新しい環境学(1) 森林・・・花粉症、紙のリサイクル、割り箸、CO2 (4/1)
(新年度、原発事故から1年ということで、頭が「まとめ」の方にいってしまいます。)
1990年に日本では突如、「環境学」というのが現れ、「ゴミが増えてゴミだらけになる」とか「ダイオキシンは人間が作り出した猛毒だ」というような話になり、最近では「CO2で地球が温暖化して大変だ」というようなこと(すべて間違い)を言い続けました。
学問ができたばかりですから少し間違うのはよいとしても、あまりに幼稚なレベルが続いています。もう20年も過ぎましたので、「小学生でもおかしいと思う」ということが多い環境学を少し修正しておかなければならなりません。
また、「環境とはこういうものだ」という間違った空気を作り出し、それが「空気が事実だ」と変わり、「正しい環境学の人」を誹謗中傷するまでになったのです。でもこれは修正しておかなければなりません。
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簡単なことから始めますが、日本では「花粉症」、「紙のリサイクル」、「割り箸忌避運動」、それに「森林がCO2を吸収する」というような森林に関する基本的な機能に全く反する「幼稚な環境認識」が蔓延しています。
「自然界の中の森林の役割」、「人間との関係における森林の役割」から森林の環境問題を考えなければなりません。自然には海、平野、森林などがありますが、それらは地質学的な成因に応じてできていて、それぞれが全体として調和しています。これらは人間が決定したり左右したりすることはできず、自然をそのまま受け入れるという性質のものです。
一方、人間と自然、その中でも人間と森の関係はこれまでの歴史的な経験でかなりのことがわかっています。標準的に言えば、森は天然林と人工林の比率を半分半分ぐらいにして、ドングリなどの実がなりやすい天然林を山の奥の方に、定期的に切り出して運搬する必要のある人工林を人里の方にと配置するのがよいとされています。
このことでわかるように、人間と森林の関係では、人間が森林の半分を利用することが望ましいと言うことです。そしてその指標として「森林利用率」というのがあります。この指標はかつて「森林保護派」と言われる人たちによって間違った使い方をされました。
森林保護派の人は森林のことはよく知っていましたので、おそらくは「森林を守るために嘘をついてよい」と思ったのでしょう、「森林利用率が90%などけしからん!森林が破壊されてしまう」と言ったのですが、実は森林利用率は「今年、新しく伸びた樹木量」が分母で、「人間が切り出した樹木量」が分子ですから、100%の時にちょうど森林はよい状態になるということです。
森林を大切にしているスウェーデンなどの北欧の国の森林利用率が90%であることからもわかります。でも、日本では「森林保護派」と言われた人たちは、今の環境省のように名前だけで実際には森林を保護する気持ちはなく、それを通じた利権を狙っていました。
かくして、戦後、植林した日本の森林の利用率は40%まで減りました。40%というと60%が伸びたまま放置されたと言うことを意味していますので、日本の森林はひどいことになったのです。何しろその年に伸びた樹木がそのまま放置されたのですから、自分の家の庭を想像してみればわかりますが、森林がひどいことになったのです。
もう一つの原因は、戦後のうちの方はある程度改革しましたが、林野庁がサボって森林の改革をしませんでした。そのため小さい地主がいたり、山の奥の方に植林したりしたので、有効な利用ができなかったのです。
ここでも日本の官僚の能力不足で、日本の森林が利用できなくなったという事情が見られます。仮に戦後に森林の改革をして山の奥の方は天然林、人里に近く伐採、運搬に便利なところに杉を植えていれば、1950年に植林した樹木は1980年ぐらいになって利用できたのです。
樹木の利用は太陽エネルギーの最も優れた利用方法ですから、現在の太陽光発電などより効率もよく、「再生可能エネルギー」を支持している人はまず杉を伐採することから始めなければならないのです。
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森林の利用と言ってもほとんどが樹木ですが、樹木は単位面積あたり150立方メートル伐採しても、そのうち30立方メートル、つまり5分の1しか材木としては利用できません。それは間引き、枝打ち、伐採のための道路、断面積が円形であるので四角い材木との関係で「みみ」がでることなどが主な理由です。
伐採した樹木のうち5分の4が無駄になるのですから、これをどのように利用するのかがポイントとなります。それが「割り箸」、「ベニア」などだったのですが、ここでも森林保護派が割り箸の忌避運動を展開して森林を破壊してしまいました。
つまり、森林保護というのは半分を自然林にして、そこが野生動物と人の緩衝地帯になり、計画的な地形と植林で災害を防ぐなどの意味を持っています。しかしそれが成立するには、1)林野庁が計画的な森林の改革をすること、2)5分の4出る「劣位の資源」を有効に利用すること、にかかっているのです。
