灼熱の砂漠を出て途中の小さな街

「BISHOP」

ここでガソリン、スナック、水分補給をした。

可愛らしい街だ。

両脇に沢山の店がある。

久しぶりに沢山の店や人を見た感じがする(笑)

そして395号線へと入り、暫くするとヨセミテ入口の看板が見えてくる。

死の谷から一転、水と緑が溢れる場所へとやって来た。

ここはヨセミテ。

今までは単車共々、熱風を吸ってきた。

しかしここは違う。

空気が優しい。

沢山の緑。

沢山の水。

ヨセミテに入り暫くすると何やら小屋が見えてくるではないか。

どうやらここで入場料を払わなければいけないらしい。

通り過ぎるだけでも、だ。

急いでポケットからクシャクシャのドル札を出す。

公園の案内図を貰い再び出発。

少し走ると水が勢い良く流れている場所を見つけた。

鉄馬を停め、水に触れてみる。

冷たい!

気持ち良い!!

暫く水と戯れていた。

空気も美味しい。

上空には気持ち良さそうに鳥達が空を舞って居る。

当然、沢山の動物も居るのだろう。

目をキョロキョロさせながらどんどん奥へと進んで行った。

途中でとまっては写真を撮ったり岩に登ったり。

緑が目に優しい。

登ったり下ったりを繰り返しているとヨセミテを抜けていた。

もう5号線も近いらしい。

ヨセミテを抜けてからはアメリカの田舎道。

街もいくつかある。

こういう田舎の街と道を走るのは本当に楽しい。

単車で気ままに走っていて偶然に街など見つけた時は凄く凄く嬉しい!!!

可愛らしいキャンディ ショップ、地元民しか居ないコーヒーショップにレストラン、

もう長い間客が来ていないであろう(笑)何世代も前の古びた土産屋…

でもこういう所がたまらなく大好きである。

観光スポットよりも数倍面白い。

でももう一度行けるのかは分からない(笑)

この間滅多に見ないTVを珍しく観ていたらカリフォルニアにギネスブックに認定された、

世界一背の高い夫婦の話しを放映していた。

何処だろう?と思い、観ていると何と!

「Stockton」!!

サクラメントのちょい下だ。

今度この夫婦を探しに行こうかなぁと思った。

この街からシャスタまでは本当に近い。

そして…

そんな可愛らしい街を幾つか抜けていると、いつのまにか夕暮れだった。

そろそろ宿を探さないと。

今日も素敵な一日であった。

明日はいよいよ初シャスタ!!

