サムエルの誕生「ハンナは身ごもり月が満ちて男の子を産んだ。その名をサムエルと名づけた。」 | 聖書と私とコーヒーと+ワン

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~「わたしは道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14:6)~

この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を
あなたがたに与えることができます。(Ⅱテモテ3:15)

 

サムエル記上1章12~20節

〔新共同訳〕

サムエルの誕生】(4)

12ハンナが主の御前であまりにも長く祈っているのでエリは彼女の口もとを注意して見た。 

 

13ハンナは心のうちで祈っていて唇は動いていたが声は聞こえなかった

 

エリは彼女が酒に酔っているのだと思い、 

14彼女に言った。

いつまで酔っているのか酔いをさましてきなさい。」 

 

15ハンナは答えた。

いいえ、祭司様、違います

わたしは深い悩みを持った女です

ぶどう酒も強い酒も飲んではおりません

ただ、主の御前に心からの願いを注ぎ出しておりました。 

16はしためを堕落した女だと誤解なさらないでください今まで祈っていたのは、訴えたいこと、苦しいことが多くあるからです。」

 

そこでエリは、 

17安心して帰りなさいイスラエルの神が、あなたの乞い願うことをかなえてくださるように」と答えた。 

 

18ハンナは、

はしためが御厚意を得ますように」と言ってそこを離れた。それから食事をしたが、

彼女の表情はもはや前のようではなかった。 

 

19一家は朝早く起きて主の御前で礼拝しラマにある自分たちの家に帰って行った。

 

エルカナは妻ハンナを知った。

主は彼女を御心に留められ、 

20ハンナは身ごもり、月が満ちて男の子を産んだ主に願って得た子供なので、その名をサムエルその名は神)と名付けた

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(聖句雑感)

「彼女の表情はもはや前のようではなかった」

ハンナさんは、祈り切ったのですネ。

清々しい感じです。

 

「それから食事をした」

断食の祈り。

私的にお恥ずかしい限り。

私は、いまだ「断食の祈り」を知りません。

したことがありません。

「断食」して祈る、こと覚えたいです。

食事がとれなくなったら、ひたすら寝ているのが私です。

ハンナさんを覚えて見倣いたいです。

 

「朝早く起きて主の御前で礼拝し」とあります。

その昔、アブラハムさんも 主の御声を聞いたその翌日の朝早くにイサクをともなって出かけました。

イエスさまも、朝早くに祈っていました。

 

「あまりにも長く祈っていた」

「唇は動いていたが声は聞こえなかった」

声を出すことは相当なエネルギーです。

あまりにも長く、とは一体どれくらいだったのでしょう。

「声」も出なくなるくらい、ということなのでしょう。

その真摯に祈る姿はまるで「酒に酔っている」姿に見えた。

 

ペンテコステの日のお弟子さんたちを思い出します。

彼らも人々に誤解されました。

「あの人たちは、新しいぶどう酒に酔っているのだ」

するとペテロは答えて誤解を解きました。

「今は朝の九時ですから、この人たちはあなたがたが考えているように、酒に酔っているのではありません。」

 

祭司エリに誤解されたハンナさんも、

勇気をもってその誤解を解きました。

いいえ、祭司様、違いますわたしは深い悩みを持った女ですぶどう酒も強い酒も飲んではおりませんただ、主の御前に心からの願いを注ぎ出しておりました16はしためを堕落した女だと誤解なさらないでください今まで祈っていたのは、訴えたいこと、苦しいことが多くあるからです

自分自身の切実さが他の人から誤解されてしまうことがある。

そんなときは、勇気をもって

丁寧に「誤解を解く」ことも大切なのだなと思いました。

 

ハンナさんを注意したのは、「祭司エリ」。

権威ある人です。

自分より「上」の立場の人からの誤解を受けた場合も、恐れず勇気をもって弁明することも必要なのだなと思いました。

幸い、「祭司エリ」さんは 心ある方でした。

ハンナにとって最良の「ことば」をおくってくださいました。

安心して帰りなさい

イスラエルの神が、

あなたの乞い願うことをかなえてくださるように

なんと最高の「ことば」を頂けたハンナさん。

この言葉こそ、神さまが祭司エリさんを通して言わしめてくださったのだと思います。

 

