貼付させて頂きました。
【約53分】2024/11/19配信
★【西尾幹二先生】平成4年(1992年)の大晦日から平成5年(1993年)元旦まで、発言ダイジェスト。西部邁先生、野村秋介さんらも登場。
令和6年11月1日、西尾幹二先生が永眠されました。御冥福をお祈りいたします。
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(雑感)
「西尾幹二」という名を知りませんでした。
ただ、よく視聴する動画の言論者たちそれぞれが口にします。
今晩、たまたまYouTubeの推薦動画に導かれてアクセスしてみました。
とても懐かしい面々の論客たちです。
司会者も黒髪です。
平成4年(1992年)の大晦日収録。
ちょうど、バブルがはじける頃ですね?
しかしながら、驚きです。
「今」にも通じる内容です。
今から32年前。
全く同じ内容どころか、問題はより深刻化している。
西尾さんの仰っていること、まさに「今」です。
本物の「日本人」を見るような思いになりました。
日本国は、世界の潮流の帰結地点?
日本はその地勢的な宿命にあって、受容し続けるしかない。
その性質は、ただ「じっと見つめている」者。
じっとじっと「見つめ」続け、「リアクション」をとる。
それが、日本民族の本質であり、世界で生き残る知恵である。
日本の文化は「リアクション」で成り立っている。
それは変わることはできない。
日本は「リアクション」によって成り立ってきたことによって「日本」なのである。
驚きの内容、でした。
<西尾語録:メモ>
日本列島はユーラシア大陸の端っこにあって、こういう位置にあるということを我々は宿命として認めざるを得ない。
これは2千年の歴史にわたって永遠にずっと向こうから影響、文化がどんどん日本に来て、日本に全部流れ込む。そして流れ込んでどこへも出て行かない。常にここは文化の溜池みたいなところで、我々は「影響」を受けるということ、そしてまた、文化を受容するということには非常に上手だけれども、外へ出すということには非常にヘタな伝統。
ある意味ではそれが日本人の宿命であると同時に日本人の知恵の発揮のしどころで、世界中で起こっていることをじ~っと見ていて、失敗したものは取らない、成功したものは拾う、この素晴らしい日本人の知恵、この日本人の持っている長所をもし失ったら滅びますよ、日本は!
(日本人は)日本人の本能を買いかぶって先走ったり、世界をリードしようとしたり、世界のヘゲモニーを握ろうとしたり、いわゆる一等国になろうとしたり、そういうことをしようとすると必ず失敗する。
たとえば「国際貢献」国際貢献って言いますけれども、日本はこの数十年間、最大の国際貢献をしている。それは、ハイテクを中心としたある種の科学技術立国になって、アジアにセンメイをつけて、欧米諸国に互する力を持って、それによってアジアの各国を鼓舞している部分があります。それはアジア各国に対する無言の国際貢献なんです。
国際貢献というのは何も我々がことさらお金をポンと出すとかODAを出すとかそんな話ではないのです。日本はそのくらいのことしか出来ていないけれども、実際に日本がアジア諸国の中で唯一近代先進国の道を切り開いた、そういうことでいいと言っているんであって、我々は我々自らに忠実であったということだけ。
結局、日本の経済が、アジアにスライドがかかり出している。それはアメリカ市場というのが40%も日本の対米貿易が多かった時代、それはだんだん減ってきた。
結局アジアの活性化というものとアジアとの関わりが強かった。終戦直後に日本を取り巻いていたアジアの国々は購買力を全く持っていなかった。朝鮮では戦争がおこり、中国では革命がおこる。従って日本は対米貿易依存度にせざるを得なかった。
ドイツの場合は、はっきりいって、ドイツの貿易の70%はEC貿易なんです。ということはかつての旧敵国、ナチスが侵略した国々と戦争直後にすぐに国交を修復して、そしてそこで貿易をする。周りはみな近代国家ですから購買力を持っているわけで、そういうところと国交を回復する以外にドイツは生きていく道がなかった。
ドイツの対米貿易はわずか10%ですが、ドイツは、東欧を含む約90%の収益はヨーロッパからあげているんです。
従ってドイツと言う国は国際貿易国家ですらないんです。そういう力学がかつてにおいて、ドイツにおいて必死に生き延びていくために謝罪に謝罪を繰り返す以外に生きていく道がなかった。
「人権」の問題、
そして今、今日本はそういう状況に差し迫っているために、それに振り回されているんだということ。○○さんがそうなっているのは、アジアの状況が変化したということだけなんです。
(日本はアジアに目を向けざるを得なくなっている。)
ドイツと日本は状況がちがう。
宇野内閣は、西欧の論理に必ずしも組しないでとにかく自分なりの判断で外交的にしたというめずらしいケースがあの時に起こったわけで、それはそれなりに評価できる。サミットの時に、日本が経済援助を率先してやるということを言った。中国が崩壊したり暴動がおこったら困りますからそれもいいでしょう。
それも一つの選択で、そこまではわかる。しかしだからといって天皇が出かけて行って崩壊寸前の共産主義国家に出かけていく理由はない。
少なくとも天皇が出かけて行って挨拶をするのは、共産主義国家を離脱した中国になってからでも遅くはない。
アメリカの軍事力がアジアから撤退して、南沙群島その他に中国の軍事力が入って来る、その時にCレーン問題もある、日本は憲法9条は今のままである、さあどうするか。立ち往生する。
日本人はじーっと見ていってセンケツに○○○をとる。じーっと見て何もしないとは言っていない!
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日本の政治は、真の意味での西洋的な意味での理論の対決とその上に成り立っている筋道に立って行われていないわけです。
しかし、そういうことが持っている利点や強さも一方で考えていかないとダメだ。
(日本は)アメリカのように右から左、左から右へというようには簡単にはならない国家だということです。
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「リアクション国家」?
「日本」は「リアクション」の国
➡日本は外圧に対応して動く国、ということ。
覇権を握ろうとせず、
他者を引っ張ろうとせず、
自身が前に出ようとせず、
ただひたすらじーっと見、
機を掴んでさっと動く。
それが、「日本」…。
先見者の後につく、
それが「日本」?!
自分自身に忠実たれ、日本・・・?!
「日本人」「日本国」の本質とは、
そういうこと・・・・?
と、感心しました。
今、政治家といわれる人々で
「純粋」な日本人は約3分の1だとかも聞きます。
これが事実なら、まさに、
「日本」は滅んでしまうことになるなぁ、
とふと思う。
脈脈と流れる「血」によって
受け継がれてきたもの、「本質」。
その「本質」が違う者が、
どうやってこの「日本」を
リードしていけるのだろう、
と 思ってしまう。
今回の切り取り討論で
「日本」的なるものと
そうでないものとの違いを
明確に見るようにも思いました。
昔懐かしTVの切り取りでしたが、
まさに今を論じているように
危機迫るものを感じました。
まったく色褪せないどころか、
ますます深刻になっていく問題が
30数年前から討論されていた、
なんという驚き。
(^_^)
拝見できて感謝でした。