イエスの裁判(1)…「白く塗った墓」たち…そして、対照的なイエスとペテロ | 聖書と私とコーヒーと+ワン

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~「わたしは道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14:6)~

この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を
あなたがたに与えることができます。(Ⅱテモテ3:15)

 

マルコ福音書14章53~59節

(マタ6:57-68,ルカ22:54-55,63-71、

ヨハ18:13-14,19-24) 

〔新共同訳〕

最高法院で裁判を受ける】(1)

53人々は、イエスを大祭司のところへ連れて行った。祭司長、長老、律法学者たちが皆、集まって来た。 

 

54ペトロは遠く離れてイエスに従い、大祭司の屋敷の中庭まで入って、下役たちと一緒に座って、火にあたっていた。

 

55祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にするためイエスにとって不利な証言を求めたが、得られなかった。 

 

56多くの者がイエスに不利な偽証をしたが、その証言は食い違っていたからである。 

 

57すると、数人の者が立ち上がって、イエスに不利な偽証をした。 

 

58この男が、『わたしは人間の手で造ったこの神殿を打ち倒し、三日あれば、手で造らない別の神殿を建ててみせる』と言うのを、わたしたちは聞きました。」 

 

59しかし、この場合も、彼らの証言は食い違った。 

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(雑感)

十戒の一つにあります。

「隣人に関して偽証してはならない」

 

「多くの者がイエスに不利な偽証をした」

とあります。

 

時の宗教指導者たちが「偽証」を求めた、のだ。

 

マタイ23:27-28

27律法学者たちとファリサイ派の人々、

あなたたち偽善者は不幸だ。

白く塗った墓に似ているからだ。

 

外側は美しく見えるが、

内側は死者の骨やあらゆる汚れで満ちている

 

28このようにあなたたちも、

外側は人に正しいように見えながら、

内側は偽善と不法で満ちている

マタイ23:31

31こうして自分が預言者を殺した者たちの子孫であることを、自ら証明している

 

32先祖が始めた悪事の仕上げをしたらどうだ

 

33蛇よ、蝮の子らよどうしてあなたたちは地獄の罰を免れることができようか

 

34だから、わたしは預言者、知者、学者をあなたたちに遣わすが、あなたたちはその中のある者を殺し、十字架につけ、ある者を会堂で鞭打ち、町から町へと追い回して迫害する。

 

35こうして、正しい人アベルの血から、あなたたちが聖所と祭壇の間で殺したバラキアの子ゼカルヤの血に至るまで地上に流された正しい人の血はすべて、あなたたちにふりかかってくる

 

36はっきり言っておく

これらのことの結果はすべて

今の時代の者たちにふりかかってくる

ルカ11:49-52

49だから、神の知恵もこう言っている

『わたしは預言者や使徒たちを遣わすが、人々はその中のある者を殺し、ある者を迫害する。』

 

50こうして、天地創造の時から流されたすべての預言者の血について今の時代の者たちが責任を問われることになる

 

51それは、アベルの血から、祭壇と聖所の間で殺されたゼカルヤの血にまで及ぶ。そうだ。言っておくが、今の時代の者たちはその責任を問われる

 

52あなたたちの律法の専門家や不幸だ。

知識の鍵を取り上げ

自分が入らないばかりか

入ろうとする人々をも妨げてきたからだ

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「先祖が始めた悪事の仕上げをしたらどうだ」!

イエスさまは、

そんなことおっしゃっていたのですね。

 

AD70年、イスラエルは滅びる。

 

地上には数々の民族、種族、国家がある。

大帝国の栄枯盛衰。

 

建国以来の歴史が一番長いのは、

「日本」だけ、と聞く。

 

その「日本」も、もう危い。

 

国や民族が滅びるときには、

外側は人に正しいように見えながら、

内側は偽善と不法で満ちている

そんな状態に陥っているのだナ。

 

内側から腐敗はしなくても、

善良なだけで弱い国は、滅びるだけなのだ。

 

ふと、

「剣」というワードが浮かんだ。

 

イエスさまは、一度、

「何ももたず」に弟子たちに伝道させた。

あとになって、

「剣を持ちなさい」と言われた。

 

ルカ22:35-38

35それから、イエスは使徒たちに言われた。

財布も袋も履物ももたせずにあなたがたを遣わしたとき、何か不足したものがあったか。」彼らが、「いいえ、何もありませんでした」と言うと、

 

36イエスは言われた。

しかし今は、財布のある者は、それを持って行きなさい袋も同じようにしなさい剣のない者は、服を売ってそれを買いなさい

 