この初シャスタで自分の人生はがらりと変わった。

これからゆっくりとシャスタ マジックを紐解いていきたい。

つづく…Harley Davidson 北米大陸一人旅  シャスタ&セドナ編-画像-0006.jpg
人間を拒絶するかの様な砂漠から一転緑溢れる森へと来た。

砂漠の荒野を走るのもたまらなく好きだ。

周囲に視界を妨げる物は皆無。

信号に止められる事も無い。

一直線の道をひた走る…

自分を邪魔する物は一切無い。

本当に開放感、いや、解放感溢れる。

北米の大地に、人々に感謝。

こういう広い場所がたまらなく好きだ。

雑音が一切無い。

聞こえてくるのは風を切る音のみ。

生まれ故郷ではあらゆる種類の雑音に、常に絶え間なく晒されている。

知らず知らずの間に身体に、精神に負担をかけてしまっている。

物凄いストレスであろう。

いや、ストレスなのだ。

常に緊張感を持っていて気が張ってしまっている。

だから、「自分は」ダイナミックな自然溢れる場所でのリセットが必要なのだ。

本当の意味でのリセット。

気休めで無く、本当のリセットをする。

細胞単位で全てを、身体と精神の全てを完全に入れ替える、いや…

ここにくれば自然と細胞が化学反応を起こし改めて意識しなくても勝手に入れ替わっている。

鉄馬に跨り、心身にこびりついてしまったあらゆる垢を風に浄化して貰う。

北米の風に身を委ねる…

自然に全てをさらけ出し癒して貰う…

自然には与えられてばかりだ。

人間は自然を破壊し尽くしてるのにも関わらず。

にも関わらず、甘えてくる人間に対しても惜しみなく癒しを与えてくれる…

しかも無償で、だ。

頭が下がる…

文字通り母なる地球…

ここでは本当の自分を出せる。

自分を再確認出来る。

自分の感性の再確認、再調整。

チューニングしに来てると言ってもおかしくない。

人間は自分で思い込んでる程強くない。

知らず知らずの内に狂い始める。

自分を見失う。

そして「外に」何かを求め始める。

そして完全に道を逸れて行く。

どんどん違う化け物の様な人間になって行く。

本来の自分に戻す作業。

とても大事だと思う。

両親に大切に大切に一生懸命に育てられて来て…

世界に一人しか居ない自分。

自分を大切にしたい。

まずは自分を大切に、そして好きに。

そしたら次は隣の人を大切に。

両親やご先祖様を大事に「想う」。

出来たら親孝行を。

恋人はことの他大切に。

何億人といる地球上で出逢えた恋人。

赤の他人同士がくっ付いたこの奇跡。

そして新しい生命が産まれる。

この繰り返し。

話しが逸れたが…

鉄馬と一緒に荒野を走りながらこんな事まで考えてしまう。

しかし人間の原点なのかなぁ…

思い遣り。

生まれ故郷では日々に悩殺されてしまっている…

余裕が無くなってしまっている。

これは非常に怖い。

スピードスピード!効率良く!ありとあらゆる物、事柄が物凄いスピードで流れて行く。

全てが効率良く、いかに多くの金を生み出すか?になっている様に感じる。

「自分に限って言うと」それに対してとても違和感を感じる。

だからこそリセット出来る場所があると助かる。

魂に潤いを。

思わず泣いてしまう様な景色を見たり…

五感を磨く様な体験を沢山したい。

人間には感性と言う物があるのだから。

機械では無い。

思い切り生き抜く。

自分を発露させながら精一杯に…

「活きる。」

話しがかなり逸れてしまったが(笑)

次回はヨセミテから5号線へと出る。

お楽しみに!Harley Davidson 北米大陸一人旅  シャスタ&セドナ編-画像-0008.jpg
…カジノを終えてベラッジオを勢いよく出た。

まだまだ盛り上がりそうな、ラスベガスの最も熱い場所を離れ、

自分のホームのダウンタウンのホテルへと戻って来た。

こちらも中々の賑わいだ。

鉄馬をパーキングへと入れ、水とジャーキーを買い出しに行った。

明日はデス バレーと言う強烈な暑さの砂漠を抜けて行く。

まさに「死の谷」

昔の開拓者は、この谷を越えてカリフォルニアへと向かって行った。

その当時は馬車のみであった。

現代は車、バイク等の機動力抜群の乗り物がある。

ここを徒歩で進む…

馬車を引かされている馬にとっても非常に、非常に過酷な道中である事は簡単に想像出来る。

日光を遮る物は皆無。

遠慮無しに太陽が照りつける。

試しにバイクを停めてエンジンを切る。

静けさが辺りを支配する。

暑い。

いや。

熱い、だ。

砂漠だから夜はかなり冷え込むはずだ。

しかし、今は真夏の真昼間。

お日様は真上にいる。

呼吸は自然と浅くなる。

熱風を強く吸い込めない。

しかし、ここには大きい湖がある。

ボートにも乗れる。

魚も沢山いる。

よく干上がらないものだ。

しかし熱い。

足早にここを去る事にしよう。

小さな丘を幾つも幾つも乗り越えて行く。

ここを徒歩で行く気にはならない。

あの山を越えれば何かあるのか?

