ご訪問ありがとうございます![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
年末に衣類の片付けをしていたら思い出したことがありました。
あれは20代中頃。季節は秋~冬。
姉が結婚をして巣だった後のことでした。
姉が使っていた部屋の押し入れを整理していました。
姉は必要な物だけ持って行って、『あとはガラクタやから処分して。』と押し入れ半分ほどいろんな物を残して行きました。
押し入れから、十二単のような着物をお召しの女性が現れました。
納戸の神様です。
『わぁ~綺麗♡重ね着が多くなってませんか?何枚着てるの?』
以前、納戸の神様をおみかけしたときは重ね着の数が少なかったのです。
『Aは、もう巣だったか?これまでようしてもろうた。お陰でホレ♡この通りじゃ。』
くるっと一回転してくれました。
納戸の神様と初めて遭遇したときのお話はこちら↓
『この部屋の住人になるのか?よろしゅう頼む。』ニコッと微笑むと消えました。
『あー!ちょっと待った!神様、掃除についてお聞きしたいのです。押し入れってどんな掃除をしたらいいんですか?』
『きくえのやり方で良い。決まりはないぞ。詰込み過ぎは良くない。塵も積もれば山となる。』
『ん?じゃあ掃除機かけたらいいってこと?じゃあ全部出さんとあかんのか
水拭きもした方がいいの?』
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
『フフッ・・あかんことはないぞ。決まりはない。水拭きは、十分に乾燥するなら良いが湿気がたまりカビの原因になることもあろう。カビはごめんじゃ。』
『じゃあ、水拭きはしません。掃除機かけるくらいでいいかな?私なりに、押し入れの整理をしますね。教えていただきましてありがとうございます。』
そうして姉の残した物を処分して、今度は私の持ち物を収納していきました。
数日後、納戸の神様が現れました。
今までみたこともないほど華やかなお姿でした。
『○家の皆のお陰で神上がりするはこびとなった。ようしてもろうた。感謝する。後任の者を紹介する。』
若い女の子?が隣にいました。
神上がりとは、神様のお役目を修了されて次の神様へとステップアップされることです。
若い神様は、薄い着物を一枚だけ着ています。
『よろしゅうお頼み申し上げます。』
『こちらこそ。よろしくお願いします。その神上がりシステムって、納戸の神様は、着物の数を増やしていくってことなの?神様は今度はどちらへ行かれるの?』
『それについて両方ともに話せんのじゃ。察してくれ。いずれまた会えると思うぞ。私を探してくれるか?・・いや約束はせずと良いぞ。神との約束は絶対だからな。』
『またお会いしたいです。自信はないから約束はできませんけど、いつかまた・・』
胸がジーンとなり涙が溢れて言葉になりませんでした。
スーッとお姿が消えました。
冬になり、夜寝ようとすると押し入れから超音波のような変な音が聞こえてきました![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
ブルブルブル・・ブルブル・・
ブルブルブル・・うっ・・うっ・・
うぇ~ん・・
『えっ?何?この音?』
『あぁ、それか。納戸の神が泣いておる。寒いんだろ。薄着だからな。』
『じゃあ、着物あげたらいいの?どうしよう、うちって着物ないやん?』
『この前編んだセーターを奉納してみたらどうだ?』
暖房器具なんてありませんでしたので、冬は寒かったのです![汗](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
![汗](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
押し入れを開けて
『神様、よかったらこのセーターを着てください。寒いやろ?それにこの毛布と布団も使ってください。なんか決まりがあるならしょうがないけど、他の神様からクレームがきたら私からの奉納やからって言えばいいやん。私が証人になるし。』
眷属さんがセーターと毛布と布団をコピーして納戸の神様に渡してくれました。
納戸の神様は、薄い着物を2枚重ねて着ていました。
『うっうっ・・寒かったのです。これは清らかで暖かそうですね。遠慮なくちょうだいいたします。ありがとうございます。では早速。』
薄い着物の上にセーターです![笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/664.png)
![笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/664.png)
『これはホカホカあったかいです。清らかですね。人がこのような物を作れるとは思いもよらず驚いております。』
『そうだろ。お嬢の作るものは暖かいのだ。仏様の手を借りておるからな、清らかであろう。それがあればこの冬を乗り越えられるか?これも使うとよい。お嬢と共に励まれよ。』
以前私が編んだニット帽とマフラーを渡していました。
納戸の神様は、余計に泣いてしまいました。
『これは嬉しいからですぅ~ わぁ~ん
』
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/015.png)
そうして押し入れから聞こえてくる泣き声はなくなりました。
かわりに鼻歌が聞こえてくるようになりました。
フン
フン
フン![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
時々、押し入れの整理をすると納戸の神様の着物が増えていきました。
時が過ぎて・・
もうあの頃の家はありません。
両親が年老いてマンションへ引っ越したので更地にして次の方へと売り渡しました。
家にいらっしゃった神様達は、神上がりされたのでしょうか?
またどこかでお会いできるのなぁ?と思うのですが、今の私にわかるかなぁ?
もうみえませんからね![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
でも、全身を使って感じとることは出来ますから、きっとご縁のある神様はわかると思います![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
片付けやお掃除をすると喜んでくださる神様は、家の中にもいらっしゃいますよ。
共に励みましょう![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)