37言っておくが、『その人は犯罪人の1人に数えられた』と書かれていることは、わたしの身に必ず実現するからである。」

 

38そこで彼らが、「主よ、剣なら、このとおりここに二振りあります」と言うと、イエスは、「それでよい」と言われた

しかし、イエスはこうも言われた。

マタイ26:52

そこで、イエスは言われた。

剣をさやに納めなさい

剣を取る者は皆、剣で滅びる。~」

ルカ22:47-51

47イエスがまだ話しておられると、群衆が現れ、十二人の1人でユダという者が先頭に立って、イエスに接吻しようと近づいた。

 

48イエスは、「ユダ、あなたは接吻で人の子を裏切るのか」と言われた

 

49イエスの周りにいた人々は事の成り行きを見て取り、「主よ、剣で切りつけましょうか」と言った。

 

50そのうちのある者が大祭司の手下に打ちかかって、その右の耳を切り落とした

 

51そこでイエスは、「やめなさいもうそれでよいと言いその耳に触れていやされた

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イエスさまの「それでよい」の響き。

お弟子さんたちの「理解度」に諦めの境地なのか?

「もう、それでよい」。

 

身に付けている「服」を売ってまでも

「剣」を持て、と言われたが、

「剣を取る者は剣で滅びる」とも言われた。

 

持たないように制限されたもの、

「財布、袋、履物」さらに「剣」をも、

持てと言われた。

 

イエスさまはいなくなる。

地上からいなくなって、もう

弟子たちとともに寝食を共にできない。

時は迫っている。

 

ひとたび「イエス」を狙った「悪意」は、この「弟子」たちを標的にして渦巻いてくる。

 

そういえば、ルカ16章に描かれた

「不正な管理人」のたとえを思い出します。

ルカ16:9

そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる

ルカ16:11

だから、不正にまみれた富について忠実でなければ、だれがあなたがたに本当に価値あるものを任せるだろうか

ルカ16:13b

あなたがたは、神と富とに仕えることはできない

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「剣を取るの者は、剣で滅びる」

 

「剣」は持っていても、

サヤに納めたままでいい。

 

主は、この世で生き抜くには

この世の方法や手段を賢く用いなさい、

とおっしゃっているようだ。

 

この世で生き抜いて、何をするか。

 

「神の国」のための「戦士」たち。

 

不正にまみれた中にあって

不正に染まる必要はこれっぽっちもない。

 

生き抜く知恵があるに違いないのだ。

まとまりつかず、長くなりました雑感。

 

ハレルヤ

 

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解説を見てみます。

 

新実用聖書注解1385-1386P

サンヘドリンは神殿の中にあったが、夜は閉鎖されていたため、イエスの裁判は大祭司カヤパの邸宅で行われた。そこへ全議会を構成する祭司長、長老、律法学者らが審問のために集まって来た(53)

 

ここで逃げたはずのペテロが再び場面に登場することに注目したい(54)この段落の主人公は、イエスとペテロである

 

全議会の前でイエスが審問を受けた時ペテロも大祭司の中庭で、女中や役人を前に審問を受けている。この2つの場面は見事な対照をなしている。

 

イエスは勇気をもって真実を証言し(62)ペテロは臆病風に吹かれてイエスとの関係を否定する

 

8:35にあるように、イエスは福音のために命を捨てるが、捨てることによってそれを究極的に獲得する

 

逆にペテロは、自分の命を救おうとして、キリストを恥じ(8:38)自分を罪に定めることになる。やがて弟子たちも、議会に引き渡され、世の権力者の前に立たされる(13:9)。(略)

 

全議会の時と場所は変則的であっても、証言が提示され、証人が立ち、公的な手続きが踏まれた。だが、審議の目的は<イエスを死刑にするため>(55)とあり、裁決は初めから決定していた

 

審問が始まると、不正の連続である

証拠がなければ、偽証を立てる

偽証の一致が見られないと、数人が共謀して偽証を立てる(56-59)

 

58節の証言は、ヨハ2:19に似ている。恐らく、11:15-18の宮きよめを見、13:2の神殿崩壊の予告を聞いた者たちからの発言であろうが、イエスはご自分で神殿を打ち壊すとはどこにおいても言っておられない

 

証言は一致しなかった。

2人以上の証人の証言が一致しなければ、さばくことは出来ない(申19:15,民35:30)

BIBLEnavi997-998P

最高議会によるこの裁判には、2つの段階があった。夜に集まった小さな群れ(ヨハネ18:12-24)と、夜明けに集まった正規の最高議会(ルカ22:66-71)である。