と、思い越えてみる。

が、見えてくるのはゴツゴツした新たな山や丘。

今は綺麗に舗装されたアスファルトの上を行けば街やガス ステーションへと着く事が出来る。

それは確実に保証されている。

しかし昔はアスファルトや道標等無い。

あの山を越えればきっと…

と自分や家族に言い聞かせ重い馬車とそれを引く馬と共にひたすら砂漠を歩き、山を越える…

山を超えた先の風景を見る度に期待を裏切られる開拓者達…

これが何回繰り返されたのであろうか…

開拓者精神も凄い物だ。

まさに「死の谷」。

生きてカリフォルニアへ着いた人だけで無いはずだ。

そんな事を思いながらデス バレーを走っている。

湖がある所以外は全く水っ気が無い。

ネバダ、アリゾナ、ニューメキシコ、ユタ…

…とにかく、あの大地を走る時は水と食糧は必ず持つ。

と、しばらく走ると山の途中にガス ステーションがある。

ここでは必ず満タンにする。

スナック、ソーダ類もここで補給出来る。

バイクをポンプの前へ停め、ばっちりクーラーの効いた店内へ入る。

まずは、セルフサービスのソーダマシーンの所へと向かう。

「hi!!」

と、店員さんに声をかけ、カップのサイズを選ぶ。

氷をカップ一杯に入れ、勢い良くソーダをカップへとぶち込む!

あぁ!気持ちいい!!

火照った身体に甘いソーダが沁み渡る!!

レジへ行き、ソーダとガスのお金を渡す。

ガスを入れる時は先に金を渡しておいて、釣りがあれば貰いに行く。

これは自分のやり方だ。

アメリカはソーダを何杯飲んだって良い、チャージは一杯分だけだ。

思う存分飲める。

他には紅茶とかもある。

ミックスしても面白い。

さぁ今度は我が鉄馬のご飯だ。

たっぷりと味わってくれ。

ここを出ると又暫く街は無い。

時折すれ違うバイカーと挨拶を交わしながら次の街へと向かう。

幾つも山や丘を乗り越えて行くと左側にシエラ ネバダ山脈が見えてくる。

綺麗だ。

更に暫く走ると。

砂漠を抜けての、最初の街が見えてくる。

「LONE PINE」

ここで買い物、ランチ等の休憩をする。

本当に小さな街だ。

バーもある。

ここの街のスーパーマーケットが好きだ。

安いし、珍しい物が沢山売っている。

地元民にしたら何の変哲も無い物だろうが、異国からの訪問者には何でも珍しく見える(笑)

暫し散策して再度出発。

途中にも見所は沢山ある。

砂漠のど真ん中にドアノブ一個から!全てを特注で作った城とか、キングス キャニオンとか。

時間がある時にゆっくりとゆっくりと廻りたい。

見所は沢山ある。

いつか全土を廻ってみたい。

コロラドも大好きな所だ。

次に目指すのはヨセミテ国立公園。

段々と緑が増えてくる。

湖も沢山出て来る。

車も増えてくる。

右も左も見所満載でたまらない!

全てのスケールが大きい!!

自然も何もかもが大きい!

勿論アメ車も。

一度「L」マークの入った日本産の車を見掛けた。

カローラの「L」もあるんだ…と思ったらセルシオだった。

アメ車はでかい!!

桁違いの迫力だ。

軽量級と重量級の違い。

因みに…でかくて動ける人は本当に怖い。

話しが逸れたが…

あの大陸を走る為に生まれたのがハーレー。

まさに大陸横断用の物だ。

そのハーレーに跨り、今まさに大陸を走っている。

段々とヨセミテ国立公園に近付いて来たようだ。

ヨセミテ国立公園に入る手前にもガス ステーションがある。

ガスを満タンにしてソーダも飲み、店をぶらぶらする。

中には美味しそうなメニューを出してる店もある。

まだ食べた事は無いが今度試してみよう。

いよいよヨセミテ国立公園だ。

だが、まだ通過点。

ラスベガスからシャスタへは半分も来ていない。

でもヨセミテを楽しむとしよう。

ここには本当に沢山の自然、動物がいる。

やはり生物には水が無いと生きていけない。

さぁ砂漠から一転、緑の森へと入って行く。

空も本当に美しい。

雲も綺麗だ。

まだまだ日は沈まない。

心地よい鉄馬の鼓動と共に森へと入って行った。

つづく…