あと3年・・・日本に住めなくなる日 2015年3月31日 (4/27)
ある読者の方が線量計を持っておられて、それを使って毎日、定点観測を続け、その結果をお送りいただいた。測定は毎日、朝は職場、夕はご自宅玄関前、夜は自宅居間就寝前 の3回の測定を標準として、その平均値を整理しておられます。場所は三重県です。
それをグラフにプロットしてご自宅付近の放射線量の変化を見ておられます。科学的に正確でデータもシッカリして、これこそ「被曝の問題を日本人一人一人で取り組み、より安全な生活を目指そう」という活動のなかですばらしいものと思います。
データの詳細は別にして、昨年の9月頃より三重県の放射線量はわずかならが上がっていて、一次方程式(y=ax+b)で書けば、今年の1月から3月までの平均がb(つまりおおよその最初の状態)が毎時0.10マイクルシーベルト、a(変化)が0.004(マイクロシーベルト/日)です。
もちろんデータは個人が測定したもので、ある場所に限定されますし、また最小自乗法でaやbをだされていますが、それも科学的には問題はありません。
これから計算しますと、若干の内部被曝なども加味して、三重県の外部からの被曝が1年5ミリになるのは、2012年1月から3年4ヶ月後となります。つまり、2015年4月1日になると、三重県には住めなくなるという計算結果です。
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「人を脅すようなことを言うな!」というおじさんの声が聞こえてきそうですが、脅したりだましたりしている訳ではありません。戦争で言えば、ミサイルが飛んできたとか、何時に日本列島に到着するという計算をして、その結果をそのままお伝えしているだけです。
NHKは「台風の進路、いつ頃台風が来るか」を放送しますが、それと同じです。台風より緊急性が高いかも知れませんし、台風の進路予想より確実性も高いかも知れません。
1年5ミリというと成人男子でも白血病になったら「労災」が適応される線量です。つまり、日本国は「1年5ミリの被曝を受けたら、白血病になる」と認定してきたのです。もちろん、現在の日本政府は知らない顔をするでしょうが、これは厳然とした事実なのです。また電力会社の従業員も1990年ぐらいから1年1ミリに自主規制してきているのですから、1年5ミリの場所に子供も一緒に住むわけにはいきません。
また、三重県はほぼ日本の平均的な線量率ですから、ほぼ日本に住めなくなることを意味しています。このブログでも再三、書いてきましたし、国会の委員会でも参考人で述べましたが、「福島の除染、汚染された野菜、瓦礫の運搬」を続けていると、日本には住めなくなります。
福島原発から漏れた量が80京ベクレルであること、これは日本に拡散したら日本が住めなくなる数字であることを認識し、政府、自治体、電力は本腰になって日本列島を汚染されないように全力で取り組んでください。
(平成24年4月27日)
--------ここから音声内容--------
本日、あの読者の方からですね、ええとご自宅と職場をですね、毎日、去年の9月頃から、えー同じ測定器で同じようにして測定した、「線量率のデータ」をいただきました。えー、グラフにもプロットし、ま、最小自乗法で、ま、増加・減少のですね、線を示してるという、ま、大変に素晴らしいものでした。
私たちはこの、今度の福島原発の問題についてですね、ま、政府とか電力の責任を追及すると共に、我々日本人、一人一人がですね、「安全な生活を目指して、共にやっていこう」と、ま、いう風に思ってるわけですね。えー、ま、あの勝手にですね、「安全だ」と言ってる人はそれでいいんですけど、他人に迷惑が及ぶことですからね、子供も傷つきます。
ま、そういう活動の中では、もう飛び抜けて素晴らしい!と思いましたね。えー、何つったって、6ヶ月の間、毎日毎日・・・ま、基本的には一日に3回、それを平均しておられますが。このようなですね、活動をやっていただけるっていうのは、ほんとに頭が下がりますね。