世界の3大森林国である日本が森林を放置しているのは「人災」であることがわかります。この人災は林野庁、環境省、そして森林保護派の共同人災で、その結果、1980年代に伐採して利用するべき杉が利用できず、杉の花粉による花粉症が蔓延した原因を作りました。
その意味では日本人の健康を損ねたという点で、林野庁はサボりによる傷害の原因を作り、環境省、森林保護派は積極的に花粉症を作り出したという点で罪深いのです。紙のリサイクルも、森林がCO2を吸収するという非科学的なことも、すべては森林を愛し、大切にすることよりお金、利権、名誉などを追求した結果でした。日本は人災だらけですね。
今からでも改善はできるので、森林の利権者の話し合い、杉の伐採などにこそ太陽電池の補助金の予算を回して、日本の自然を守り、自然からに恵みを大切にしたいと思います。
(平成24年4月1日)
--------ここから音声内容--------
環境の問題もですね、ま、1990年ぐらいから、ま、出てきたわけですね。それと共にもちろん学問、「環境学」っていうの出てきたんですが、今でも環境学会ってのはまともな学会が無いんですよ。えー、この前、高校野球見てみましたらね、なんか「環境」っていう名前の付いた高校が出てきて、ま、ビックリしたんですけども。えー、まだ環境つうのは学問なってないんですね。
えー例えば、「ゴミが増えてゴミだらけになる」とかですね、ま、「ダイオキシンは人間が作り出した猛毒だ」とか。ま、最近ではCO2で地球が温暖化して大変だっていうような、ま、こういった全て間違いのことですね。「学問的には間違ってること」、これをまぁ言い続けてきたわけですね。でまぁ、学問が、まぁできたばかりのときは、まぁ間違いはあるんですけども、ま、それでもちょっと幼稚だなと、ま、いうようには思いますですね。小学生に失礼ですけども、「小学生でもおかしいと思う」ようなものはですね、修正した方が良いと思いますね。
これはどういうふうにできたかっていうと、最近私が言ってることですね。「環境とはこういうもんだ」っていう、まず間違った空気をですね、環境省とかNHKが作り出すんですよ。でこの、今度はですね、空気を作ると今度は「空気が事実だ」っていうに変わってですね、えー、事実を事実とする「正しい環境学の人」が、ま、誹謗中傷されるという、ま、そんなようなことになったわけですね。
ま、この前、私がCO2の温暖化の本ご紹介しました渡辺正先生なんかもその一つで、こういった地道にきちっと、えー、環境のことを考えられる先生が逆に非難されるという、ま、そういう奇妙な状態になったわけですね。で、それはやっぱり修正してかなきゃいけないんで。
ま、ここでも簡単なことから始めますけども。
えー、森林の問題ですね。日本では「花粉症」の問題、「紙のリサイクル」の問題、それから、ま、非常につまらない問題だったんですが「割り箸の忌避運動」、そいから「CO2を吸収する」と…森林がですね。ま、そういったですね、まったく森林とは関係のない、ま、「幼稚な環境認識」っていうの蔓延してるわけですね。
今でも時々コンビニでですね、「割り箸は必要です?」なんて聞かれるとですね、まー、“どうなっちゃったのかな”と思うんですけどね。えー、ま、森林のことを考えるときは当然でありますが、「自然の中の森林の役割」、ま、これ今度ちょっと軽く済ませますけども。えー、それから「人間との関係における森林の役割」という二つのことをですね、考えなきゃいけないわけですね。
自然の中の森林の役割っていうのはちょっと、えー、自然のことを考えなきゃいけないので、ちょっとここでは割愛してですね。人間と自然、その中でも、ま、人間と森との関係。えー、簡単に言うとですね、もう歴史的にもかなり分かっておりまして。えー、森っていうのはですね、天然林と人工林の比率をほぼ半分半分、50/50にしてですね、ドングリなんかなりやすい、例えば日本ですと、楢とか栗とかですね、そういったものの木を山の奥の方に配置します。それで、定期的に切り出して運搬する必要のある人工林、杉とか檜ですね、これを人里の方に配置する、と。ま、こういうようなことが大切ですね。
えー、ここでですね、ま、大きな誤解の元になった「森林利用率」っという問題がありますが。えー、かつて「森林保護派」と言われる人たちが、ま、頑張ったわけですね。これはあの森林のことは良く知っておられたんですが、おそらくですね、「森林を守るためには、まぁ多少のウソは良い」というふうに思ったんでしょうね。えー、「森林利用率が90%などけしからん!」と、「森林が破壊されてしまう」と、もうこういうふうに言ったわけですが。
ま、実は森林利用率ってのはですね、「今年、新しく伸びた樹木の量」を分母にして、「人間がこの年に切り出した樹木量」を分子にしますから、100%のときに、ま、何も破壊しない、まぁそのちょうど良い、とまぁいうことなわけですね。ですから・・・何て言うんでしょうか、森林利用率が100%だから全部森林が無くなっちゃうような錯覚をさせたわけですね。
えー、ま、スウェーデンなどの北欧の国の森林利用率90%であるということが分かるわけですが。これはあの、「森林保護派」の方がですね、おそらく悪意だったと私は思うんですよ。なかなか証明、難しいですけどね。えーっと、まぁあの利権のためっていうか、そういうことのためにですね、ま、そういったトリックを使ったわけです。
