私はずっと消えたかった。
死にたくはなかった。こんな私でも悲しんでくれる人がいる事をわかっていたから。
人を悲しませるのは嫌だから、私の存在した痕跡、記憶、全部綺麗さっぱり消えて、この世からいなくなりたかった。
そんな風に消えられるボタンがあったら押すかな、と中学生くらいからよく考えていたと思う。
高校生の時と、社会人1~2年目くらいは押したかったかな。
数年前には「めせもあ。がいるうちは押さないかな」に変わっていた。
彼らの行く末を見たいと思ったから。
特に積極的に生きたいと思う理由は他になかったけど、
「めせもあ。を見ていたい」
それだけは私の心を"生"に向けさせた。
最近は、「きっともう押さない」
積極的に生きたいと思うようになった訳じゃない。生きていたくないと思う日の方が、まぁ、多いかもしれない。
でも私はもう消えたくはない。
正しくは、「彼らの記憶から消えたくない」
私は実績だから。
私の中にある「好き」という気持ち。それによってもたらされる私の幸せ。かけがえのない時間。生きてきて良かったと心から思える瞬間。
それは全部彼らが作って残したもの。
「好き」に支えられ「楽しい」に励まされ「ありがとう」に救われる私の人生こそが、紛れもない彼らの実績。
それをなくしたくない。
ふと疲れた時、視線が下がってしまった時、私という1人の人生をこんなにも幸せにしたのだと、また立ち上がる力でありたい。胸を張って前を見据えてまた1歩歩き出す自信でありたい。
彼らが残したものと共に、この世界に在り続けたい。
私からの愛を感じたことのある"あなた"。
あなたも私に残してくれたものがある。
私があなたに出会ってから、あなたが発した言葉やしてきたこと、大切なものの為に使った時間、それが私の中にある。覚えている。
だから私はあなたに愛を伝えたいと思うの。何かしたいと思うの。会えると嬉しいの。
私を素敵だと言ってくれるあなたは、私の素敵なところを引き出してくれる素敵な人。あなたが素敵だから、私も素敵でいたいと思うの。
全部あなただからなの。
出会ってくれてありがとう。大好きだよ。