それに比べると、ま、文句言いませんが、国立環境研究所なんか何やってんですかね? これだけ放射線が漏れたのに、ほんとにこう時々刻々、毎日毎日ですね、整理をして考えて・・・えー、もちろん福島の線量率が少し下がっとりますが、放射線は30年経たないと減りませんからね、100年間ぐらいあるわけですから。福島の放射線が下がるということは、その分の放射性物質はどっかに行ってるってことですからね。で、当然、この三重県が少し増えててもいいわけでですね。
えー大体、傾きがですね、0・004マイクロシーベルト、1日当たりですので。これから計算しますとですね、えー日本の三重県がですね、1年住んでおられたら、1年、大体5ミリぐらいになる。内部被曝ちょっと計算しまして、0・4ミリとか、ま、そういうの計算しますと、大体1年5ミリになるのがですね、2012年の1月から3年4ヵ月後ですから、2015年の4月1日になりますね、この日から三重県には住めなくなります。
ええとですね、これ、もう言うと必ずですね、「人を脅かすようなこと言うな!」という、おじさんの声が聞こえてくる・・・全然脅かしてません。えー戦争で言えば、ミサイルがいつ飛んでくるとか、いうことを結果をお知らせするのは大切だと、テレビも言ってますよ。NHKはですね、「台風の進路とか、いつ台風が来るのか」って放送してますが、おそらくこのデータはですね、台風よりも緊急性が高いし、台風の進路予想よりも確実かもしれませんね。
ところで、この1年5ミリという計算をしました。実は1年1ミリという計算をせずに、1年5ミリという計算をした。何故かって言いますと、日本はですね、成人男子でも「白血病になったら、労災が適用される線量が1年5ミリ」なんですよ。つまり、日本政府が認定している病気が始まる線量ですからね、これはもう住めませんね、そりゃ。
電力会社も全部逃げるでしょうね、電力会社の従業員は1990年から1年1ミリで自主規制してるわけですから。その電力会社の社員が、「お父さんは1年1ミリだけど、お子さんは1年5ミリ」なんて、そんなことありませんからね。
ま、三重県っていいますと大体、日本の平均的な線量ですから、えー2015年の4月1日には住めなくなる、ってのがデータなんですよ、これ。別にあの、脅かしでも何でもないですよ、データそのものなんですね。これを防ぐには、私もう再三、ブログにも書いてきましたし、国会の委員会でも言ってきたわけですが、「まず福島の除染をしなきゃいけない」つったんですよ、そうしなきゃ、それは段々散っていきますからね。
ま、それ4月5月頃、一所懸命、去年言ったんですけどもダメで、今頃やっても、もう染みてますからね、ある程度。それから汚染された野菜は食材じゃないですよと、セシウムなんですよと、こう言ったんですけど、これもダメ。ま、瓦礫を搬出したりすんの話にならないわけですよ、だって福島原発から漏れた量が80京ベクレルなんですから。これはもう度々、ま、言ったわけですが、これが日本に均一に拡散したら住めなくなる数字であるわけですから。
この際ね、もうこれ待ったなしですね。政府、自治体、電力は本腰になって、日本列島を汚染されないように全力に取り組んで欲しいんですよ。ま、政府は政府でまぁやるかどうか分かりませんが、自治体はせめてね、自分の自治体は「1時間に何ミリシーベルト以内に押さえ込む」という宣言をしてください。そうしないと、このままずるずるずるずるいったらですね、本当にどこにも住めなくなります。それは現在の市長さん、町長さんの、知事さんの本当に重要な役割ですね。ま、ここを失敗したらですね、これから10年先、20年先にですね、まぁ、ほんとにどういうことになるか分りませんですね。
まぁそれを真剣に、正面から事実を見る、ま、チャールズ・ダーウィンが進化論を出したあと言ったように、「真実を見るには勇気がいる」。ここに2015年4月1日と書きましたけど、ね、これは非常に重要な数字です。しかもデータですからね。もしも、これに違うと言うんなら、やはりデータを出して下さい。この人、大変に偉いですね。やっぱり地道にこういうデータを出して、みんながそれで考えると。これが「科学技術立国」、科学をもとにしてですね、冷静にまず考える、そして多くの人が議論して結論に達すると。これが重要だと思います。
(文字起こし by danielle)