イエスの裁判(2)…「『お前はほむべき方の子、メシヤなのか』『そうです』」…神を冒涜する、神?? | 聖書と私とコーヒーと+ワン

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~「わたしは道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14:6)~

この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を
あなたがたに与えることができます。(Ⅱテモテ3:15)

 

マルコ福音書14章60~65節

(マタ6:57-68,ルカ22:54-55,63-71、ヨハ18:13-14,19-24) 

〔新共同訳〕

最高法院で裁判を受ける】(2)

 60そこで、大祭司は立ち上がり、真ん中に進み出て、イエスに尋ねた。

 

何も答えないのかこの者たちがお前に不利な証言をしているがどうなのか。」 

 

61しかし、

イエスは黙り続け何もお答えにならなかった

 

そこで、重ねて大祭司は尋ね、

お前はほむべき方の子、メシアなのか」と言った。 

 

62イエスは言われた

そうです

あなたたちは、

人の子が全能の神の右に座り、

天の雲に囲まれて来るのを見る。」

 

63大祭司は、衣を引き裂きながら言った。

これでもまだ証人が必要だろうか。 

64諸君は冒瀆の言葉を聞いたどう考えるか。」

一同は、死刑にすべきだと決議した。 

 

65それから、ある者はイエスに唾を吐きかけ目隠しをしてこぶしで殴りつけ「言い当ててみろ」と言い始めた。また、下役たちは、イエスを平手で打った

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(雑感)

「お前はメシアなのか」と聞かれ

「そうだ」とお答えになったイエスさま。

それは、

「神を冒涜」する「言葉」となり、

イエスの処刑が決まった。全員一致。

 

なんだか、おかしい。

「人間」が「神」を裁いた。

 

このように、

創世以来、

「人」は「神」を裁き続けてきたのですね。

 

「神」は「神」を示し続けてきたのに、

「人」には「神」が見えない。

 

なぜだろう?

 

創世の初め、「女」は誘惑された。

野の生き物の中で最も賢く造られた「蛇」。

「蛇」は「女」を誘惑した。

 

創世記2:8

主なる神は、東の方のエデンに園を設け

自ら形づくった人をそこに置かれた

創世記2:9

主なる神は、

見るからに好ましく

食べるに良いものをもたらす

あらゆる木地に生えいでさせ

 

また園の中央には、

命の木善悪の知識の木を生えいでさせられた

創世記2:16-17

16主なる神は人に命じて言われた

園のすべての木から取って食べなさい

17ただし

善悪の知識の木からは、決して食べてはならない

食べると必ず死んでしまう。」

 

蛇は女を誘った。

創世記3:1b

園のどの木からも食べてはいけない

などと神は言われたのか。」

女は答えた。

創世記3:2-3

「わたしたちは園の木の果実を食べてもよいのです。3でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない死んではいけないからと神様はおっしゃいました。」

蛇は女を誘う。

創世記3:4-5

決して死ぬことはない

5それを食べると、目が開け

神のように善悪を知るものとなることを

神はご存じなのだ。」

蛇の「ことば」を受けて、女の思いに変化が生じる。

創世記3:6

女が見ると

その木はいかにもおいしそうで、

目を引き付け

賢くなるように唆していた

 

女は実を取って食べ

一緒にいた男にも渡したので

彼も食べた

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蛇は「決して死ぬことはない」と言い切りました。

完全な「嘘」「騙し」。

「目が開け、神のように善悪を知るものとなる」。

 

神に造られた「女」は、

「神のように」なるだけ、と言われ、

ますます耳を傾けてしまったのですネ。

 

彼ら「人」にとって、

「神」はどんな存在だったのでしょう。

「神のように」なりたいと思わせるほどの存在。

 

それを食べても、

「神のように」なるならきっと「死なない」と、

自分に都合のよいように解釈してしまったのかもしれませんね。神さまのことばの重みがどんどん軽くなる。

 

「その木」もまた女の目を「唆して」いた、とあります。

被造物がこぞって「誘惑者」になってしまったよう。

 