 

彼らは、イエスを、自らを神の子と呼ぶという宗教的な犯罪で審理したそれは律法によれば、冒瀆であった。審理は確定した。宗教指導者たちはイエスを殺そうと、すでに決めていたのである(ルカ22:2)

 

ローマ人がイスラエルを支配していたが、ユダヤ人には、宗教上の争議や些細な紛争に関して、いくらか権限が与えられていた。

 

ユダヤ人の上部組織である最高議会は、77人のイスラエルの宗教指導者たちから成っていた。これらの人たちは、公正であると見なされた。しかし、イエスの審理においては大きな不正を行い、イエスに対する嘘の証言をでっち上げた(14:57)

 

偽りの証言者が使用したイエスの発言は、イエスの実際のことばを歪曲したものだった。イエスは、「わたしは手で造られたこの神殿をこわす」とは言われなかった「この神殿をこわしてみなさい。わたしは、三日でそれを建てよう」と言われたのである(ヨハネ2:19)

 

イエスは、ヘロデの神殿についてではなく、ご自分のからだについて話しておられたのである

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clay解説全文

イエスの裁判(1)

ユダヤ人による宗教裁判

イエスの裁判は、二つの段階で行なわれました。

 

ユダヤ人による宗教裁判と、

ローマ人による政治裁判です。

 

当時、ユダヤ人からは死刑を執行する権利が剥奪されていたため、二段階の手順を踏む必要があったのです。


さて、逮捕されたイエスは、まずアンナスのところへ連れて行かれますが(ヨハネ18章)、この部分は共観福音書では省かれています。

 

アンナスは紀元7~14年まで大祭司を勤めましたが、それ以降も、陰の実力者として君臨していましたこの年の大祭司であったカヤパは、娘婿です。

 

神殿内での両替や動物の売買は、アンナス一家が独占していました

 

イエスは、公生涯の最初と最後、二度にわたって宮清めをされましたので、アンナスが個人的にイエスを憎悪する理由は十分にあったわけです。

 

大祭司カヤパ

アンナスはイエスを大祭司カヤパのもとに送ります。

そこで緊急の裁判が行なわれます。

 

(1)本来は、神殿内でのみ召集されるべきサンヘドリン(ユダヤ議会)が、カヤパの官邸に召集されました。これ自体が違法行為です。

 

(2)サンヘドリンは71人の議員からなっていましたが、最低23人の出席で議会が成立しました。

 

この夜は、ニコデモやアリマタヤのヨセフは欠席していましたイエスを支持すると思われる議員は、最初から呼ばれなかったのです。

 

(3)大祭司カヤパは、イエスを訴えるための偽証を求めていましたが、最後までうまく行きませんでした。

 

数人が、「私たちは、この人が『わたしは手で造られたこの神殿をこわして、三日のうちに、手で造られない別の神殿を造って見せる』と言うのを聞きました」と証言します。

 

これこそ、カヤパが求めていた証言でした。

神殿の破壊は、ローマの法廷でも死刑に値します


イエスを死刑にしようとしていた人たちがいかに混乱し、慌てふためいていたかに注目しましょう。

 

彼らは、過越の祭りが終わってからイエスを逮捕することにしていたのです。しかし、イエスの時(十字架の時)はすでに来ていました。

 

神の小羊であるイエスは、過越の祭りの間に十字架につかねばならなかったのです。

 

神の時が来たなら、だれもそれを止めることはできません

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きょうの祈り

天の父よ。時が来たなら、あなたの計画は必ず成就しますきょうも一日、神の時を意識しながら歩ませてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

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2024年1月17日(水)☀&☁22℃

 

気温は20℃超えですが、

風は冷たく感じます。

 

1月も後半に入りました。

ぼ~っとしていると、あっというま。

 

あることをしようとすると、

その作業で派生した

別の作業の方に時間を取られてしまう。

昨日はそんな一日で、

予定もなにもあったものではありませんでした。

 

で、今日は、というと、

午前中・・・

聖書の箇所をアレコレと追っていったら

そう、もう午前が終わりに近づいておりました。

 

(__)。。

 

されど、感謝です。

 

なにかしら、なにかしら

わかりそうで、わからないけれども、

なにかしらが残っていきそうです。

 

ハレルヤ

 

尊き主イエスに御名によって

今日の御言葉に感謝いたします。

(^-^)

 

今日のこの日を楽しみます。

ハレルヤ 御名を崇めさせ給え。

 

怠けることがありませんように。

不正の富も有意義に!