ハンナさんも答えます。

はしためが御厚意を得ますように

「コウイ」は「好意」ではなく「厚意」とも書くのですネ。

 

ちなみに、

好意=親切、親愛感

厚意=思いやり

とありました。

 

「はしためが御厚意を得ますように」

わたしも 謙虚になって

そのように祈れましたら幸いと思いました。

 

ハンナさん、待望の男の子誕生です。

この苦しみを通して

ハンナさんは「信仰」から「信仰」へと進みました。

逃げ出さないで 

その昔、ヤコブさんが「神」と格闘したように。

 

あぁ、こういうことなんだな、と思いました。

変に諦めたり、状態や状況を直視しないで責任逃れをしたり、問題に正面から向き合うのを避けていたり、問題をすり替えたり、他人のせいにしたり、他人を責めたり、あるいは自己憐憫に浸って至りと、根深い「問題」から逃げ出していると、そのうちにもう死んでしまう。闘わずして、死んでしまう。

 

ハンナさんはただ、主の御前に心を注ぎ出した、ただそれだけ。

「ただそれだけ」のことを、やるかやらないか、やれるかやれないか。

 

苦しみが深ければ深いほど

主の御前にたつ「時」も

長くなってしまうのかもしれません。

 

ダニエルさんの祈りも思い出します。

そのころわたしダニエルは、三週間にわたる嘆きの祈りをしていたその三週間は、一切の美食を遠ざけ、肉も酒も口にせず、体には香油も塗らなかった--ダニエル書10:2-3--

さらにダニエルさんは、その祈りの前にも

わたしダニエルは疲れ果てて、何日が病気になっていた--ダニエル書8:27--

とあります。

 

「主」と格闘する、ということは

こういうことでもあるのですネ。

 

ふと、新約聖書のみことばがよぎりました。

神の御心に適った悲しみは、取り消されることのない救いに通じる悔い改めを生じさせ、世の悲しみは死をもたらします

--Ⅱコリント7:10--

 

今ある「悲しみ」「苦しみ」が

「神の御心に適った」ものとなるように

勇気をもって 「立ちあがって」、

主の御前に進み出られましたら、幸い。

 

イエスさま

わたしにも ハンナさんのような勇気をください。

心低くして

はしためが御厚意を得ますように」と言える者とさせてくださいますように。

 

ハレルヤ

また、まとまらず、長くなってしまいました。

(__)💦

 

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解説を見てみます。

 

BIBLEnavi241p

ハンナは落胆のあまり、具合が悪くなり、食事が取れなくなっていた。しかしこのとき、元気になり喜んで家に帰った。

 

彼女の態度が変わった理由として、次の三つが挙げられる。

1)神に正直に祈った(1:11)

2)エリから励まされた(1:17)

3)神に問題をゆだねると決心した(1:18)

 

これこそ、失望に対する対処法だ。

神に本音を申し上げて問題をおゆだねすることだ。

次に、良い友人やカウンセラーから助けを得よう

新実用聖書注解435p

その祈りは黙祷ではあったが、余りにも熱心にささげられたので、祭司エリの目には、酒に酔っていると見えた(11)

 

酔っているどころか、真剣にその心を主の前に注ぎ出して祈っていたことを知ったエリは(15.詩篇62:8)その祈りが聞かれることを保証した(17)

 

<もはや以前のようでは>(18)なく、憂いは去って、平和と喜びをたたえる表情に変わっていた。

 

ハンナは、信仰をもち、疑うことのない祈りをささげたのである(マタ21:21)

マタイ21:21

21イエスはお答えになった。

「はっきり言っておく。

あなたがたも信仰を持ち、疑わないならば、いちじくの木に起こったようなことができるばかりでなく、この山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言っても、そのとおりになる。」

