【バクステール】★★
解説
一人暮らしの老婦人のもとにプレゼントとして贈られたブルテリア犬のバクステールは、偏屈な老婦人が理解出来ず、ストレスが溜まってイライラしたあげく彼女を殺してしまう。向かいの家に住む若い夫婦に貰われた彼は赤ん坊を殺そうとするが失敗し、近所の少年に貰われてゆく。理想の飼い主にめぐり会えたと彼は思うが……。
犬の視点から語られるブラック・ユーモアに満ちた秀作。不細工な顔だちのブルテリア犬の目を通して人の言動の裏に潜む闇や不可解なものを皮肉たっぷりに見据えた作品で、ディズニー・アニメに代表される安易な擬人化を排除した点を高く評価したい。淡々とした語り口が単調な印象を与えるが、少年に貰われてから展開は逆にその語り口が少年の持つ残酷さを強調し効果を上げている。
昨夜は、飼い犬の目線で描かれる人間の飼い主の姿という変わった切り口で進んでいく映画。
パッケージにはサイコサスペンスと書かれてますが、ちょっとコメディぽい雰囲気もありながらストーリーは進んでいきます。
ちょっと淡々としてる感じはあるけど、時折くる残虐な場面、観ていくうちに良さがでてくる映画。
でもこのブルテリア犬ですか、非常に頭いいっすね。ここまで考えて生活してるとちょっと怖いね。
最後の飼い主は少年なんだけど、ここから終盤にかけて雰囲気がかわっていき、ラストちょっと悲しい気持ちになるけど人間の無勝手さも感じるね。
まぁブラックユーモアてことで興味あればですかね。