【囚われ人~パラワン島観光客21人誘拐事件】★★★
解説
2001年にフィリピンのリゾート地で発生した、イスラム系過激派アブ・サヤフによる観光客誘拐事件を映画化した実録ドラマ。377日間も海やジャングルを移動させられた人質たちの拘束生活の全貌、テロリストたちの葛藤や誘拐ビジネスの内幕を描く。主演は、フランスの国際派女優イザベル・ユペール。監督は、第62回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した『キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-』のブリランテ・メンドーサが務める。
あらすじ
2001年5月、フィリピン・パラワン島の高級リゾートでイスラム武装勢力アブ・サヤフによって観光客21人が誘拐され、NPOのフランス人活動家テレーズ(イザベル・ユペール)も巻き込まれてしまう。救出作戦とは名ばかりのフィリピン国軍による一斉攻撃をかいくぐり、殺害される人質がいる一方、身代金を支払った人質は次々と解放されていった。長期にわたる拘束生活に人質たちは体も心も疲れ切っていて……。
『この映画は実話である』というテロップからはじまるこの映画。
実話というほど説得力ある物語はないです。もちろんどの程度再現されているかは当事者でないとわからないけど、こういうことが実際起きたということは事実なのである。
イスラム系過激派による観光客誘拐事件、神の名においてひどいことをする。テロリスト集団、許されない行為だ。
その中にはまだ子供もいるのだ。小さい時からテロリストとしてそういう教育を受けて育ってるのだろう。
ちょうど、この映画の誘拐して拘束中にあのアメリカの同時多発テロも起きていると劇中内でも国際貿易センターに突っ込んだという情報が入ってきたシーンがあった。
そうあの時期に起きた事件。
拘束された人の中に主演のフランス人女性、NPOの活動家がいたが映画の中では島に到着した直後に同行した活動家のおばあさんもいてそのおばあさんんまでもが拘束される。
山道や川を移動するのに完全に足でまといになるのとまともにご飯も食べられない状況で結局、力尽きて亡くなってしまうのだ。もう、ほんとうに見ていてやるせない気持ちになってしまう映画です。
そして容赦ないテロリストの仕打ちに怒りが募る。
あらすじにもあるように、フイリピン国軍も救出といいつつほとんど人質も関係なく銃撃をしてくる。
必死で逃げ惑う恐怖感が伝わってきたがあれどうなってんだと思ったけどあんなことがありうるんだね。
なんらかの形で身代金が払われれば解放される、金のために人の命を奪う誘拐ビジネス。
恐ろしい事件の記録が描かれていた。