(文字起こしをお手伝いして下さった方からの投稿です。danielle(ダニエル)様、ありがとうございました)
読者のご質問に答えて 20. 緊急呼びかけ(2)・・・瓦礫の引き受けと首長の誠意(12/29)
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自治体の首長の誠意とは「市民の健康を守ること」である。国から瓦礫引き受けでお金を目の前にちらつかせると、なんとか市民をダマして瓦礫を引き受けようとする。その理由は「福島の人を助ける(これは反対になる)」、「黙れ!(都知事の発言、全体像をみていない感情論)」であり、その結果、福島の人も受け入れた市民もともに被爆を増やす。
「被曝は増えて良い。放射線は浴びた方が良い」という奇妙な言い訳がまだ残っているからだ。国は福島原発から漏れた80京ベクレルという放射性物質を最終的にどうしようとしているのか(除染するのか、拡散させるのか、海に流そうとしているのか、時間を100年待とうとしているのか)明らかにしてから瓦礫の処理方法を国民に提案しなければならない。
--------ここから音声内容--------
えーと、瓦礫引き受けの問題は非常に難しいわけですね。難しいから、ま、ごまかすわけですね。私はですね、自治体の首長の誠意っていうのは、市民の健康を守る事を第一にするっていうことですね。国からですね、瓦礫引き受けたらこのくらいお金が出ますよっていうんで、もう次から次から手を挙げてるわけですよ。
そうするとお金を貰う為に、市民に被曝させるって言いにくいから、そこで「良い子の論理」ですね。「福島の人を助けますよ」とまず言うわけですよ。これは反対になります、と。先程のブログに書きましたけどね、瓦礫を引き受けてお金をもらうと福島に瓦礫処理設備を作れない。
その結果、結局は福島の人はですね、今福島の人は瓦礫から被曝してませんからね、ほとんど。周辺の木を切ったりなんかしても、それを焼けない。ま、こういうことになるわけですね。それでもう更に、メンツなんかだと「黙れ!」ってな事を言うということでですね。
この結果、どういうことになるかって、もちろんこんな感情論はですね、何をもたらすかって言うと、結局のところ福島の人も被曝量を増やすし、受け入れた市民も被曝量を増やすわけですよ。だけどこれについてはもう一個、また変な理屈が用意されてですね。被曝は増えてもいいと。放射線を浴びた方がいいっていう、そのこれでまたくるわけですね。これにまた御用学者がいっぱい付いてて、「低線量被曝は非常に良いんだ」っていう話をするわけですよ。
国はですね、まず大切なことはですね、福島原発から80京ベクレルって言う非常に多くの量が漏れたんですね。これ私再々言ってますけど、1億人で割るとですね、1人当たり80億ベクレルになって、日本人全員が死んじゃうっていう、そういう量になるわけですよ。
ですからこれをどうするかってことは、国がまず最初に言わなきゃいけないことなんですよ。除染をするのか、拡散させるのか、海に流すのか、時間を100年待つのか、この4つの方法しかないと思うんですよね。
このうち何をやろうかったら、今ね。除染はしない。拡散させて海に流して、時間を100年待つと。こういう方法を採ってるわけですね。これは明らかに福島の人を、より被曝させるっていう方向なんですよ。私達は福島の子供達をこれ以上被曝させない!ということでですね、
徹底的に意志を固めなきゃいけないわけですよ。
しかもこの瓦礫の処理設備もそんな、今度の国家予算なんかと比べたらほんとに少ないんですね。やっぱり日本はですね、日本人の子供をまず守る。原発を作って事故を起こしたのは間違いだったけど、それは私達の責任でそれを回避する、という態度をはっきりとさせるってことですね。
ここで私首長さんにもう一回呼び掛けたいんですが、
やはりですね、首長さんの一番大切な事は、放射線を拡散しない、自分の地域に放射線を入れない、ってことですね。これをまずですね、首長さんとしては大きく言って欲しいんですね。
それで、瓦礫の総量、大体500万トンぐらいですね、問題になる瓦礫というのは。それは福島県の中の処理設備で処理できるんですからね。それをですね、はっきりとして欲しいと。そうしないとですね、トラックは走り回るわ、焼却灰からは物凄く濃い濃度の放射性物質が出るわ、ということでですね。日本中が汚染されてしまいます。どうするんですかね?これを。だって放射性物質は、煮ても焼いても無くならないんですからね。
これぐらいの現実を見る勇気が無かったんだったら、やっぱダメだと思いますね、私は。