事件の様相が次第に明らかになってきた。
「ベビーシッター」の事件である。
以前に何度か預けていたんだね。
痣を作ってかえってくるなどのトラブルもあって、「もうこの人には頼まない」と思っていたのに、偽名での登録だったために気づかず、今回また頼んでしまったと。
そういう経過であれば、預かり時に代理人に行かせたことも納得できる。
ベビーシッターは死体遺棄で逮捕されたが、まさに確信犯だったということだ。
偽名で登録し、代理人に預かりにいかせる。
犯人のその執拗さが怖い。
2歳児ともなれば相手を見分けることができるから、代理人の手から犯人の手に渡された時、恐らく暴力を受けた相手だと分かり、随分と怖い思いをしたに違いない。
母親の心痛はいかばかりであろうか。
今はただ自分を責め続けるばかりかもしれない。
しかし、もう一人の子のためにも、亡くなった子の安らかな眠りを祈り続ける、そんな穏やかな日がいつの日か訪れることを祈りたい。
事件の様相が明らかになるとともに、「ネットでベビーシッター」がビジネスとして成立する社会的背景も明らかになってきた。
キーワードは「待機児童」と、「安さ」と、「希薄さ」のようだ。
専門家のコメントが出ている。
保育施設が足りずに待機児童の問題が依然として解決されていないということ。
ベビーシッターに何ら規制がないために、無資格者でも参入できてしまうこと。
そこに価格競争が生まれ、仲介サイトもコストを下げるためにろくな審査基準もなく登録させてしまうということ。
規制緩和が進み、低賃金・過密労働で働かざるを得ない人が増える中で、周囲との密接な人間関係を作る時間を持つことすら難しくなってきていること。
根っこはやはり政治にぶつかってしまうようだ。
「子供をよりよく育む」
という、最も大切なところを無視し続けたことにより、招いた結果だといっても過言ではない。
保育士の職場環境の厳しさも言われ続けて久しい。
使用頻度が少なく、コスト的にも赤字を生み続ける道路や空港、箱物を作るくらいなら、どれだけ子育て支援に使った方がいいか。
大型公共事業は経済的にはカンフル剤的効果を発揮するかもしれないが、効果は単発で、麻薬のように依存度が高くなる。
一方、子育て支援や社会福祉というのは、栄養豊富な食事をとるようなもので、血肉となって、足腰の強い社会を作ると思う。
どうか、単に規制を厳しくするだけではなく、そういった政治を行い、今回のような事件の起こりえない社会を作ってもらいたいものである。
戦争をしたくてたまらない安倍さんには、そんな願いは響かないかねえ・・・。
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刺さない鍼で痛みなく、眠っちゃうほど気持ちイイ
盛岡・若園町の おのでら鍼灸経絡治療院
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