除染土 最大2879万立方メートル 環境省試算 東京ドーム23杯分
2011年9月28日 朝刊環境省は二十七日、東京電力福島第一原発事故で放射性物質に汚染され、今後の除染で土をはぎ取るなどして発生 する汚染土壌の量をめぐり、試算結果を有識者検討会に示した。福島のほか宮城、山形、茨城、栃木の五県で年間の被ばく線量が五ミリシーベルト以上の区域を 中心に除染する場合、土壌量は最大で東京ドーム二十三杯分に相当する二千八百七十九万立方メートル。除染が必要な面積も最大で福島県の17・5%に当たる 二千四百十九平方キロメートルに上る。政府は福島県に中間貯蔵施設を設置する方針だが、広大な施設の整備が必要で、地元自治体との調整は難航しそうだ。
これに関連し、細野豪志原発事故担当相は二十七日の衆院予算委員会で、十月中に中間貯蔵の在り方を含めて政府の考え方を提示する意向を表明。野田佳彦首相は「仮置き期間は何年という形で、住民の安心のためにも明示できるように努めたい」と述べた。
推計は、年間の被ばく線量に応じて(1)二〇ミリシーベルト以上の区域を除染(2)五ミリシーベルト以上の区域を除染(3)五ミリシーベルト以上 の区域を除染するのに加え、一ミリシーベルト以上五ミリシーベルト未満の区域も部分的に除染(スポット除染)-の三パターンを想定。それぞれ森林の除染面 積を100%、50%、10%の三類型に分けた。
住宅地や市街地で建物が密集している地域は、建物以外の土壌部分が全体の40%とみなし、表面を五センチはぎ取ると仮定。森林では落ち葉の回収や草刈りなどを行い、農地は表面の土五センチを除去する条件で試算した。
その結果、五ミリシーベルト以上の区域とスポット除染を組み合わせて森林を100%除染したときに、発生する汚染土壌量は最大となった。