かくして、戦後、まぁ植林した日本の森林の利用率40%まで減りました。40%っていうのは、60%が生えたのに放置するわけですから。ま、皆さん、庭を考えたらいいんですけど、えー、ま、植えても、木が伸びてもそのまま放置してると庭はもう無茶苦茶になりますよね。ま、そういう状態に今なってるってことですね。
もう一つの人災はですね、えー、戦後、林野庁がサボって森林の改革しなかったんですね。で、それで森林にはですね、いろんな地権者がこう、モザイクのようにいてですね、結局、有効な利用ができなかったわけですね。えーつまり、まあ日本の官僚の能力不足と、ま、いうのがあるわけです。もしも戦後にですね、森林の改革をして、山の奥の方が天然林、人里近くに伐採できる杉を植えてればですね、ま、1950年頃に・・・ま、終戦が1945年ですからね、その5年後の1950年に植林した樹木は1980年ぐらいにはですね、ま、利用できたわけですね。それは残念なことでした。
それからもう一つはまぁ、これは今でもそういう錯覚、つまり錯覚って言いますかね、みんなお金目当てなんですね。例えば、「太陽光発電なんか良い」つってます。「何でですか?」って、「再生可能エネルギーだ」。いや、再生可能エネルギーの一番良いのは樹木の利用なんですからね。
だからまずは、「再生可能エネルギー」、今、太陽光発電とか何とか言ってる人はもう補助金目当てなんです。そういうのやめてですね、まずは自分たちで杉を切りに行ったらどうでしょうか?そしたらまずですね、太陽光の利用という点では最も良いことができると思います。
それからもう一つの問題はですね、森林の利用ってのは難しいんですね。えー、樹木ってのは大体、まぁあの150立方メートル伐採してですね、そのうちの1/5ぐらいしか使えないんですね、材木としては。っていうのは間引きするし、枝打ちするしですね、伐採のための道路を作るし。それからあの、木っていうのは、あの、円筒型ですから、えー、これあの材木が四角いんですよね、どうしても「耳」が出てしまう、三日月形のところが出てしまうってことで・・・なるわけです。1/5しか利用できないって事は4/5が無駄になるわけですから、これをどういうふうに利用するかが森林利用のポイントなんですね。
だから、それに昔は「割り箸」があり、「ベニヤ」があったわけです。いやねぇ、木材の量だけ…木材のね、4倍の量の割り箸なんか作ったら大変な量になっちゃうわけですね。ところがもう森林保護派がですね、割り箸なんかとかそういうの、ものすごい変な理屈をこねてですね。えー、中国の森林だ、ソ連の森林だとか言いながらですね、えー、騙してきたんですよ。
えー、ほんとはですね、森林保護というのは半分が自然林で、それがあの山奥にありますとね、そこに野生動物が育つわけですね、ドングリとかそういうのができますから。えー、椎の実とかですね、ま、そういうのが出ますんで。で、人との緩衝地帯になるわけですね。それからその周りに、まぁ計画的な人工林が、その、できますと、ここはま、地形なんかもある程度コントロールできますんで、ま、災害を防ぐとか、そいから熊が出てこないとか、ま、そういった全体が必要なんです。
しかしそれが成立するためにはですね、林野庁が計画的な森林の改革をすることが必要ですし、4/5出てくるですね「劣位の資源」、つまり材木にならない樹木ですね、これを利用することにかかってるわけです。
えー、それからもう一つは、やっぱりウソをつかないことでしょうね。つまり自分の利益のためにウソをつかないと、ま、いうことが非常に重要でしょうね。えーつまり、世界の3大森林国である日本がですね、森林を放置してるのは、これは「人災」なんですよ。もちろん人災にしたのは林野庁であり、環境省であり、そして森林保護派の“共同人災”なんです。
その結果、1980年代に伐採して利用すべき日本の杉が利用できず、その杉の花粉による花粉症が蔓延した、と。みんなが多くの被害を受けた、と。その意味でですね、計画的な健康被害なんですよ、これは。えー、まぁ傷害罪になんのかもしれませんね、これ、「花粉症を増大させた」って。
今回ちょっと述べませんが、紙のリサイクルもまったく一緒ですね。それから森林がCO2を吸収する、ってのもダメです。これ全てはですね、森林を愛して大切にするということよりですね、お金、利権、名誉などを追求した人たちの仕業でした。いやまぁ、日本はほんとに人災だらけだなぁと思ってですね、ま、こういう話をするともうガックリくるんですね。まぁだけど、あまりに割り箸の運動なんかも浸透し過ぎましたね。
これで、もしこのブログをですね、そういう記事を書いた新聞記者の方がご覧なってればですね。えーまぁ、その時はご存じなかったのかもしれませんが、やっぱり何らかの機会に、「あの割り箸の避ける運動は間違ってたんだ」ということをですね、やっぱり記事にして欲しいと思いますね。
ソ連の樹木とか中国の樹木を、結果的には日本の割り箸で一部、えー損傷するところもあったわけですが、それは日本が割り箸を…4/5を使わなかったからなんですね。悪い事をしたやつをまた悪い事になるっていう、そういう例ですからね。まず、本(もと)を正せばどうなったのかという記事を、まぁ書いて欲しいなぁと私はちょっとそういう気持ちなんですけど。
(文字起こし by danielle)