ここで触れた、湯水のように私の教育費にお金をかける母。


ある日母は、私に中学受験を勧めてきた。


私は勉強が好きでは無かったし、
近所の中学校に行くつもりだったので、
初めは やらない と応えていた。


しかし、母は全てのことにおいて自分の考えのとおりに物事を進めたい人。
特に私に関しては、自分の意思や希望を尋ねられたことは一度もなく、全てのことをいつも母が勝手に決めていた。


小さな頃から習っていた数々の習い事も、
母が全て決めてきて、気づくとやらされていた。
好きではないので練習などやらないでいると、
お決まりの金食い虫と言われるので、
いつも渋々それなりにやっていた。


そんな母の操り人形だった私に、
母はもう一度中受をしたら、と言ってきた。


したら、と言ってはいるが、これは、しろ、
ということだ。


私はあまり深く考えず、いつものように


わかった、やる


と言った。
そう言えば母が喜ぶと知っていたし、
それで母が少しでも自分に目を向けてくれるなら‥
とも考えたからだ。


でもそれが地獄の始まりだった。


5年生だった私に、母は早速 中受専門塾を見つけてきた。


その塾はかつてテレビなどでも特集されるような超スパルタ塾で、塾長は本まで執筆するほどのその界隈ではちょっとした有名人だった。


かつてのピノキオの教祖崇拝のように、


権力や他人の評価をすぐに鵜呑みにする母。


テレビで流れていたこの塾長のスパルタっぷりとカリスマ性に、母はスッカリ心酔してしまい、
早速私をこの塾の入塾テストに引っ張って行った。


入塾テストとやらを受けさせられたものの、
正直これまで学校の勉強しかしてこなかった私には
サッパリ分からない問題ばかりだった。
鉛筆を転がすとまではいかないが、
かなり適当に答えを書いた。


これでこの塾は不合格だなw


心の中でシメシメと小躍りしていた私に、
丸つけを終えた塾長が戻ってきて、
母に衝撃的な一言を告げた。


続きます。