明け前に走りたくなった。監督の三宅唱には紫綬勲章(語彙力)を差し上げたい。

 

PMS(月経前症候群)をわずらう藤沢(上白石萌音)とパニック症候群に苦しむ山添(松村北斗)の交流を描いた作品。メ大した事件も起こらず淡々と話は進むがエピソードすべてが主題につながる比喩になっている。巧いなあ、目が離せない。メンタル障害に苦しむ二人にとって症状は闇のようであるが作品は現在が「夜明け前」だと伝える視点。とても優しい。清廉な劇伴音楽。監督の創造的な知性が結実したここ10年単位でベスト五本に入る名作と思う。月永撮影監督による16㎜フィルムの触感は映画館ならでは。映画館での鑑賞をおすすめ。

 

個人的には社会を変えるのは政治じゃなく、個々人の会社での働き方、、、ひいては会社の在り方が近道なんじゃないか?特に日本では。そんな感想を持った。おすすめしたい。

 

 

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