イラスト&ショートストーリー製作工場 -93ページ目

「かたちから言わせてもらえれば」

〇、もっとも根源的でシンプルなかたち。

たとえば地球とか、卵子とか


□、機能性を有する、もっとも人間の私意的かたち。

たとえばビルとか、レゴブロック


△、扱い難く、屋根しか思い浮かばない、

人間においては関係性を欠くかたち。


  山とかいう意見もあるけれど、つきつめれば、

けっこう台形だったりする





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おでんの季節になりましたね

「アルキメデスは友だち」

有名な数学者であり、物理学者でもあるアルキメデスと、


僕は旧知の仲だ。









たまに二人でお酒を飲んでいると、


会話の合間に、彼は僕のことをこんな風に言うことがある。





「論理性を欠くキミとつき合うことは、


どんな難解な問題を解くことよりも、おもしろい。


だから、友だちでいられるのだ」


ってね。






これは素直に喜んでいいものなのだろうか…と、いつも考えてしまう





2012-10-17




「チョコなボク。アイスなママと一匹の犬」

(チョコ食べていい?)

と、ナナが聞いてきた。


居間で寝転がっていた時である。

「ダメ~」とすぐに答え、

テーブルの上のチョコの蓋を閉める。

(?・?)

ナナのこうした素朴な視線には、いつも困らせられる。

(なぜなの?)と理由を聞いてくるからだ。

「身体に良くないから」

ナナに背中を向けて、テレビを見ながら、そう答える。


しばらくすると、鼻を鳴らして、

(でも、ちょうだい)と、あらためて催促してきた。

どうやら納得できていないらしい。

彼女は徹底した動物平等論者なのだ。

「ダメ。」

(ちょうだい)

「ダ~メ。」

(ちょうだい)

「ダメったら、ダメなの。」

の返事で、(ワン!)とナナが吠えた。


だからボクは「う~っ」と、のたうち回る振りをしながら、

苦しみの声をあげてみせた。「食べたら、こうなるのだぞ」

それを見たナナは首を傾げている。

どうにも理解できないらしい。ばかな犬だ。

「だから、死んじゃうの。わん」

(?・?)

「三途の川を渡って、あの世に行くんだよ。わんわん」

声を大にしてそう言うと、ナナは尻尾を左右に振った。

「行く」の声で、どうやら散歩をイメージしたようだ。

「ち、が、う。散歩はすんだでしょ」

ボクは起き上がり、ナナの前にきちっと正座した。

「ワンちゃんはね。チョコを食べちゃダメなの。わかる?」

ナナの目をしっかり見据え、飼い主として、きちっと言い聞かせた。

目の前で、ナナがお手をする。

言い聞かせた際に、手を前に出したからだ。

「むむむ」

これでは完全に、ナナのいつものペースだ。

最終的にはターゲットを射止めるキャバ嬢的な悪賢さ。


でもチョコは犬の食べ物としてNGなのだ。

可哀そうだが、ここは最後の手段。

ボクは残りのチョコをすべて口の中に放り込んだ。

(チョコは少しずつ食べて美味しいものですから、

けっして真似しないで下さい。)


「はっはっは・・・」

空箱を見せる。

ナナは箱の匂いをひとしきり嗅ぐと(フン)と言い、ソファーに横になった。

やれやれ。

そこに、ママが買い物から帰ってきた。


ママは早々に買い物袋をキッチンに置き、

リビングに座ると、暑い暑いと言いながらカップアイスクリームを開けた。

ナナがムクっと起き上がり、ママのところにすっと走り寄る。

鼻も鳴らすことなく、静かにママの前にお座りした。

「いい子ね。ナナちゃん」とママが言い、

ナナはその言葉と同時に、スルリっとママの膝の上に乗った。

ママを見上げるようにして、哀願の目を向けている。

吠えない。

「お利口さんだから、ちょっとだけあげるね」

ママはスプーンに付いたバニラアイスを与えた。


そう。アイスは多少なら大丈夫なんだよね~

って、そこをわかっているのか! チミは!!


するとボクを見たママが「食べる?」と聞いてきたので、

「別に」と答えた。

「あら、パパったらイジケちゃって~」

とママが笑う。

はいはい。そうです、そうですとも。



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こうして男と女たちの溝は深まっていくのだった。