手のひらの中の虫 | ひとやすみの日記

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自分のための整理ノートです。
   
読んでくれても ありがとう☆

昨日の夜は

妙なビジョンを見た。



子供時代の私が目の前に現れた。

4~5歳に見える。


「どうしたの?」

と優しく語りかけると


握った手を前に出す。

彼女はにっこりとして嬉しそうにその手を開く。


するとその手の中には虫がいた。


「この虫、ここに入れておくんだ」


彼女は虫を入れるケースのようなものを指さす。


そこにはもうたくさんの虫が入ってる。


彼女の表情から

虫が大好きってのが伝わっては来る。


「虫さん、かわいそうじゃないの?お外にかえしてあげれば?」と

私が

きつくならないように、優しく語りかけると


「なんで?」というような

キョトンとした顔をする。


その瞬間に私はすべてを見たんだ。



彼女には

虫はムシカゴの中にいて自分に見られて

ケアされている方が

幸せだと


そういう発想しかないのだ。



虫は

安全だ。


彼女の前では。


と、彼女はそう思っていたのだ。




外に出れば

雨が降ったり

外敵がいたり、いろんな環境の変化に

さらされる。


そして命だって危険になるかもしれない。


でもここにいれば

安全だと。



なんか、彼女が愛しくなったと同時に

切ない気持ちもあった。



ああ

そうだ。


箱の中

同じ環境の中

変化や自分を傷つける相手が現れることを

何より嫌い


自分が安全だと思った場所に

ずっといたがっていたのは


私。



私は

安全を求めて

傷つきたくなくて

同じところにいたかったんだ。



悲しくて

泣きたくなると同時に

なんだか

その安全な場所がまたほっこりしているように感じて


離れがたくて


そんな気持ち、すごく分かった。


虫を嬉しそうに

掌に入れる彼女。

彼女は虫を守ってる気持ちでいる。


そんな彼女を抱きしめて

何かを伝えたくなるんだけど


言葉には何もできなかった。


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