家の中は土禁です | へなちょこ母さん カナダ小話

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カナダ人の夫の山熊さん、息子、保護犬1匹と保護猫1匹とカナダで暮らしています。

アメリカ人って家の中で靴履くんだってよぉ〜。

 

えーっ、最悪〜。

 

汚すぎ。

 

家の中で靴とか信じらんないよな。

 

なんて、20代の同僚たちが話していたり、中学生の息子が友達の間で話になっていたりするようで、家の中が土足なのは、私の経験から行くと、70歳プラス、くらいの方たちのような気がします。

 

が、それでも、やっぱり家の中の靴に関しては、私とは相容れないものが…。

 

カナダの家は、日本のように玄関から家の中に入るのに段差があるわけではなく、玄関を入ってすぐにフローリングだったり、カーペットだったり。タイルが敷いてあったとしても、靴を脱ぐ場所が明らかなわけではないんです。

そういうわけで、あくまでも家の中は靴で歩いてもいい前提で出来ています。

 

なので、私も靴はなんとなく玄関付近で脱ぐことになり、必然的に靴で歩いたかもしれない床を靴下やスリッパで歩くことになります。

 

靴を家の中で履くか履かないか以前に、靴というか家の中に土や泥を持ってきてしまう感覚が日本とは違う感じ。

もう、これはカナダに来た最初の10年くらいはとてもとても辛く。

乗り越えられないカルチャーショックでした。

何度靴ごときでホームシックにかかり、泣いたことか…ぐすん

 

ーーー

例えば、ある雨の日、義理姉の家に行った時のことです。

 

義理姉の長男:今日、自転車を買ってもらったんだ!

 

自転車は新品を家の中で開けたとかではなく、もう外でも乗って、外から引いてきたものなのですが、カーペットのリビングルームで、自転車に乗って見せてくれました。

あぁ…リビングで自転車に乗ってる…ガーン

 

それから、義理姉の家では、基本的には靴は玄関付近で脱ぐのですが、裏庭に行くときも何故か靴下のまま。

外は雨降りで、靴下が明らかに汚れるような時も、靴下で外に出て、靴下のまま家の中に入ってきます。

靴下ぐちゃぐちゃで気持ち悪くないのかなぁ。

 

かと思えば、必ずしも家の中が靴下なわけでもないらしく、

 

今日は乗馬クラスだったの〜。

 

と、義理姉のところの高校生の長女が、乗馬クラスの時のブーツのまま、リビングルームにいたり…。

乗馬クラスってことは、馬糞踏んだりとかもあるんじゃないのかしらん?

しかも冬で外は雨降りなのに…💧

しかも、しかも、その床を私は靴下で歩いていて、椅子が足りないので、床に座っているのに。

キャ〜おーっ!

 

義理姉一家は、私が靴に神経質なことを知っているので、我が家に来た時は玄関で靴を脱いでくれます。

そして、裏庭に出る時は、裏口まで靴を手に持って出ていってくれます。

でも、なぜか裏口から家の中に入ってきた時は、靴を履いたまま家の中を玄関まで歩いて行って、玄関で脱いでくれる。

 

あぁ…笑い泣き

もう、玄関まで靴で歩いちゃったんだから、今更脱いでくれなくてもいいですぅ。えーん

 

と思うのですが、あまりに口うるさい人になってしまうので、その場は見なかったことにして涙を飲んでいます。

 

ーーー

友達のシャールのところでは、

 

うちは土禁だから、玄関で靴を脱いでね〜。

 

とシャールが言うので、靴を脱いだのですが、彼女は裸足で裏庭に出て、植木に水やりをしたり、裸足で玄関から外へ出て誰かのお見送りをしています。

で、そのまま足を洗うわけでもなく、家の中に入ってきます。

 

うーんにやり

確かに家の中で靴は履いていないけれど、裸足で外を歩いて家の中をその足で歩き回ったら、結局同じなんじゃぁないんだろうか…❓

 

と思うのですが、他所のお家のことなので、とにかく見なかったことにしています。

 

うちに来た時は、忘れてダイニングルームまで来て、

 

あっ❗

 

と思い出し、ダイニングテーブルのところで靴を脱いでいたり…。

 

はぁ〜ガーン

もう、どうでもいいよ、みんな…。後で掃除するから。えーん

 

いろいろなことが積もり積もって、土足くらいのことでも、号泣の引き金になる時期もあったものですが、今は、大きなため息が出るくらいのもの。

一層土足にしたほうが気が楽になるところですが、やっぱり、そこまでは踏み込めません。

だいぶ時代は代わり、土禁が当たり前になりつつあるカナダ。

そのうち靴の脱ぎ場が一般に設定されるといいなぁ。