そんなある日、学校が終わったあとBちゃんの家で
女の子だけで4人くらいで集まって
キャッキャと遊んでいたときのこと。
突然にBちゃんがOちゃんに
「T君の家に電話しよう!!」と言い始めた。
「T君の好きな子を聞こう!!」とまた盛り上がり始めたのだ。
もはや、アプローチしまくって
すでにTくんからまんざらではない反応を得ているBちゃんは
顔を紅潮させながら興奮していた。
Oちゃんは面白がって「いいよ~かけよう!!」となり
皆で盛り上がった。
私は、その「振り」をした。
電話は不幸にもつながった。
「え~、Tくんって誰が好きなの?」
Oちゃんが、尋問する風でなく、楽しそうに聞く。
受話器の向こうで困り顔でもニヤニヤしているだろう
T君の様子がうかがえる。
Bちゃんはそばで受話器に聞き耳を立てて顔を紅潮させて楽しんでいるように見えた。
「え?じゃあ●●ちゃん?」
何とそのこは同じクラスの子をしらみつぶしに
「じゃあこの子?」と
当たり始めたのだ…
恐い。
私は恐かった。
自分の名前が上がることが。
じゃあ、●●ちゃん?
どんどん、名前が挙がっていく。
そのときOちゃんはわら半紙に刷ってある名簿のようなものを持って、
話していたようだ。
名前はアイウエオ順に下る。
「きらい?、え~~?」
とか
Oちゃんは、T君の反応をおうむ返しに言い
私たちに伝える。
私はその場にいるのが怖かった。
Tは私がここにいることはわからないだろう。
どんどん自分の名前の順が近づいてくる。
そしてとうとう
「じゃあ、monaちゃんは?」と
Oちゃんがきいた。
そのとき、Bちゃんの顔にも少し緊張がさしたように見えた。