Bちゃんは次第にそれとなく
友達を使いながら
意中のT君の腹の内を探り始めた。
とはいえ、小学生だ。
ばれっばれである。
Bちゃんは友達のOちゃんを使い
T君って誰が好きなの?Bちゃんのこと、どう思う?などと
ヒアリングを開始…。
Tくんは最初
何言ってんだよ!みたいな感じでつっけんどんに受けていたが
数回同様なことが繰り返されるうちに
「Bは俺が好きなんだ」と確信して落ち着いたのか
普通に「なに?」とか
にやりと笑い、まんざらでもない様子で対応するようになった。
私はその一部始終を
皮肉にも見守ることになった。
そのたびに胸は痛み、心に傷がついた。
私のことを好きだったはずのTくんは
Bちゃんが自分を好きだと思ってニヤニヤしてる…。
私は真っ暗な闇の中にいた。
それでも、その中で
針の穴から入るような細い光の筋を見つけて
まだ、私のことのほうが
好きなんじゃないかって
希望も持っていたのだ。
黙って
見つめて、それだけだったのに。