 

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clay解説全文

聞かれた祈り

エリの誤解

ハンナは主の前で熱心に祈りましたが言葉に出さずに心の中だけで祈っていたために、口元が動いていました

 

祭司のエリはそれを見て、彼女がぶどう酒に酔っているのだと誤解しました。そして、「いつまで酔っているのか。酔いをさましなさい」と叱責します

 

(1)これによって、当時のイスラエル人たちの霊的状態が伺えます。

 

多くの者たちが、主の宮に上るという機会を、酔っ払うための場としていたようですエリが誤解したのも当然だったのでしょう

 

(2)エリはハンナの答を聞いて、率直に自分の過ちを認め、彼女を祝福しています

 

人は上の地位に就けば就くほど、自分の過ちを認め難くなります

エリの姿勢には学ぶものがあります


ハンナは心に悩みのある女でしたがエリの「安心して行きなさい。イスラエルの神が、あなたの願ったその願いをかなえてくださるように」という言葉を信じて、帰路に着きました

 

彼女は食欲を回復し、その表情も以前のような悲しみに満ちたものではなくなりました

 

エリの言葉は、祈りでしょうか、預言でしょうか、あるいは、英語の「ゴッド・ブレス・ユー」のような単なるあいさつの言葉だったのでしょうか

 

単なるあいさつの言葉であった可能性が大ですが、ここで重要なのは、ハンナがそれを信仰によって受け取っているということです

 

信仰がなくては、神に喜ばれることはできません神に近づく者は、神がおられることと、神を求める者には報いてくださる方であることとを、信じなければならないのです」(ヘブル11:6)。アーメン。

 

男の子の誕生

やがてハンナはみごもり、男の子を産みます。彼女はその子に、「サムエル」という名をつけました。当時は、父親が命名することもあれば、母親が命名することもあったのです。

 

「サムエル」とは、「神が聞いてくださった」という意味です。

 

ハンナは自分の祈りが聞かれたことをいつまでも覚えておくために、息子に「サムエル」という名をつけたのです


あなたの人生で、主が良くしてくださったことが何かありますか

 

あなたはそれをどのようにして覚えていますか

 

今もう一度、主の恵みを思い起こして、主の御名をたたえましょう

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きょうの祈り

天の父なる神さま。あなたは私の人生を良きもので満たしてくださいましたきょうも、あなたの恵みの中を歩むことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

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年間聖書通読

出エジプト記29~30、ヨハネの福音書14

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2024年2月9日(金)☁🌂16℃

 

昨日から 

シトシト降りが続いています。

希望どおりのようでなくても

「雨」は「雨」なのでアリマス。

わずかばかりのものであっても

恵の雨となりますように。

 

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昨日から

ハンナさんと祭司エリさんに触れます。

 

clayさんの解説にもあったように、

祭司エリさんはハンナさんへの誤解をといて

それどころか、

ハンナさんを「祝福」してくださいました。

 

わたし(たち)にも

「牧師」さんたちが与えられています。

「牧師」さんたちから

時にかなって

善き言葉を頂けたら何と幸いでしょう。

 

その「ことば」を引き出すために

わたし(たち)にも出来ることはあるのでしょうか。

 

振る舞いに気を付けつつ

祈らせていただく、

そんなことしか

今のところ思い浮かびませんけれど

 

どんな立場の方かに関わらず

「人」との関わりあい方も

ハンナさんから 少し 

学ばせて頂いたように思いました。

 

「主」から頂いてきた「善きことば」は

これまで どれほど あったでしょうか。

 

clayさんは問いかけます。

「あなたはそれをどのようにして覚えていますか」

 

ハレルヤ

 

私的には、このブログ、

amebaさんにも感謝です。

 

たとえ 先の日に

私が忘れてしまっても

amebaさんが思い出させてくれる時があります。

感謝です。

 

尊き主イエスの御名によって

今日のみことばに感謝致します。

 

さて1週間が終わります。

今週も無事でしたことに感謝致します。

 

(^.^)