「誘惑」は「欲望」を掘り起こして刺激する。

どうやってそれを制することができるだろう。

 

常々、イエスに殺意を持ってきた人々。

彼らのカミは、イエスによって冒瀆された。

イエスを「殺さない」理由はない。

 

時の宗教指導者たち、

彼らのカミとはどんなカミだったのだろう。

彼らはどんなカミに支配されていたのか。

 

彼らは、「神」を裁いてしまった。

 

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解説を見てみます。

 

■clay解説全文

イエスの裁判(2)

イエスの証言

前回に続いて、イエスの裁判の様子を取り上げます。すでに触れたように、イエスの裁判は二段階で行なわれました

 

今行なわれているのは、冒涜罪を立証し、イエスを死刑にするためのサンヘドリン(ユダヤ議会)による宗教裁判です

 

この裁判を指揮しているのは、大祭司カヤパです。これで死刑が確定すると、次はローマ人の法廷での政治裁判に持ち込まれます

 

さて、イエスはここまで全く沈黙しています(黙秘権が認められていました)。

 

ところが、それに業を煮やしたカヤパは、神の御名によって証言することを命じます

 

カヤパは、「あなたは、ほむべき方の子、キリスト(メシア)ですか」と問います

 

以下、イエスの答です。

(1)そのとおりである

(2)その証拠に、

人の子(メシア)は父なる神の右の座に着く

(3)さらに、天の雲に乗って来る

 

以上は、

イエスの昇天と再臨の預言となっています。

 

カヤパの裁定

これ以降、数々の律法違反が続きます。

 

(1)大祭司が衣を引き裂くのは、律法違反です。

 

(2)訴訟を指揮している大祭司が、自分の判断を差しはさむのは律法違反です。しかし彼は、証人もなしに、「神をけがすことばを聞いた」と断じています

 

(3)通常は、有罪判決があって3日後に、量刑が決まりますしかしこの時は、議員たち全員で「死刑に当たる罪がある」と決めています。これもまた、律法違反です。

 

(4)本来、全会一致の決定は認められていませんでした。そうなるのは、事前工作があったと推測されるからです。全会一致の場合は、無罪が宣告されましたイエスの裁判では、この規定も無視されています

 

(5)議員たちは、イエスの顔につばきをかけ、こぶしでなぐりつけ、平手で打っています。これらの行為は、すべて罰金刑に値します。しかし、罰金が課されたという記録はありません。


イエスの裁判には、正義も秩序もありませんでした

 

一刻でも早く死刑を宣言したいだけでした

 

王の王である方を裁くとは、なんと愚かで、恐れ多いことでしょうか

 

私たちもまた、王であるイエスを平気で裁いているような時があります

 

霊の目が開かれ、イエスの前にひざまずく者とされるように、祈りましょう

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きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。イエスは主であり、王の王ですどうか私が、イエスを裁くような愚かなことをすることのありませんように、知恵と霊的な目を与えてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

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2024年1月18日(木)☀25℃

 

昨晩から 妙な具合の悪さです。

「発症」というのは、そういうものなのだろう。

「突然」なのだ。

 

そんな時でも、

ちょこっとPCを開けば

「clay」さんを通じて 

聖書のことばに触れられますから感謝です。

「解説」を頂けることはとても感謝です。

目が開ける思いです。

(すぐ、忘れてしまいますけども・・)

 

「知識」だけで満足し

「信仰」を働かせず

信じて祈る日常がなければ

それもまた虚しいことなのだろう。

 

幼子のごとくあれ。

これもまた忘れてはいけないのだと

思わされます。

 

鳩のように直く、

蛇のように敏く。

 

素直で聡くありますように。

 

Ⅰコリント4:20

神の国は言葉ではなく力にあるのですから。

(アーメン)

神は言葉。

その言葉が力をもって働くことがなければ、

異常事態なのだ。

 

「ことば」を聞いて満足するだけでは

「ことば」は 働かないのかもしれませんね。

 

「信仰」がいかに大切か

教えられます。

 

ハレルヤ

尊き主イエスの聖名によって

今日のみことばに感謝いたします。