MMANAを使って2エレ逆デルタループアンテナ(21MHz)のシミュレーションをしてみました。
形状はアンテナ・ハンドブック(CQ出版社)の87ページの14MHz用を参考にしています。
なお、一般に逆三角形のループをデルタループと呼んでいるので、今回のような普通の三角形を逆デルタループと呼ぶようです。形状的にはこちらがデルタ(Δ)型なのですが、そういうことです。
この形状を選んだのは製作する場合に通常のデルタループに比べて作りやすそうに見えたからです。
今回のシミュレーション結果を見ると、モクソンと比べてゲインは同程度、バンド幅はかなり狭いということでした。バンド幅はヘンテナと同じくらいですから、ループアンテナをMMANAでシミュレーションするとこんな結果になるということかもしれません。
ということで、このシミュレーションの結果だけ見れば、作るならモクソンの方がよさそうだという結論でした。
逆デルタでなく普通のデルタやCQにすればまた違った結果が得られそうです。
以下は、2エレ逆デルタループアンテナ(21MHz)のシミュレーション結果です。

アンテナの形状
給電点は底辺の中央です。
ワイヤーは3Φアルミで給電点は地上高5mにしてあります。

ラジエーターの定義(№1~№7)

リフレクターの定義(№8~№14)
試行錯誤で適当に作ったデータですので、もっと適切な値が存在しそうですが、よく分かりません。

パターンなど
それほど悪いデータではありません。

2エレ逆デルタループアンテナの周波数特性
グラフには2エレΔループと書いてありますが、今回シミュレーションした2エレ逆デルタループアンテナの周波数特性です。
比較のために、2020年5月にこのブログでシミュレーションしたモクソンアンテナ(21MHz 2エレ)の周波数特性を次に示します。

モクソン(2エレ)アンテナの周波数特性
ひとつ上のグラフと似ていますが、こちらの縦軸の目盛り幅は1/5です。
使えるバンド幅はモクソンの方が3倍は広いというデータになっています。ただしあくまでこのシミュレーションでの結果で、ということです。実際はどうなんでしょうね。
やっとNanoVNAを購入しました。

購入したNanoVNAのバージョン

ダイヤモンドのW-735の3.55MHzでのインピーダンスとSWR
NanoVNAの細かな使い方はまだよく分かっていません。
これは、測定範囲を3MHz~4MHzに設定して、OSLの較正をしてから、リグ側で測定したものです。
SWRが黄色の線で、スミスチャートは緑色です。
マーカーは3.55MHzです。このときのインピーダンスは[42.3Ω 14.3nF]、SWRは1.19ということかな。
この場合に画面で有効なグラフは、黄色と緑だけです。ピンクとブルーのグラフには意味がありません。
このアンテナからリグまでは、3.5MHZでほぼ1/2波長のケーブルが使ってあります。
ケーブルが長いのでデータは実際よりも良くなっていそうです。
このNanoVNAはとりあえず使えそうなので、これから少しずつ使い方を調べてゆこうと思います。
また、画面が4インチなので、これ単体で普通に使えそうです。(拡大鏡は必要かもしれませんが)
前回の記事にある②の雑誌の特集記事によれば、430MHzバンドあたりまではアンテナアナライザとして実用的に使えそうです。あくまでも「~そうです」ですが。期待して使ってみたいと思います。
《 追記 》
430MHz帯での動作確認のため、ハンディー機用ロッドアンテナのRH-770を測定しました。

測定範囲は420MHz~450MHzです。SWRのグラフは[0.25/目盛]です。
432.9MHzのとき[58.9Ω 50.2pF]、SWR=1.23です。
このアンテナはハンディー機用のロッドアンテナなので、ハンディー機に直接つなぐともっと良い値になるのだと思います。
とりあえず、アンテナアナライザとして430MHz帯まで使えることが確認できました。
それから、別の話になりますが、添付されていたペーパーの[NanoVNA Menu Structure Map]が実物のメニューとは少し違っていました。たぶん前のバージョンでたくさん印刷したものを消化しているような感じです。
当然ですが、ネット上の日本語版のマニュアルも最新のバージョンに対応しているわけではないようです。
ただ、それで困るというわけでもなく、さいわい私が購入したこのタイプ[NanoVNA-H 4]の使い方の情報はすでにネット上にたくさんあり、これからさらに増えていきそうなので、ちょと探せばだいたいの問題は解決するはずです。
NanoVNAについての情報はネット上で日増しに増加していまして、それらを拾い集めればわざわざ本を買うこともないのでしょうが、なんとなく本がないと落ち着かない古い人間なものですから、3冊ポチってしまいました。この3冊の代金でNanoVNAの現物が買えてしまうのが恐ろしいというかありがたいことなのですが、現物を購入して曲りなりにでも使えてしまうとそのままになってしまう可能性が高いので、現物を買う前にとりあえず少しお勉強です。

ポチった3冊
3冊を一度に買ったわけではなく、短期間に1冊ずつ購入しました。購入した順番は②①③でした。
①は2016年8月発行のRFワールドの特集記事で、VNAについて富井里一氏が100ページくらい一人で記事を書いています。
②は2020年11月発行のRFワールドの特集記事で、「NanoVNAの動作解説、基本性能の評価、アンテナ等の測定例など」についての50ページくらいの記事です。設計者による開発記もありました。
③は2008年1月発行の本です。内容はSパラメータの教科書のようなものです。
現在は①と②は時折パラパラ眺めながら、③の「教科書」でSパラメータの基本的なところを学習中です。
私の場合、アンテナのインピーダンスを測定する程度の使い方ですから、③の教科書を全部読む必要はなく前半の基礎編を読めば足りそうです。Sパラメータの意味がある程度イメージできるようになれば充分でしょうか。
とはいえ、③の教科書を読み始めてすぐに、線形代数の行列やベクトルでつまづきました。
たぶん昔勉強したことはあるのでしょうけれど、それは半世紀も前のことですから、そのあたりから再度勉強する必要がありました。ただ、今はネット上に数学の解説はいくらでもあるので、線形代数の本までは買わずに済みました。
電験3種とアマチュア無線の受験が済んでからしばらく数学をしていなかったので、VNAの勉強は頭の体操にちょうどよさそうです。
NanoVNAを中国から買わなければならないというのは残念な気もしますが、これが今の日本の現実なんですね。
以前取り上げたD-808というDSPラジオの時もそうでしたが、今回も日本にはNanoVNAを扱う代理店すらなく、中国の業者からamazonを通して直接購入するような商品です。しかもamazonには似たような幾種類ものNanoVNAが出品されているので悩ましいです。まあ、そういうこともあって、とりあえずお勉強しております。