なぜ「忖度」は生まれたのか。 | こけ玉のブログ

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不惑の年などもうとうに過ぎたのに、いまだに自分の道も確立できていない。
そんな男の独り言。

時期が時期だけに自民党の悪辣さがより一層際立って見える。

 

先日放送された「仰天ニュース」の赤木俊夫氏の自死に至るまでの再現ドラマが随分と反響を呼んでいるようだ。

 

公文書の改ざんを強要された赤木氏が、そのストレスによって壊れていく過程を撮った実際の映像は何とも胸の痛む場面であった。

 

そして、よくぞここまでのものを作ってくれたと番組スタッフにはあっぱれの賛辞をささげたいと思う。

 

基本的にマスコミは政権と懇意なので、なかなか政権に大きな打撃を与えるまでの批判するような内容は放送しない。

 

今回これが可能だったのは「忖度」をさせた中心人物である安倍氏が亡くなったことが大きな要因だったのではないだろうか。

 

いずれにしろ、本来のマスコミの役割を果たすような、面目躍如の番組であった。

 

 

 

その映像冒頭では「赤木ファイル」という言葉を多くの人が知らずにいることが紹介された。

 

当時、結構ニュースでも流れたと思うが、多くの人に認知されていなかったという事実に驚きもし、残念な気持ちにもなった。

 

おそらく政治家の汚職のニュースはあまりにも日常的過ぎて、若い人たちの関心を引くことがないのだろう。

 

そういう意味ではバラエティー番組がまじめに取り上げ、若い人たちを含めてより多くの人々に認知されることはとても意味のあることだと思う。

 

ただ、残念なのは安倍総理が「もし自分や妻が関与していたなら議員を辞める」といった言葉に反応し、「忖度」しなければならなかった理由への踏み込みが無かった点である。

 

福田政権から安倍政権時代に作られた内閣が公務員の人事に関与する仕組みがその大本である。

 

いうなれば国家公務員の殺生与奪の権利を内閣が握ることで直接指示をすることがなくとも、内閣に有利になるような行動をとらせることが可能になったわけだ。

 

 

 

自民党は同様の仕組みを日本学術会議にも適用しようとしており、学問・科学の世界も自分たちの思い通りにしようとしている。

 

ロシア、中国、北朝鮮。

 

独裁者が治める国にろくなものはない。

 

権力の集中はよどみの水が腐っていくのと同じなのだ。

 

おりしも自民党は裏金問題で大揺れだが、いくら「政治刷新本部」を立ち上げたところでその顧問やメンバーが裏金作りの張本人である麻生氏や安倍派の人たちでは、逆に次はどんな抜け穴を作ろうかという会議でしかないだろう。

 

 

地球規模の環境問題が極まっている中、本当に変わらなければならないのは国民の意識かもしれない。

 

自分たちのリーダーを選ぶのに、彼らがどんなことをしているのか関心を持ち、たれ流される情報や興味のある情報など、受け身の情報だけでなく、自分で情報を集め、考え、本当に真にこの人なら大丈夫と思える人を選ぶ。

 

自分たちの生活を本当に良きものにしたいのなら、そうした努力を私たちはしなければならないのではないだろうか。

 

 

 

新しき年の始まりです。

 

今年は北陸の地震やら飛行機事故から始まり、なんとも悲しい始まりとなってしまいました。

 

世界を見れば戦争は混迷を深め、環境だけでなく、食料や経済も不透明さを増しています。

 

自分の生き方だけでなく、社会の行方、政治の在り方、国の進むべき道、地球の未来なども考えて生きたいと思います。