ワケアリの街
これから少しワケアリさんとオヘンナシさんの話が続く事になるので、少し事前説明をしておこう。
東京の郊外、西の外れにワケアリが集まる街がある。ワケアリは職業ではない。その名の通り、分けの有る輩だ。分けの内情は様々だけど、大きな壁にぶつかり、それを背負って来ている人たちだ。ワケアリは風呂敷に人生を包んでやってくる。街に着くとさっそく風呂敷を広げる。風呂敷からは出るわ出るわ、今まで見た事も聞いた事もないようなものが。そしていつのまにかその風呂敷が家になったりお店になって新しい生活が始まる。まったりとした呼吸がしやすいこの街では、もともと棲んでいるオヘンナシが暖かい。オヘンナシは他人の面倒が大好きだ。それが過ぎて気か付くとワケアリになってしまったオヘンナシが沢山いる。ワケアリとオヘンナシが繰り広げる騒動は、朝-日が登り、夜-提灯の明かりが消えるまで続くのである。








