Oちゃんは、私の顔を見た。
そして
T君の言ったリアクションの言葉を、繰り返した。
それまでと同様に。
「え?きもちわるい?」
と。
私は
笑顔のままだったと思う。
Bちゃんは
喜んでいた。
明らかに。
Bちゃんは知っていたと思う。私がT君を好きだって。
でも、Bちゃんは、すごくうれしそうだった。
私は
そんなことには動じないとばかりに、無理をした。
ほんとうはその場から
走って逃げて、冷たい海にでも飛び込みたかった。
でも、その場で私は笑っていた。
最後に
お約束でOちゃんは
Tくんに聞いた。
「じゃあ、Bちゃんは?」
興奮最高潮のBちゃん。
Oちゃんも興奮気味。
「え?
かわいい?」
好き、とは言わなかったけど
かわいいと
彼は言った。
じゃあ、好きってこと?
Oちゃんはどんどん攻める。
何度か聞いた上に
おそらく記憶が正しければ
「好き」と最後に言わされていた。
つまり、私は
惨敗だった。
みじめだった。
目の前で、友達の前で
「きもちわるい」という表現をされ
その上
Tくんは私以外の人を好きという事実。
表面で笑いながら
私は死んでいった。
自分の気持ちを言わなかったこと。
好きな人に【気持ち悪い】と思われている事。
嘘をついている事。
友達も好きでいられない自分がそこにいる事。
全部がつらかった。
そんな時代のことを
突然昨日思い出した。
忘れていたのに。
なんだったかな。
何かに影響しているから、思い出したんだよと言ってたが。