「黒塗り」が「公開」と言える!? | こけ玉のブログ

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不惑の年などもうとうに過ぎたのに、いまだに自分の道も確立できていない。
そんな男の独り言。

一体どこまで馬鹿にすれば気が済むのか!

 

「政治資金規正法」改正案が衆院本会議で可決された。

 

自民・公明・維新の会の賛成によるものだ。

 

裏金問題の真摯な解明のないままで小手先の改定で、むしろ企業団体献金を公的に認める内容のものだ。

 

それでも世間的には「やっている感」を演出しなければならないので、パーティー券購入者の名前公表を「5万円以上」としたり、10年後の領収証公開などを盛り込んだ。

 

「20万円」を「5万円」にしたところで多少手間はかかるかもしれないが、企業団体献金の実態が隠されたままであることには変わりはない。

 

また、政治資金規正法違反の多くの時効が3年と規定されている中で、10年後の公開に何の意味があるのか。

 

そもそもその頃には議員すら辞めている人間もいるだろう。

 

しかも、現時点でさえ「証拠品」の数々を「廃棄した」「紛失した」として言い逃れている者もいて、それを10年もの間、きちんと保管できている保証など無いに等しい。

 

その上さらにバカにするのが、その公開する領収証も「プライバシー保護」の観点から「黒塗り」を容認するというのである。

 

こんな世界的に見ても恥ずかしい法律をよく作ろうとするもんだと思う。

 

これなら、むしろ「政治家が使う金はすべて秘密です」、という法律を作ってはどうか。

 

実質何も公開しない法律を作っておきながら、「公開します」と言い切る面の厚さよ。

 

本当に恥ずかしい限りである。

 

こんな政治家はまじめにやめさせなければ、日本は益々ダメになっていくばかりだ。

 

当事者の自民党もひどいが、それにすり寄る公明党や維新の会も本当にひどい。

 

公明党などはいつものように、「我々が手直しさせた」として、その「手柄」を喧伝するに違いない。

 

 

 

最近は中国や北朝鮮の強引な態度を理由にして軍事化が進められ、それを支持する層も増えてきているが、一方で外交政策がほとんどないことがより緊張を高めさせているのも事実だ。

 

「軍事力強化が外交だ」とうそぶく人もいるが、互いの軍事力強化合戦はより緊張を強め、一触即発の危険性を高めるばかりだろう。

 

合気道で有名な塩田剛三は、合気道で一番強い技とは、「自分を殺しに来た相手と友達になること」と語ったとか。

まさに名言である。

 

真に平和を希求する者ならば、ぎりぎりまでいかに戦わずに済むかを追い求めることこそが本道だろう。

 

そういうリーダーを私たちは求めるべきではなかろうか。